暮らし上手のヒント (4)夏野菜のユウガオ、強い苦みには要注意!

 ウリ科植物のユウガオは、観賞用に栽培されるヒョウタンを品種改良し、食用として選別したもの。炒め物や煮物、みそ汁などにして食べられることが多い夏野菜です。
 淡泊な味わいですが、ごくまれに苦みが大変強いことがあり、食べると食中毒になる場合があります。

1. 2024年は全国で7件発生! ユウガオによる食中毒の症状は?

●苦みの強いユウガオを食べると、食後数分から数時間で、唇のしびれ、吐き気、嘔吐、腹痛、下痢を生じることがあります。
●これらの症状はユウガオの苦み成分「ククルビタシン類」によるものです。
●2024年は9月までに全国で7件の食中毒が発生しています。

2. 予防するためのポイントは?

●調理前に味見をして、苦みの強いものは食べないようにしましょう。
●ユウガオは、スイカを栽培する際に接ぎ木苗の台木(だいぎ)として使用されることがあります。台木から実ったユウガオは、ククルビタシン類を多く含む可能性があるため、食べないようにしましょう。
●観賞用のヒョウタンと誤食しないようにしましょう。
●植物の種類が判別できない場合は、「採らない・食べない・売らない・人にあげない」が基本です。

【コラム】キュウリやメロンの激しい苦みにも注意

 キュウリやズッキーニ、メロンなどもユウガオと同じウリ科植物です。これらを食べて普段と違った激しい苦みを感じる場合には「ククルビタシン類」が多く含まれている可能性があります。食べないようにしましょう。
 ゴーヤもウリ科植物ですが、その主な苦味成分は「モモルデシン」という別の物質で、体に害はありません。



●問い合わせ
福岡市 保健医療局 保健所 地域衛生部 食品安全推進課
Email: shokuhinanzen.PHB@city.fukuoka.lg.jp

提供:福岡市保健医療局

著者情報

ファンファン福岡(fanfunfukuoka)は、街ネタやグルメ、コラム、イベント等、地元福岡・博多・天神の情報が満載の街メディア。「福岡の、人が動き、人を動かし、街を動かす」メディアを目指しています。

目次