【ほっこりする話】野球部でお母さん抜きのキャンプ! 成長した息子の感動の一言とは

息子が5年生の時に所属していた野球部で、キャンプに行くイベントがありました。家ではあまり手伝いをすることがない子だったので、色々と心配はありましたが…。家族と離れチームメンバーとの生活を経て、思いもよらない程、成長する体験ができたのです。

目次

野球部の子ども達だけでキャンプへ

写真AC

 小学5年生の時、日常生活ではできない体験を通して成長することを目的として、所属していた野球部でキャンプへ行くことに。野球部には同じ学校の友達が多く、チームのメンバーとも仲が良かったため、息子は
 「みんなでキャンプできるの楽しみすぎる!」と、キャンプへの参加をとても楽しみしていました。

テントの設置や食事作りも自分で体験

写真AC

 当日は、キャンプ場の入り口で集合。
 「ここからはコーチとボランティアで参加していただいているお父さんが引率します。みんな、キャンプ場の人の話を聞いて、自分のことは自分でするんだよ!」とコーチが言うと、チーム全員で元気良く 
 「はい!!!」と返事をしていました。

 家では部屋の電気をつけたままにしていたり、洗濯物を脱ぎっぱなしにしたり、私への甘えが目立つ息子。家族でキャンプに行った経験はなかったため、「自分のことちゃんとできるかな」、「ケガをしないかな」など、心配な点は多かったですが、息子の成長を期待して送り出しました。

 キャンプ場内では、4人で1つのチームに分かれて行動。息子のチームは、キャプテンの6年生、元気な4年生、まだ部に入ったばかりの3年生の男の子の4人チームに。まずは、キャンプ場の人に説明を受けながらテントの設置を始めました。

 不器用な息子は、テントの土台の杭が中々打てずに困っていたようです。周りの人にサポートしてもらったり、元気な4年生の子が
 「僕がここを押さえておくね!」と手伝ってくれたり。6年生のキャプテンが
 「僕が代わりにやるよ」と言ってくれたりと、チームのみんなと協力してなんとかテントの設置が完了。

 その後は、晩御飯のカレー作りがスタート。よく家でカレー作りを手伝っていたため、テントの設置作業とは打って変わって、やる気スイッチが入った息子。
 「玉ねぎの皮はこうやって剥くんだよ」と手伝ったり、
 「ニンジンとジャガイモは僕が切るよ!」と率先して動いたりと、テントの設置作業では助けてもらってばかりだった息子ですが、
 「カレー作りではみんなの役にたてたかな!」と嬉しそうに話していました。

寝られない友達をチームのみんなで励ました夜

 夜の最後のイベントの花火を楽しんだ後は、自分たちで設置したテントで、チーム4人で就寝。慣れない環境でなかなか眠れない3年生の男の子が、
 「寝れない、どうしよう」と泣きそうに。

 息子は
 「よし、寝られるまで話そう!」と提案し、6年生のキャプテンと4年生も交えてみんなでワイワイ盛り上がったそうです。好きなアニメや野球の話をして笑ったり、手を握ったり、みんなで工夫して夜を過ごし、
 「楽しすぎて、いつの間にはみんな寝ちゃって、気づいたら朝になってたよー!」と話してくれました。

 いつもは自分が泣きそうになる側だった息子が、自分より年下の子のサポートができるようになっていたことに驚きました。

帰宅後は率先して家事をやるように

写真AC

 帰宅後、いつもならすぐにダラダラとする息子ですが、
 「いつもご飯を作ってくれたり、洗濯をしてくれてありがとう」と改まって感謝の言葉を伝えてくれました。そして、
 「これからは自分のことは自分でやる!」と元気一杯に宣言。さらに、
 「今までできなかったことは、やり方を教えて!」と言って前向きに色々なことに取り組むようになりました。

 たった1日のキャンプでしたが、家族と離れて生活をして、自分から行動する力や人をに感謝する心が芽生えたのだなぁと思いました。「可愛い子には旅をさせよ」とは本当なんだなぁと実感しました。

(ファンファン福岡公式ライター/tera)

※この記事内容は公開日時点での情報です。

著者情報

ファンファン福岡(fanfunfukuoka)は、街ネタやグルメ、コラム、イベント等、地元福岡・博多・天神の情報が満載の街メディア。「福岡の、人が動き、人を動かし、街を動かす」メディアを目指しています。

目次