<義実家への帰省事件簿> 娘の「パパ嫌い」発言に義母が大激怒!

女の子が、「パパなんて嫌い」と言い出すのは、いつ頃なのでしょう。思春期や反抗期を迎える中高生の頃でしょうか。それとも小学生? ある年のお正月に、「パパ嫌い」発言が巻き起こした事件について、お話ししましょう。

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娘はパパ嫌い?

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 小学4年生の娘がいる友人が、こんな愚痴をもらしました。
 「最近、娘がパパを嫌って、『パパは、臭いから嫌い!近寄らないで。キスしたら絶交!』って言うようになって… 昔は、パパ大好きな子だったんだけどね〜」 友人の旦那は、40代半ばでバリバリ働く営業マン。仕事の付き合いだからと、週3日は、必ずお酒を飲んで帰ってきます。そして帰宅した時に、まだ娘が起きていると、酔っ払いながら
 「小さい頃と全然変わらないなぁ! 可愛いほっぺだ!チューさせて~!」と、娘に絡むのだそう。

 以前は、そんな酔っ払いパパでも、相手をしてくれていた娘ですが、最近は断固拒否! 子ども部屋に逃げてしまいます。 娘から相手にされず、ふてくされた旦那は、シャワーも浴びずに寝てしまうことが多いそう。そして翌朝の寝室は、加齢臭とアルコール臭がミックスされて、「おぇ~!」となるほど。

 友人は、慌てて換気しながら、娘が
 「パパ臭い! 嫌い!」と言うのも納得だなと思っていました。 しかも旦那は、イクメンからほど遠い存在です。仕事を理由に、幼児期はほとんど育児を手伝わず、最近になって
 「いつの間にか大きくなって、遊んでくれなくなったな」なんて間抜けなことを言うのですから、そんなパパに対して、娘が不満に思っても、娘を責めることはできません。正直、自業自得です。

  そのため、娘が
 「パパなんて嫌い!」と言っても、
 「そんなこと言われたら、パパだって、悲しいんじゃない?」と、やんわりたしなめるだけで、強く言い聞かせて、やめさせることはありませんでした。 まさか、娘のパパディスりがあんなことになるとは、想像もしていなかったのです。

帰省時に事件が!

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 年末休みに、義実家に帰った時のこと。旦那を溺愛する姑は、なんとも嬉しそうで、ご馳走を準備していました。旦那の前には、お酒と肴が並びます。友人もお酒が好きなことは、義母もご存じのはず。けれど、姑は
 「まだ嫁子さんは、孫ちゃんをお風呂に入れなきゃで忙しいでしょ? お酒はあとにしなさいね」と言って、嫁にお酒を振る舞うことはありません。
 「いつもの嫁いびりか…」と、うんざりしていると、娘が急にこんなことを言い出したのです。
  「パパの隣は嫌! だってお酒飲むんでしょ? 臭いからママの隣がいい!」

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 そう言うと、自分の茶碗と箸を持って席を移動しました。すると姑は、目をつり上げて
 「一家の大黒柱を悪く言うなんて!! 嫁子さんがいつもそんなことを言っているから、孫ちゃんが真似しているんでしょ! まぁ呆れた!」とこちらを睨みつけます。 旦那も
 「そうなんだよ! 仕事して家に帰っても、家族に大事にされないんだよ〜」と可哀想な俺をアピールしています。

 娘は、自分の発言が大ごとになってしまい、泣き出しそうになっているのに、旦那は気づかないのでしょうか。友人が、どうやって娘をフォローしようかと思っていたら、姑がヒートアップして、こんなことを言い出しました。
 「子どもを見れば、親がわかるっていうものね。おうちでどんな様子か、手に取るようにわかるわ!」 ブツブツと文句を言い募ろうとする義母の言葉を、友人は遮るようにして、きっぱり言いました。
  「子は親の鏡ですもんね。これだけ娘に嫌われて、家族に大事にされないのは、パパが家族を顧みないからだと思います。そんなパパを育てたのは、お義母さんですもんね。わかります〜!」 そう言い切って、娘をつれて席を立ち、お風呂に入りました。

 温かい湯船の中で
 「ごめんなさい…」と涙をぽとぽと落として泣く娘に、
 「大丈夫だからね。娘ちゃんの気持ち、よく分かるよ」と慰めました。 こんな酷い事件があったのに、お酒を飲んでいた旦那は、すっかり忘れてしまった様子。義実家に滞在していた数日間、旦那が洋服や靴下を投げ出したまま放置したり、嫁も子どももほったらかしで、地元の友達と飲みに行ったり、相変わらずのやりたい放題でした。

  けれど、もう友人も黙ったままではありません。旦那がなにかやらかすたびに
 「あーこんなにだらしない人を、育てたのは誰なのかしら」とチクリチクリとやり、旦那と姑を牽制したのだそう。こうして、壮絶な休みは終わりを迎えました。

 この話を、5歳の娘を溺愛する筆者の旦那に話したところ、
 「娘にそんな風に嫌われたら生きてゆけない… 日々の生活を見直します!」と、関係ないのに反省した様子。生活態度が改まり、筆者としては得しました。 友人の旦那は、相変わらず、酔っ払いで、娘からどんどん嫌われる一方。取り返しがつかなくなる前に、嫌われる理由があると、気づいて欲しいものです。

(ファンファン福岡一般ライター)

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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