​​小学2年生の次男が友達から借りた後消えたゲーム機 その行方と結末にあ然!


小学生2年生の次男は、私が早く帰宅出来る日は学童に行かず、宿題が終わると公園に飛んでいき、夕方まで友達と遊んでいました。その日もいつものように「バスケやろうぜ!」とボールを自転車のカゴに投げ入れ、友達と公園に向かいました。そして事件はその公園で起きたのです。

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公園で遊んできた次男

写真AC

 17時の夕焼けチャイムからほどなくして、
 「ただいま〜!」と息を切らせながら次男が帰ってきました。普段より早めにお風呂と夕食を終え、私も「今日はゆっくりするぞ〜」とご機嫌でパックを顔に貼り付け、ソファに座ったその瞬間、滅多にならない固定電話が鳴ったのです。

 私はリアルな友人や家族以外には携帯番号を公開しない主義。学校やPTA関係の繋がりの方には固定電話番号を知らせしていました。
 「あ… これマズいやつだ」

 男子3人を育てるうちに備わった「ヤバい案件察知センサー」が反応します。電話の相手は次男が公園で一緒に遊んだA君のママ。

 「忙しい時間にごめん、大変!」と大慌てです。この時点で貼ったばかりのパックを引っ剥がし、スマホの充電時間をチェック。
 「今、B君ママから電話でね、『今日公園でゲーム機がなくなった』っていうの。みんなで借りて遊んでたらしいんだけど、最後にAと次男くんが使ったみたいで。『弁償して』って怒ってるのよ。今からお詫びに行くんだけど一緒に行ける?」

ほらね… 今回もセンサーの誤作動なし。

公園をくまなく探すも見つからない!

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 「わかった。子ども連れてすぐ行くね!」途中で合流し、息子達に事情聴取したことをまとめると…

・同じ学年の8人でバスケをした
・公園には自分たち以外の子どももいた
・6人で試合。残り2人はカードゲームをしながら待機
・Bくんが「ゲームあるけど待ってる間使う? 終わったらリュックの上に置いといて」と言った
・遊び終えたあと2人でB君に声をかけ、リュックの上にゲーム機を置いた

 「そこは上じゃなくて、中入れなきゃ」
 「そうだよ〜、大体バスケしに行ったのに、なんでゲームなの」母達はため息をつきながら、日が沈んで真っ暗な公園に寄り
 「どこに座った?」
 「下に落ちてない?」と地面をスマホのライトで照らしながら必死に探しましたが、どこにも見当たりませんでした。

痛すぎる出費!

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 そして、途中で調達した菓子折りを手にB君宅に向かいます。ドキドキしながらインターホンを押すと、あきらかに怒りの表情のママが出てきました。

 「すみません。公園に寄って探したんですが、見つからなくて」まずはお詫びをして、事情聴取の結果を伝えますが、
 「プレゼントでもらったものなんですよ。弁償して下さい!」と怒り心頭。

 「周りのお友達の話も聞いて、その上で警察に届けませんか?」と提案しますが、
 「そういうのいいから! 弁償してください!」とドアをバタン!

 持ち主が拒否しているのに、私たちが強行して紛失届けを出すこともできず、
 「2人が使ったあと、なくなったのは事実だしね…」と、その日のうちに一緒にゲーム機を購入し届けたのです。受け取ったB君ママは、
 「弁償していただいたので、この件はこれで」と矛を収めた様子でした。しかしその額25,000円。折半して1家族12,500円。

まさかの急展開に

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 そして翌日、事件は急展開。下校した長男が、
 「友達が『昨日弟が公園で自分のと間違えて誰かのゲーム機を持って帰ったから、今日公園に置きに行く』って言ってたけど、昨日のやつじゃん?」というのです。

 慌ててその友達の親御さんと連絡を取り、B君のお宅とやり取りしてもらい、ゲーム機はB君の元に戻りました。しかし、息子達に落ち度はなかったのに弁償してしまったことでモヤモヤ。 

 後日、次男たちが
 「ゲーム2つになったじゃん」とB君にいうと
 「同じの2つもいらないって、新しいやつママがメルカリで売った」とあっけらかんと答えたというのです。

 その話を聞いた私とA君ママは、メルカリで売るという行動に
 「常識疑うよね」
 「私なら返金するよ〜」と驚くと同時に「常識の定義はひとそれぞれ」と改めて思い知ったのです。

 この事件以降も、息子は変わらずB君とバスケやサッカーを楽しんでいますが、モノを貸し借りすることはなくなり、私自身もまた、子どもを信じ、冷静に対応することの大切さを学びました。

(ファンファン福岡公式ライター/さくらえ)

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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