【マジで生まれる5秒前】わが子が生まれる直前、夫のとった驚きの行動とは!?

長男が2歳半を過ぎた頃、待望の第2子を妊娠しました。切迫流産・切迫早産と、決して安定したマタニティライフではありませんでしたが、無事に正期産に突入。ついに待望のわが子が生まれる…! そんな直前に夫のとった驚きの行動についてお話したいと思います。

目次

溺愛している長男と週末にしか会えない夫

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 コロナ禍で第2子を妊娠中のことです。
 私はいつ子どもが生まれても大丈夫なように、出産予定日の3週間前には長男も連れて里帰りをしていました。

 長男を溺愛していた夫。
 里帰り前は、帰宅後に毎晩長男の寝顔を見ては幸せそうにしていましたが、里帰り後は週末しか会える機会がなくなり、とても寂しがっていました。

陣痛が来た…かも

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 出産予定日9日前の明け方、突然重たい生理痛のような陣痛が!
 「これは、今日生まれるかもしれない…!」急いで夫に電話を。

 夫は出産の立ち会いのために休暇をとり、連絡を待ってくれていましたが、陣痛が来たことを伝えてから4時間ほどで遠のいてしまいました。

 「陣痛遠のいちゃった。まだまだかかりそう…」
 「赤ちゃんの生まれるタイミングを待とう。またなんかあったら連絡してー!」

 夫の仕事の関係や、長男の送迎などの問題から、この日にどうしても生みたかった私は、スクワットをしたり、足湯をしたりできる限り陣痛を促しました。

 すると、夫に「まだまだかかりそう」と伝えてから1時間ほどで、急に本陣痛が来たのです!
 「これは、本陣痛だ。この痛み覚えてる…」

もうすぐわが子が生まれる! 夫はどこに!?

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 バタバタし始める助産師さんたち。
 「あれ? パパに連絡してる?」と助産師さんが。

 痛すぎて連絡できていなかった私は、痛みをこらえながら夫に電話をし、本陣痛が来たことを伝えました。

 「マジで? オレ今◯◯まで、長男へのプレゼントを受け取りに来てるわ」
 なんと、夫は病院から離れたところまで出かけていたのです。

 「ママとも5日間離れて過ごさなあかんし、長男にプレゼントあげたくて…」

 なんでこのタイミング!? と耳を疑う私。赤ちゃんの生まれるタイミングを待とうと言っていたのに、30分も夫を待つハメに。

 助産師さんに事情を伝えると、
 「もう生まれるけど、まぁ急ぐこともないか」
 「はい」と答えるしかない私。せっかくなら、わが子の誕生の瞬間を一緒に経験したかったので

 本陣痛の痛みの波が押しては引いてをくりかえし20分ほど経過した頃、”ガコっ”と赤ちゃんが骨盤にハマり降りてきている感覚が!

 「もう生まれる! 次イキんだら生まれる! 赤ちゃんが苦しくなる前に生んであげたい! もうパパは間に合わなくてもいい!」という気持ちでいっぱいに。

 そこから30分ほどで夫は病院に到着。抗原検査を受ける夫。

 「もう生みたい!」
 「あと2分くらいやからね。パパ待ってあげよ」と助産師Aさんが柔らかく言うものの、我慢の限界もあり、
 「待てない! もう生みます!!」

 「パパ到着!」助産師Bさんの声と、スーっとドアの開く音とともに、
 「はい! 生まれたよ! ◯時◯◯分!」と二男が誕生しました。

 「もう生まれたん? 早かったな! 間に合った♪」と、ニッコリ笑う夫。

 「いやいや! 私はもう少し早く生みたかった! そんなに間に合ってないし! イキミ逃しって大変なんやで! プレゼント取りに行くの、赤ちゃんが生まれてからでも間に合ったやろ? のんきすぎる〜!」という私の気持ちは、可愛い可愛い赤ちゃんの泣き声でスーッと引いていくのでした。

マジで生まれる5秒前

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 その後、長男へのプレゼントも無事に渡すことができ、長男はママと離れている5日間、パパからのプレゼントでたっぷり遊んでいたそうです。

 この話は、産後3年が経過した今では「マジで生まれる5秒前」と笑い話になっています。

 夫自身は、
 「陣痛遠のいたって言ってたやん! 長男の時めっちゃ時間かかったから、ここまで早いと思ってなかってん! でも、間に合ってよかった〜」と、とことん前向きに振り返っています。

 心優しきのんびりやさんのパパには、出産の流れを事細かに説明する必要性を感じました。
 これから出産されるプレママさんたちは、お気をつけくださいね。

(ファンファン福岡公式ライター/lib.)

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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