「お母さん、後悔するよ」思春期前の小学6年生息子の言葉

 わが家の息子は、小学6年生。なかなか扱いにくいお年頃です。少年から青年に成長していく、まさに思春期の入り口です。母親の私も、まだ可愛がりたい気持ちがありつつ、来年からは中学生なのだからと、自立を促したい気持ちもあり…。そんな思春期目前の息子が、母親の後悔を予言する言葉を言った真意とは?

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高学年の参観日 息子の態度は?

写真AC

 息子が低学年の頃を思い返せば、参観日に行くと、授業中に何度も後ろを振り返って、私を見てくれました。しかし高学年になってからは、ひたすら息子の後頭部を見続けるだけ…。

 そんなちょっと寂しい高学年の参観日が終わった後
 「先に帰るね」と息子に声をかけ、そのまま学校を後にしました。

 しばらくすると、息子も帰宅しました。するとランドセルを背負ったまま、怒った顔で玄関に立っていました。

 「どうしたの?」と声をかけると、息子は言いました。
 「なんで先に帰ったの! お母さんと一緒に帰りたかったのに~!」
 思春期の入り口、6年生男子。実にややこしいお年頃です。

サッカーの試合も来なくて良いと言われ…

 小学1年生から続けているサッカー。1年生の時は、太短い足に、大きすぎるボール。試合では笑顔でボールを追い掛け、その姿はまるでカレンダーの子犬のようでした。
 6年生になってからは、黒く日焼けした長い足に、華麗なボールさばき! 子犬の面影はありません。

 ある試合の朝
 「今日も観に行こうか?」と息子に声をかけると
 「別にいいわ」と、軽い返事が返ってきました。1年生の頃は「絶対見に来て!」と言ってくれていたのに…。

 夕方、息子が帰宅すると、サッカーリュックを背負ったまま怒った顔で玄関に立っていました。
 「どうしたの?」と聞くと、息子は言いました。
 「お母さんが観に来てくれなかったから、シュート入らなかったよ!!」
  思春期前の6年生男子。まことに、ややこしいお年頃です。

息子の口から出た、母を脅す言葉?!

写真AC

 一方、下の娘は幼稚園の年長で甘えっ子。朝も夜も私に抱っこを求めます。娘を抱っこするとふわふわで、小動物を抱っこしているようです。
 そんな妹の姿を見て
 「いつまで甘えてるの~」と、息子は呆れた様子です。

 その日も、いつものように、私は娘を抱っこしていました。その横で、息子はタブレットで大好きな動画を見ていました。
ちらっと私たちをみると、「また抱っこか」というような、いつもの呆れた表情をみせていました。

 しかし、しばらくすると息子は急にタブレットを置き、切羽詰まった、厳しい表情を私に向けました。
 「え、何?」と私が問うと、息子は答えました。

 「お母さん。僕な、もうすぐ思春期なの。そしたら、あまりお母さんとしゃべらなくなるかもしれないよ。だから、今のうちに僕を抱っこしておかないと、後悔するよ!」

 息子はそういうと同時に、私の膝の上にいる娘を払いのけ、私の膝の上に乗り、がっつり抱きついてきました!

 いきなり払いのけられた娘は、呆然としていましたが
 「お兄ちゃん、どいて!」と泣きながら息子をひっぱりました。
 しかし、息子は頑として、私の膝の上を譲りませんでした。結局2人は揉み合いの喧嘩になりました。
 
 お母さんに甘えたい、でも甘えるのは恥ずかしい。そんな思春期前の息子。
 抱っこすると、息子のお尻の骨がゴツゴツして痛かったですが、嬉しそうに抱き着く笑顔が、愛おしくて仕方ありませんでした。
 その日以来私は、6歳離れた兄妹を順番に抱っこしています。

(ファンファン福岡公式ライター / やすさき きょうこ)

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