【博多座】宝塚歌劇 花組新トップの永久輝せあさん、星空美咲さんが福岡に! 3月博多座で7年ぶりの花組公演

 新トップスターの永久輝せあ(とわき せあ)さんと新トップ娘役の星空美咲(ほしぞら みさき)さん率いる宝塚歌劇花組が2025年3月の博多座(福岡市博多区)にお目見えします。博多座で実に7年ぶりの花組公演の演目は、ミュージカル「マジシャンの憂鬱(ゆううつ)」とレヴュー グロリア「Jubilee(ジュビリー)」の豪華2本立て。11月下旬に福岡市内で開かれた合同取材会で、新トップコンビが演目や花組の魅力、博多座でのエピソードなどを語りました。

「とても明るく元気な子が多いのが花組の魅力」(永久輝せあさん)

星空さんの魅力を一言で表すと「猪突猛進」と永久輝せあさん(右)、永久耀さんのことは「憧れ」と星空美咲さん

―「マジシャンの憂鬱」に持っているイメージやお二人の役どころを。

永久輝 宝塚のファンだった時代に(2007年の月組公演の)DVDで拝見し、瀬奈じゅんさんがかっこ良過ぎたという記憶があります。自分が出演すると決まって、もう一度見るとすごく大人っぽくておしゃれな作品だなという印象を受けました。私はシャンドールというマジシャンの役です。マジシャンというとベールを1枚かぶっているような魅力を感じるので、稽古を重ねてこの役に取り組むのが楽しみです。ただテーブルマジックのシーンもあって、緊張すると手が震えるのでトランプを落とさないかなと今からドキドキしています。

星空 再演が決定してから映像で拝見しました。とても宝塚らしい華やかなナンバーがたくさんあるので、それも楽しみの一つです。私は皇太子妃の侍女ヴェロニカを演じるのですが、とっても言葉遣いが丁寧な女性という印象です。

 大きく華麗な羽根を背負う姿をフィナーレで披露 ©宝塚歌劇団

―レヴューのフィナーレではトップコンビの大きな羽根が特徴ですが、背負ってみていかがですか。

永久輝 歴代の先輩方が背負ってこられた重みを実際に体感して、驚きとともに、大きな羽根を背負うことへの覚悟が必要だなと思いました。でも、その重みがあることできちんと地に足を付けていられるので、毎回背負って階段を降りるのはすごく幸せだとも感じました。

星空 重みもありますが、それ以上に見てくれるお客さまの温かい拍手や大きな愛を全身で感じて、本当に幸せな時間を過ごさせていただきました。

「花組の強みは誇りと自信を持って日々を過ごしていること」と永久輝さん

―トップになって感じる花組の魅力とは。

永久輝 花組では男役は花男(はなおとこ)、 娘役は花娘(はなむすめ)といい、誇りと自覚を持って日々を過ごしています。それが花組の強みではないでしょうか。あと、とても明るくて元気な子が多いので、舞台の華やかさにもつながっていると思います。

星空 とても温かい人が多いです。困ったり、不安そうな子がいたら、温かく声をかけてアドバイスをくれたりするのが本当にすてきです。髪飾りの付け方など花娘の皆さんの背中を見て学ぶこともたくさんあります。

「博多座のお客さまとの出会いが今から楽しみです」(星空美咲さん)

「3月の博多座公演でお会いできるのが楽しみです」

―博多座公演が決まったときの心境をお聞かせください。

永久輝 博多座には12年前に(雪組公演に)出演し、楽しかった思い出がたくさんあります。もう一度、博多座の舞台に立てたらと思っていたので、決まったと聞いたときは本当にうれしかったです。

星空 博多座には観劇で伺ったことがあります。活気にあふれているロビーの様子などとてもすてきな劇場だなと感じたので、そこで公演できると聞いてとてもうれしかったです。

―今回の博多座公演期間中に星空さんが誕生日を迎えられますね。

永久輝 (星空さんに)お祝いしなきゃね。ちょっと暖かくなって緑が戻り始める季節に花組公演をお届けできるのがうれしいし、1日1日博多の空気を感じながら、そして(星空さんの)お祝いをしながら、楽しい気持ちで毎日過ごせたらいいなと思います。

星空 誕生日は置いておいて(笑)、春が大好きです。そんな大好きな季節に、いつもとは違う場所で公演をさせていただけるのも幸せです。今までで1番の誕生日にできるように楽しみながら努めていきたいです。

「今までで1番の誕生日にできるよう努めます」と星空さん

―福岡でやってみたいことは。

永久輝 おいしいものを食べたい。ぜひ出演者の皆と終演後や休演日に出かけたりして、おしいものを満喫したいです。

星空 観光ガイドブックを確認していたら、福岡市の北の方に「かがみの海」というすてきな海があるようなので、そこにぜひ行きたいなと思っています。

 レヴュー グロリア「Jubilee(ジュビリー)」 ©宝塚歌劇団

―心待ちにしている福岡のファンにメッセージを。

星空 (兵庫県の)宝塚大劇場には来られないお客さまとも出会えるのが今から楽しみです。精いっぱい努めますので、ぜひ見に来てください。

永久輝 花組の博多座公演は7年ぶり。この機会に今の花組の魅力をたくさんお届けしたいと思っていますので、何度でも足を運んでいただきたいです。

<演目紹介>

ミュージカル「マジシャンの憂鬱」
 舞台は20世紀半ばの欧州。透視能力を持つと噂されるマジシャンの青年が、皇太子妃の事故死の真相解明を通して、皇太子妃の侍女と心を通わせていく姿をサスペンス的要素を交えて描きます。2007年に瀬奈じゅんさん率いる月組で初演された人気ミュージカルで、多彩な登場人物によるウィットに富んだせりふにも注目を。

レヴュー グロリア「Jubilee(ジュビリー)」 ©宝塚歌劇団

レヴュー グロリア「Jubilee(ジュビリー)」
 ジュビリーとは、記念祭や祝典を表す言葉。宝塚歌劇創立110周年を祝い、新トップコンビによる新生花組の誕生を記念した華やかなレヴューの博多座バージョン。新たなプリンスが誕生する花園の場面に始まり、百花繚乱(りょうらん)の花組生たちの輝きに満ちた祝祭感あふれるステージです。

©宝塚歌劇団

宝塚歌劇花組公演

日時:2025年3月8日(土)~30日(日)
場所:博多座(福岡市博多区下川端町2-1)
料金:S席12,500円、A席9,300円、B席6,700円、C席4,000円 ※税込み
◎チケットは1月18日(土)10:00インターネット発売開始
問い合わせ:博多座電話予約センター
電話:092-263-5555

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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