【パワハラに苦しんだ妊娠中…】救世主は産婦人科の医師だった…!?

産休まで仕事を頑張ろうと意気込んだ矢先、なぜか酷くなるパワハラ!? ストレスで検診では切迫早産を告げられ、体調も精神も不安定な状態に…。しかし医師の提案により、心穏やかな産前産後を過ごすことができました。

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妊娠発覚後、冷たい上司の態度

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 結婚後に転職したとある企業で、事務員として勤めていた私。就業して1年半ほどで妊娠が発覚しました。

 多くの社員は、私の妊娠を喜んでくれました。しかし、元々私に当たりの強かった上司にあたる男性社員のHさんからは、おめでとうの一言もありませんでした。

 それどころか、
 「妊娠したからって迷惑かけないで」と、私の方を見もせずに冷たい態度で言い放ちます。嫌な予感がしましたが、体調は落ち着いていたため、産休に入るまでフルタイムで勤めようと決意。

 Hさんの承認をもらう仕事では冷たくあしらわれ、そのたびに気分は沈みました。しかし現状よりも嫌われないようにと、努めて明るく声をかけるようにしたのです。

酷くなるパワハラ…

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 そんな私の努力もむなしく、Hさんのパワハラは酷くなりました。ちょっとしたミスでさえ、大声で私を叱責するHさん。恐怖と恥ずかしさで、Hさんから名前を呼ばれるだけでもビクビクするようになりました。

 さらには長時間私を立たせたまま、説教をすることもありました。お腹の子のために、と勇気をふり絞り、座ってもいいかと伺いを立てましたが、
 「これだから妊婦は」と鼻で笑われてしまいました。

 そしてストレスからか、出社するとたびたびお腹が張るように。周囲が私に気遣い、Hさんと関わる仕事を代わってくれることもありました。それでも、ちょっとした用事でHさんは、たびたび大声で私を呼びつけるのでした。

ストレスにより切迫早産

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 妊娠7カ月を迎えたころ、定期健診で切迫早産が発覚。

 私が仕事を続けたことで、お腹の赤ちゃんを苦しめてしまったのかと思うと、申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。私はすぐに会社へ連絡し、切迫早産が落ち着くまで、ひとまず1週間の休みをとることに。

 ストレスから解放されたことで、休暇中はお腹が張ることなく過ごせました。そして切迫早産を告げられてから1週間後。改めて検診を受けると、復職できるレベルまで回復していたのです。

 赤ちゃんへの危険性がなくなったことには安堵したものの、職場復帰を考えたとき、Hさんからのパワハラが頭に浮かび思わず涙が溢れました。

優しく手を差し伸べてくれた医師

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 泣いてしまった私に対して、産婦人科の医師が、
 「なにか心配ごとでもあるの?」とたずねてくれました。優しい医師の声に心がほぐれ、ついパワハラを受けていると相談してしまいました。

 すると、医師は
 「妊娠中なのに大変だったね。今は無理をしないことが一番! 産休期間まで診断書を書くこともできるけど、どうする?」と優しく私に提案してくれました。

 私の気持ちを最優先してくれた医師に感謝し、後悔をしたくなかった私は、休職を決意。

 引継ぎなどの細々としたやりとりはあったものの、Hさんと直接関わらないことで、体調だけでなく精神的にも安定していきました。

 なぜHさんのパワハラが酷くなったのか、本当の理由は今でもわかりません。しかし私を目の敵にしていたHさんは、私が産休に入るまで、どれだけ完璧に業務をこなしても、嫌がらせのようにパワハラを続けていたのではないかと思います。

 そして私は後悔を繰り返さないためにも、Hさんのパワハラを、部の責任者に相談することを決意。そのため、その後Hさんと一緒に業務を行うことはなくなりました。

 このHさんとの一件で、私は自分自身がどんなに歩み寄ったとしても、分かり合えない人はいるのだと学びました。

 私と同じように悩んでいる人がいれば、体調を崩したり、気持ちが不安定になってしまう前に、信頼できる人へ相談してほしいです。

 産前産後を心安らかに過ごさせてくれた、医師の提案に今でも心から感謝しています。

(ファンファン福岡公式ライター / かにちゃす)

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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