私には、大学時代からの仲良し4人組がいました。その中でも友人Aとは大学卒業後も頻繁に連絡を取り、月に1回はご飯に行ってお互いの近況を報告しあうなど特に仲が良かったのですが、ある出来事を境に友人関係が一瞬で終わってしまったのです。
友人Bの結婚報告
久しぶりに4人で遊んだ日。
「そういえば、私結婚することになった!」と友人Bから報告を受けました。中学時代から長く付き合っていた彼氏がいたB。その人ととうとう結婚ということでみんな大喜び!
「二次会に来てほしい」とその場で招待状をもらい、二つ返事でOKしました。
結婚式の二次会へ
二次会会場は、Bの地元の駅から徒歩20分程の郊外のレストランでした。AとCに
「一緒に行こう」と誘ったところ、Aは一人で行くとのことで、Cと2人で向かうことに。当日道に迷い、徒歩40分程かかってしまいました。
会場についてからCと
「Aちゃん大丈夫かな?」と話していたのですが、悪い予感は的中。二次会開始時間になってもAが来ないのです。電話をしてもつながらず。二次会開始のアナウンスがあってほどなくしてAが到着しました。
私が
「Aちゃんお疲れ様! ギリギリ間に合ってよかった!」と言うと、Aが
「はぁ… こんなところだと思わなかった」と不機嫌な様子。Aも道に迷ってしまったようです。
駅から40分歩いた私たちも正直それは同感だったので、
「まぁちょっと遠かったよね」と苦笑い。少し不穏な空気の中、二次会が始まりました。
文句が止まらない友人A
二次会が進む中で、会場をこの郊外のレストランに決めた理由が分かりました。この近くに新郎新婦が通っていた高校があり、当時冗談交じりで
「もし結婚することになったらこのレストランでしようか!」と言い合っていたようです。
本当に実現するとは思わなかった、と話してくれました。私とCが
「えー! めっちゃ素敵!」と言い合う横で、Aはやはり仏頂面。昔から機嫌が直るのに少し時間がかかるA。いつものこととそっとしておくことに。
Cと一緒に
「おしゃれ! 美味しい!」などと盛り上がりながら食事を楽しんでいると、
「はぁ~っ」とAが急に深いため息。
「どうしたん?」と私が聞くと、ステーキを食べながら
「お肉パサパサで固すぎ。ソースの味もいまいちだし、あんまり良いお店じゃないね」と一言。
Cが
「そう? 美味しいと思うけどね」と言うと、Aは
「なんで二次会の会場こんなところにしたんやろ? 信じられへん。私もっと安くて美味しいお店知ってるのに。いいところ紹介してあげたら良かったわ」と返してきたのです。
私とCは絶句。
「いや、思い出のレストランらしいし、素敵やん」と言っても
「ふーん」と興味なさげ。Bが円卓に来てくれたときは
「素敵な二次会やね!」なんて誉めていたAですが、陰では
「このクオリティで会費二万円はぼったくり」
「時間もお金もかけてこんなところか~」など、この場で言うことではない発言ばかり。Aの文句は帰りまで続き、私もCも呆れていました。
その日を境に距離を取るように
機嫌が悪かったと言っても、そこまで文句を言うAにドン引きでした。その日はBの幸せを祝う日だったのに、その雰囲気を台無しにした挙句、新郎新婦をバカにするような発言まで… 友人の晴れ舞台にそんなことをするAが信じられず、今後友人関係を続けていく気がなくなってしまいました。
その後もAとのやりとりはありましたが、私から連絡を取ることはしませんでした。CもAとは連絡を取らなくなったようです。ずっと続くと思っていた友人関係があっけなく崩れた出来事です。本人はきっと自分が常識外れの言動をしたとは思っていないのでしょう。私も一時の感情に流されず、自分の言動に気をつけなければと思います。
(ファンファン福岡公式ライター/Misaki)