起きたら庭に侵入者!? 隣のおじいさんがわが家の木の剪定を勝手にしている…

朝、窓を開けると、庭に隣のおじいさんが侵入していました。無断で庭に入ってきては、わが家まで伸びてきた枝を切るお隣さん。
声をかけずに入って来られることを不快に感じながらも、お隣さんとの関係を悪くしたくもなく、何も言えないでいます。自宅の敷地内に勝手に入られても、穏やかに過ごしたいなら黙って見過ごすべきなのでしょうか?

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朝、庭を見ると…

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 ある日の朝、庭側の窓のシャッターを開けると、隣のおじいさんが剪定をしていました。
 誰もいるはずのない庭に人がいた驚きと、無断で入られた怒りとで、思わず「やめてください!」と声が出そうになった私。しかし、とっさに「怒ったら気まずくなる。一生ここで暮らすのにご近所さんと関係を悪くしたくない」と思い、気づかないふりをして窓を閉めました。

 しかし、怒りが鎮まらない私。まだ寝室にいた夫の元に向かい
 「隣のおじいさん! また!! 入ってる!」と鼻息荒く訴えました。すると
 「また!? っていうかこんな朝から!?」と驚く夫。

 そう、「また」なのです。おじいさんがわが家の庭に無断で入るのは、この日が初めてではありませんでした。

常識が通用しないおじいさん

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 おじいさんの最初の侵入は5年ほど前。私たちが引っ越してきたばかりの頃です。
 リビングで、当時0歳の長男に授乳をしていると、庭に人影が。授乳をやめ、おそるおそる薄手のカーテンを開けると… 隣のおじいさんが枝切ばさみを持って立っていました。

 戸惑いながら窓から顔を出すと、
 「うちの木の枝がおたくの庭まで伸びてたから、切りにきたよ」とまったく悪びれない様子。え? 庭に黙って入るのは普通なの? 

 ご近所さんであっても他人の敷地に入るなら声をかけるべきだと考える私には、おじいさんの反応が理解できず、絶句。そのまま引き下がりそうになりました。

 しかし庭に入られたのが、授乳中という一番人に見られたくないタイミングだったこともあり、勝手に入られたくないことは伝えたい。険悪にならないようにどう伝えようか迷った結果
 「あの… 庭に入ってくるときは、インターホンを鳴らしていただければ…」とものすごく控えめに言いました。

 すると「え? 私、隣のKですよ???」とおじいさん。なぜ不審者扱いをするのか? 失敬な! といわんばかりの反応でした。

 想定外の反応に、また絶句する私。これ以上何を言っても通じない、と諦め
 「枝切りありがとうございます…」と呟いて窓を閉めました。この日以来、毎年春になると、伸びた枝を切りにおじいさんが入ってくるのが恒例になっています。

程よい距離感での近所付き合いとは

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 おじいさんの行動に対して、夫は
 「昔のご近所付き合いをそのまま引きずっているんだね」と言います。
 とある田舎で育った夫は、就職して故郷を出るまで、ご近所付き合いで嫌な思いすることがよくあったそうです。いろいろな出来事があったようですが全てに共通しているのは、他人のプライベートにずかずか入り込むところ、とのこと。昔の人にはそういう人が多く、隣のおじいさんにも同じものを感じる、と言っています。

 わが家の周りにはここ10年くらいで引っ越してきた若い世帯が多く、顔を合わせれば挨拶をする程度で、ドライな関係です。そのことに何の不満もありません。そんななかで隣のおじいさんは、お花や果物をお裾分けしてくれることもあり、他のご家庭と比べると距離感が近いです。庭に入るのも親近感の表れなのかもしれませんが、どうしても好意的には受け入れられません。

 毎年春になると、「そろそろ、おじいさんが知らぬ間に庭にいる時期か…」とうんざりした気持ちが湧いてきます。なんとか私の不快感を伝えられないものか、というのが未だに悩みです。

 簡単には引っ越せない持ち家での暮らし。ご近所関係に波風を立てたくなければ、私たちが我慢し続けるべきなのでしょうか?

(ファンファン福岡公式ライター/れな)

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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