3歳の息子はイヤイヤ期全盛期。そんな息子に対するイライラを我慢し続けて過ごしていたある日のことでした。ご飯での息子のわがままに、ついにそれまで我慢していたものが爆発しそうになったのですが…。娘のナイスな神対応に救われた体験談です。
息子イヤイヤ期MAX

息子は3歳になってしばらくすると、イヤイヤ期に突入。そのころ、フリーランスで働く私の仕事も忙しくなり、気持ちや時間に余裕のない生活を送っていました。
息子は3歳の年に希望する保育園に入れませんでした。そのため、市の一時預かり事業などを利用しながら、なんとか仕事をこなす日々。それでも確保できる時間はギリギリで、息子のお昼寝時間や夜寝た後にいそいそと仕事に時間を割いていました。しかし、繁忙期には睡眠時間を削る日が続くことも。
眠たいままの頭で息子のイヤイヤに付き合うのは精神的につらく、ストレスが溜まっていく日が続きました。しかし、私は「自分のイライラをぶつけてはいけない!」と強く決めていたので、無理に笑顔を作りながら息子に接する日が何日も続きました。
我慢が限界に…!

そんなある日、娘と息子と私の3人で夕飯を食べていたときでした。回らない頭で献立を考え、なんとか作った夕飯は炊き込みご飯。子どもが2人とも大好きで、野菜嫌いな息子でも炊き込みご飯に入っている野菜はもりもり食べてくれます。
子どもたちのことを考えて作った食事に「ちょっと手間はかかったけど、これで子どもたちも栄養をとれるからいいだろう」いったん頑張った私をねぎらい、食事の準備を開始。食事を見た子どもたちは「炊き込みご飯だ!」と嬉しそうに言いながら、準備を手伝ってくれました。
その姿に満足し、みんなで席について
「いただきます」と食べ始めたのですが…。急に息子が自分の炊き込みご飯を奥に押して、
「いらなーい」と不服そうな顔をしました。そして
「しろいごはんに、ふりかけかけて食べたい」と一言。

この時点で、頑張って作ったご飯を拒否され私は一気にイライラ。それでも感情的になってはいけないと我慢して、白いご飯にふりかけをかけて用意しました。そして息子に
「これでいい?」と聞くと、今度は「やっぱり、しろいごはんにする!」とつっぱねる息子。
しかしもう冷蔵庫に白いご飯はありません。
「もう白いご飯ないよ。息子くんがふりかけご飯食べたいって言ったんだよ」となるべく落ち着きながら言いましたが、息子は
「しろいごはんにして!!」と大爆発。
これで私も我慢していた気持ちが爆発してしまい、
「あー…! もう!!」と我慢しながらも怒りの声がもれてしまい…。このまま押さえていたイライラが全部息子に向かいそうになった、そのときでした。
娘の咄嗟の神対応

7歳の娘が息子のお茶碗をとり、ふりかけご飯をポンっとひっくり返しました。そしてふりかけが見えなくなったご飯を見せて、
「息子くん! これで白いよ!」と言ってみせたのです。
娘の明るい声に不機嫌だった息子は一瞬止まり、パッと明るい顔に。
「しろいごはん!」と一気にご機嫌になり、何事もなかったかのようにご飯を食べ始めました。見ると2人とも楽しそうに食卓を囲んでいます。それを見て爆発しそうだった私の気持ちは、一気に小さくなり、そのまま席について
「娘ちゃん… ありがとう」と言いました。
機転を利かせた神対応をした娘は何事もなかったかのような顔で、
「うん~。よかったね~食べられて」とニコニコ。さらに
「炊き込みご飯もおいしいよ」と気遣う言葉までかけてくれ、娘の優しい対応と自分の情けない姿に涙が出そうでした。
娘の咄嗟の行動で、イライラの爆発を避けられた私。娘がいなかったら確実に私のイライラは爆発して息子にそれまでのストレスをぶつけていたと思います。娘の神対応に感謝するとともに、子どものためと思って頑張りすぎたり、イライラを我慢しすぎたりするのもほどほどにしなければなと思った出来事でした。
(ファンファン福岡公式ライター/K)


