5歳の娘を連れてスーパーに行ったときのことです。お菓子売り場に1人でいる女の子がいました。その女の子の問題行動が原因で、わが子に疑いの目が向けられる結果に…! 濡れ衣を着せられた娘を守るため、店員とバトルに発展したエピソードです。
ガサゴソ… 不穏なお菓子の音に振り向くと
5歳の娘は私と手をつないでスーパーで買い物をしていました。お菓子売り場に近づくと、娘とよく似た黄色いTシャツにジーンズの服を着た、背格好の似ている女の子が立っていました。
保護者がいないことに違和感を覚えつつも、「近くにはいるんだろうな」と勝手に納得し、その女の子に背を向けて他の棚を見始めた私たち。
「どれにする? 選んでいいよ」と私に言われた娘は、あれこれ動き回りながら棚のお菓子を選び始めました。
すると背後から「ガサゴソ、バリッ、バリッバリッ」と不穏な音。
「え?」と怪訝に思って振り向くと、さっきの女の子が私たちに背を向け、床にうずくまっています。「まさか…」と嫌な予感を抱えながら
「どうかした?」と声をかけて近づきました。そしてあと少しというところで女の子はバッと立ち上がり、振り返ることなく猛ダッシュで逃走。
女の子がいた場所を見ると、そこには開けられたポテトチップスの袋。棚の商品をとってそのまま食べたのか! と思い、「すぐに店員さんに言わなければ!」と焦りました。
登場したおばさん店員が驚愕のひと言
タイミングよく、すぐに60代くらいの女性の店員さんが現れたので
「あ、すいません! 今…!」と言おうとしたときです。
「見てたからね! 親がついてたのに何やってるの!!」とものすごい剣幕で娘を怒鳴りつけたのです!
一瞬頭が真っ白になり、言葉を理解するのに時間がかかりました。そしてワンテンポ遅れておばさん店員の勘違いを理解し、
「いえ、違います! これをやったのは他の子です!!」と訴えました。
するとおばさん店員は
「見てたって言ったでしょ! 呆れた!」と、また大声で怒鳴りつけます。娘は突然おばさんに怒鳴られ、完全に委縮。私の後ろにすっかり隠れてしまった娘に対し、
「自分でやったことだろ!」と追い打ちをかけるおばさん店員。
必死に
「やってません! 走って逃げて行った子どもがいたじゃないですか!」と訴えますが、おばさん店員は私の訴えを言い訳と決めつけ
「こんな親だから、こんなことするんだ!」と余計に責め立てられます。
監視カメラを確認してもらった結果
言い合いの声を聞きつけ、ほどなくして店長らしき人が
「どうしました?!」と慌ててやってきました。おばさん店員は
「店長! この子が、未会計のお菓子を食べた! これは立派な犯罪だ!」と言い
「勝手に食べるのは盗むのと一緒だからね! 警察に捕まるんだよ!」と娘に言ってくる始末。おばさんの気迫に娘は泣きそうな顔をしています。
数々の暴言に私も頭にきて
「さっきからやってないって言ってますよね?! いい加減にしてください!」と怒鳴ってしまいました。すると店長が
「わかりました。わかりました、監視カメラを確認しましょう」と提案。
このときまで頭に血が上って監視カメラという方法を思いつきませんでした。店長は
「すぐに戻りますのでお待ちください」とバックヤードに引っ込んでいき、おばさん店員も一緒についていきました。
おばさん店員の言葉を思い出しては怒りを再燃させつつ、待つこと10分。店長が
「大変申し訳ありませんでした…!」という言葉とともに現れました。店長は
「娘さんではなく別の子どもがやっていたことと、確認いたしました。大変申し訳ありませんでした」と深く謝罪してくれました。
しかし気になることが。
「さっきの店員さんはどうしたんですか?」と聞くと、
「それが、すみません、この度は本当に申し訳ありませんでした」と言う店長。
「娘が怖い思いをしたのですが」と言っても
「すみません」を繰り返すばかりでおばさん店員は出てきませんでした。
最後はお詫びの品として商品券を渡されましたが、モヤモヤが残りました。その後、何度そのスーパーに行ってもあのおばさん店員と会うことはありません。あの出来事をきっかけに辞めたのかもしれませんが、直接の謝罪もなく、後味の悪い結末となりました。
(ファンファン福岡公式ライター / K)