暮らし上手のヒント (1)お肉の安全を守る「残留動物用医薬品検査」

 ※アンケートの募集は終了しました。沢山のご応募をありがとうございました。

 
 安心して食べられるお肉を届けるため、食肉衛生検査所では牛や豚を1頭ごとに全て検査して、食用に適するかどうかをチェックしています。
 「残留動物用医薬品検査」もお肉の安全を守る検査の一つ。
 牛や豚の病気の予防や治療に使われた薬がお肉に残っていないか、抜き取り検査をしています。

1. 動物用医薬品とは? 何のために使われている?

●動物の病気の予防や治療に使われる薬です。
●動物の健康を守り、安全な畜水産物の安定的な生産のために使用しています。
●品質、安全性が確認された医薬品のみ使うことができます。

2. 動物用医薬品はどのように規制されている?

 人に危害が及ぶ可能性のある量の動物用医薬品が、出荷した畜水産物の中に残留しないよう、法律で規制されています。
●食品衛生法により動物用医薬品の基準値(残存量)が定められています。
●医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(薬機法)により、出荷する前の動物に使ってはいけない期間が定められています。

3. 「残留動物用医薬品検査」とは? どのように検査している?

 お肉に動物用医薬品が残留していないか調べるため、食肉衛生検査所では抜き取り検査をしています。
●簡易検査をして陰性なら合格、陽性であれば精密検査をします。
●精密検査で基準値以下なら合格、基準値を超えていれば廃棄します。

【コラム】食の安全のレベルを高める「ポジティブリスト制度」

 ポジティブリスト制度とは、使用を認める農薬や動物用医薬品などのリスト(ポジティブリスト)を作成し、それ以外の物質は原則として使用を禁止する規制の仕組みです。
 以前は禁止する物質をリストアップする「ネガティブリスト制度」が採用されていましたが、新しい科学的情報への対応が遅れるなどのデメリットも。
 ポジティブリスト制度により、安全性が確立されていない物質を完全に排除し、食の安全のレベルを高めることが可能になりました。


●問い合わせ
福岡市 保健医療局 生活衛生部 食肉衛生検査所
Email: shokuniku.PHB@city.fukuoka.lg.jp

提供:福岡市保健医療局

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