4歳と2歳の息子を育てる私(パパ)は毎晩息子たちを寝かしつけるのがルーティンです。この日の夜も絵本を読み終え、「あとは寝るだけ」と思った矢先、長男の「トイレ!」という声で平穏な夜が一変していくのでした…。
「トイレ!」で始まるバタバタ劇場
布団に潜り込ませた瞬間、長男が突然
「トイレ!」と叫び出しました。慌ててトイレへ向かう途中、隣にいた次男も誘いましたが(後でトイレをしたいと言われても大変なので…)、
「いや!(行かない!)」と泣き出します。
「一緒に行こうか」と促しましたが、断固拒否され、仕方なく長男とだけ向かいました。
トイレに着いた長男は、
「今日保育園でね…」とその日の出来事を話し始めます。「今じゃなくてもいいだろう」と思いつつ、
「早く済ませてね」と急かす私。しかし、長男は
「おしゃべりしないと出ないんだよ!」と真顔で反論。その間、次男は片付けていたぬいぐるみを広げて遊び始め、寝かしつけは完全にリセットされてしまいました。
トイレと布団の往復に翻弄される
トイレを済ませた長男が
「おしっこしたら、喉乾いたー」とお茶を要求。「また?」と思いつつ、なんとか対応している間に、次男が
「だっこ!」と泣きながらアピールしてきます。2人の要求が重なり、私は「これは寝かしつけではなくイベント運営だ…」と内心でつぶやきながら奮闘。
長男は一度布団に戻ったものの、
「お茶飲んだから、またトイレ行きたいかも」と言い出しました。
「トイレは済んだでしょ!」と軽く注意するも、
「でも… なんかまた行きたい感じがする」と真剣そのもの。そんな上の子をなだめつつも、「いつもはもっとスムーズに寝るのに」と心の中でため息をつきました。
次男も、普段は誰よりも先に寝てしまうタイプなのに、この日に限って目がギラギラ。「なんでこんなに元気なの…」と感じるほど寝る気配がありませんでした。布団に戻ったときにはすでに30分以上が経過し、睡魔に加え、トイレと布団を往復し動き回った私の体力は限界寸前でした。
布団で聞いた上の子の衝撃の一言
再び布団に戻り、絵本をもう一度読もうとすると、長男が
「パパ、今日は楽しい日だったね!」と満足げに一言。今日はいつも通り保育園で過ごし、特別なイベントは何もなかったはずです。正直、「何が楽しいの?」と思いましたが、ニコニコと嬉しそうな長男の顔を見て、ふと「子どもにとっては何気ない時間も特別なんだな」と気づかされます。
次男も「ぬいぐるみ持って寝るー!」とようやく布団に潜り込み、静かに目を閉じ始めました。その頃には部屋に静けさが戻り、ようやくホッと一息。2人の寝顔を見ながら、「こんなバタバタも、いつかは懐かしく思うんだろうな」と思う私。
特に、手をつないで寝ている姿は、普段おもちゃの取り合いをして大喧嘩している様子とは全く違い、兄弟の絆を感じさせるものでした。親としての疲れと幸せが入り混じった、忘れられない夜になりました。
寝かしつけで気づいた親の役割
寝かしつけは単なるルーティンではなく、子どもたちにとって親と触れ合える特別な時間だと改めて感じました。この日のトイレコールからの大混乱も、子どもたちにとっては親と過ごす貴重な思い出だったのです。
「すぐに寝てほしい」と思う気持ちを抑え、まずは話を聞く姿勢を持つことの大切さを学びました(その方が早く寝てくれる気がします…!)。育児は予想外の連続ですが、親としての成長を感じられる瞬間もまた、かけがえのないものだと思います。
(ファンファン福岡公式ライター/ひふよ)