防虫剤が大好き! スイカはお風呂で!  好きな同僚なのに理解できない独特な行動とは


みなさんは自分以外の人に対し、「あなたのことは好きだけど、その行動は理解できないんだよなあ」と感じることありませんか? 私の場合は職場の同僚の行動に、なんだかモヤモヤしてしまうのです。一緒に働いていて楽しく、とても頼りになる彼女。しかし、時々その独特な行動に、首をかしげてしまうことがあるのです…。

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防虫剤が好きすぎる!? 独特の香りを感じる日常

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 一つ目は、防虫剤への絶大な信頼。私も季節の衣替えの際は防虫剤を使用しますが、あの独特な匂いが苦手なので、基本的に無香料のものを使用します。ですが、彼女のイチオシは「ナフタリン」。

 ここ最近、メディアでも柔軟剤による香害が取り上げられていますが、彼女の私服や制服のユニフォームは、柔軟剤よりはるかに強烈な匂いの防虫剤の匂いを纏っています。

 「結構匂うよ〜」
 「なんかほら、おばあちゃんちを思い出す匂い」
 「ザ・化学物質って感じの匂いするけど」と私を含む同僚達がやんわり伝えますが、本人は全く気にする様子はなく、むしろ
 「そう? この刺激的な匂いが好きなんだよねえ。ヘビロテしちゃう」と、ナフタリン臭を放つカーディガンに顔を埋めてうっとり。(ヘビロテってワードを防虫剤に使う人にはじめて会った… と思う私)

 極め付けは、ムカデ対策に寝室の布団の周りに防虫剤を並べ、防虫剤に囲まれた布団で毎日寝ているというのです。
 「家が古いから隙間から入ってきちゃうのよ~」と本人は言いますが、それを聞いた周囲の同僚たちは困惑気味。彼女にとっては「安心材料」なのかもしれませんが、私にはどうしても理解できないポイントの一つです。

それお風呂で? 合理的すぎる行動

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 また、ある夏の日の昼休みのこと。差し入れでいただいたスイカをみんなでいただいている時に、
 「スイカ美味しいんだけど、子どもが食べると洋服汚しちゃうよね〜 」
 「自分で持って食べるっていうけど、切ってお皿に入れてフォークで食べさせちゃう!」と話題になりました。

 すると、彼女が一言。
 「うち、スイカはお風呂の中で食べるよ。タネ飛ばしも!」一瞬の沈黙… そしてその後、
 「お、お風呂で? お風呂上がりにじゃなく? 」
 「なにそれ! 裸でスイカ?」
 「まって、今時タネ飛ばしやる?」と、同僚達が一斉にツッコミます。

 「だってほら、手も洋服もベトベトになるし、どうせ手洗うならもう裸で食べて、そのまま洗い流しちゃえって感じ! タネ飛ばしも庭でやると片付け大変でしょ」

 そう言われると、楽しい時間と効率を両立させた合理的な方法なような気もしますが、家族で湯船に浸かりながらスイカの種を飛ばしている様子を想像すると、シュールすぎて笑ってしまいました。

それ気にするのに、これ気にしないの?

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 また、毎日昼休みにはこんな光景が繰り広げられます。出勤前に立ち寄ったコンビニで購入した菓子パンとおにぎりを昼食に食べる彼女。手を念入りに洗って、アルコール消毒をした後、
 「こんなご時世だからねえ~」と、さらに除菌シートでも手を拭き、テーブルも拭きます。

 そしていそいそと袋から取り出したパンやおにぎりを置くのは、中身を取り出した袋の上。あんなに消毒や除菌にうるさいのに、そこ気にしないの?
 「お皿を使うよりエコだから」とのことですが、見ているこちらは環境面より衛生面が気になります。

 自分が「どうしても理解できない」からといって、誰かの言動・行動を変えることはできません。そもそも、他人と過去は変えることは出来ず、変えることが出来るのは自分と未来だけ。

 同僚の生活スタイルやこだわりは、周囲を困惑させることはあっても、大きな迷惑をかけるものではありません。同僚に限らず、友人でも、家族でも、個性を尊重しつつ、お互いが適切な距離感を保つことを心がけることが、人間関係を良好に維持する秘訣だと感じています。

 彼女のユニークな発想や考え方に触れることで、私自身の世界もまた少し広がると思うと、彼女がまた何か驚くようなエピソードを披露してくれる日が待ち遠しくも感じられます。

(ファンファン福岡公式ライター/さくらえ)

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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