子どもにとってお正月の楽しみといえば「お年玉」ですよね。だからこそわが家も、毎年お正月になると義姉の子どもたちにお年玉をあげ続けてきました。しかし、わが家に子どもが生まれると義姉からまさかの「お年玉制度の廃止」が言い渡され…。
義姉の子にお年玉をあげ続けてきたのに

夫と結婚した当初から、お正月になると決まって夫の実家へ帰省していました。
夫の実家には義姉家族も帰省していて、このメンバーが毎年のお正月の顔ぶれとなります。義姉には3人の子どもがいて、私たち夫婦にはまだ子どもがいませんでした。
もちろん私たち夫婦は、義姉の子どもたちに渡すお年玉を用意して帰省。お年玉を渡すと子どもたちは大喜びで、義姉にも
「ゴメンね~!」とお礼を言われていました。
その後もお正月には夫の実家へ帰省し、そのたびに義姉の子どもたちにお年玉をあげ続けてきました。それから数年経ち、私たち夫婦にも念願の赤ちゃんが誕生したのです。赤ちゃんが生まれて、初めて夫の実家へ帰省したお正月のこと。
いつもどおり義姉の子どもたちにお年玉を渡すと、義姉は
「毎年ゴメンね~!」とだけ言い、そのまま食事を始めたのです。
ここで「ん?」と思った私たち夫婦。てっきり、義姉からうちの子にもお年玉があると思っていたからです。
「お年玉を用意するのを忘れたのかな…」と夫と話し、モヤモヤしつつもその年のお正月は何も言わずに終えました。
「お年玉を廃止しよう!」勝手な変更にドン引き

その翌年のお正月。そのとき私のお腹には2人目がいて、お正月の集まりで妊娠の報告をしました。そしていつもどおり義姉の子どもたちにお年玉を渡したのですが、やはり義姉からのお年玉がありません。
昨年に引き続き今年も義姉からのお年玉がなかったので、うちの夫が
「姉ちゃん、うちの子にお年玉ないのかよ~」と冗談っぽく言いました。
すると義姉は
「うちは子ども3人だよ!? たくさんお金がかかるのにうちから取らないでよ~!」と笑ってごまかしたのです。そこに義母も応戦してきて
「お姉ちゃんちは3人も子どもがいてるんだから、お年玉をせびるなんてやめなさいよ~!」と、義姉をかばう始末。
義姉は派手なネイルやブランドのバッグで着飾っていて、決してお金に余裕がないワケではありません。そんな義姉から、さらに耳を疑う発言が…。
「そうだ! そっちも2人目が生まれるしお金がかかるでしょ? 今後はお互いのためにお年玉を廃止にしよう!」と、身勝手すぎる提案してきた義姉。義母も
「それがイイわね!」と賛同し、義姉と義母の最強タッグで勝手にお年玉が廃止されたのです。
「お年玉廃止」に最大のしっぺ返しが待っていた!

この提案に、思わず怒りが爆発しそうになった私。こっちは何年も義姉の子3人にお年玉をあげ続けてきたのです。
今まで散々わが家からお年玉を搾り取っておいて、いざ自分が渡す番になるとお年玉を廃止したいなんて…。私も夫も、呆れて無言になってしまいました。
これ以上何を言っても話が通じない義姉なので、義姉の望みどおりお年玉を廃止したのです。しかし、義姉に最大のしっぺ返しが待っていました。
翌年のお正月のこと。私たち夫婦からのお年玉がないと知った義姉の子どもたちが
「なぜお年玉をくれないの?」と聞いてきたのです。そこで私は正直に
「あなたたちのママがね、お年玉をやめようと言ってきたからだよ」と言ってやりました。すると3人の子の怒りが爆発!
「ママ! なんでそんな余計なこと言ったの!?」と3人から総攻撃にあう義姉。義姉はタジタジで理由も説明できず、義母がなだめても子どもたちは泣いてブチ切れ状態。
困り果てて焦っている義姉と義母を見て、思わずクスっと笑ってしまった私でした。
(ファンファン福岡公式ライター/餅キナコ)


