第2子である娘が産まれて半年後、夫の帰りが遅い日が続くようになりました。女の直感が働き、あきらかにあやしい…。毎日朝から晩まで2歳と0歳児のワンオペ育児をしているのに、全然帰ってこない夫に対するイライラはMAX! そして掴んだ証拠を夫に突きつけると、まさかの行動をしていました。
年子育児は毎日戦争

第1子である長男と第2子の娘は、1歳7カ月差の年子です。自宅保育で、常に子ども2人と一緒。おむつも2人分、抱っこも2人分… 毎日がドタバタで、娘の産後1年間の記憶がほぼ残っていません。
当時の夫はおむつ替えもしない、公園に子どもを連れて行くこともしない、家では座っているだけの仕事人間でした。それでも19時に夫が帰ってきてくれると、それだけで子ども達は喜ぶし私の気持ちも軽くなりました。
夫の仕事は基本残業がないのですが、納期前など忙しい場合だけ残業が続くことがありました。娘が生後半年のとき、夫の残業が増え毎日のように
「今日も残業です」と連絡が入るように。
最初は年末だし忙しいんだな… と、体調を心配していました。しかし、あまりに残業が続くこと、今まで残業でも連絡してこなかったのに、急に連絡をするようになったことから不信感が募っていきました。
仕事先へ突撃

私は毎日ワンオペ育児でどこにも行けず、ひたすら子どもと向き合って頑張っているのに、夫は何をやってるんだろう? 浮気? 本当に残業? と、考えるとだんだん腹が立ってきました。怒りがMAXとなった私は、もうこれは証拠を押さえるしかないと決意。
夫から残業メールが届いた雪の降る日、0歳児と2歳児を抱えて車で夫の仕事先まで向かいました。夫の車があれば白、なければ黒。心の中では「車があってほしい…!」と思いながら、震える手でハンドルを握りました。
しかし夫の仕事先は真っ暗でどう見ても誰もいません。すぐ夫に電話をし
「今どこ? あなたの会社にいるんだけど、真っ暗です」
「今すぐ帰ってこい」と、そのまま電話を切りました。
嘘ついて行っていたのは…

帰ってきた夫の手には、大量のお菓子が。
「すみません! パチンコ行ってました!」と土下座をする夫。これまで景品のお菓子は車に隠し持っており、白状するためにすべて持って帰ってきたのです。
お菓子を見て喜ぶ息子と、パチンコという理由に呆れる私。というのも今回で2回目。パチンコを反対したことはありません。でもいつも私に嘘をついてパチンコに行くのが嫌で
「行くならちゃんと言って欲しい」と伝えていたにも関わらず、同じことの繰り返しでした。
呆れて何も言えない私をたいして怒っていないと勘違いしたのか
「でもそんなに悪いことしてないよね? 毎日仕事頑張ってるし、たまには俺も遊んでも良くない?」
「お前はずっと家にいてゆっくりできていいよなぁ。こっちは働いているんだから、小さなことで文句言わないで?」と、さらに驚くべき発言をしたのです。
反省する態度が全く見えず、さすがに許せません。
「パチンコに行くのは良いけれど、嘘はつかないでほしい。嘘をつかれると、私も不安になる。自分は全く悪くないと思っていることも悲しい」と伝えても納得してくれないので、夫のことは完全無視することに。ご飯も作らない、育児も一切手伝わないでください、というスタイルを貫きました。
心を入れ替えた夫

夫を空気のように扱って一週間。さすがに堪えたようで
「ごめんなさい。もうしません」と夫が約束してくれました。パチンコをもうしない、という点では期待していませんでしたが、あの出来事以降、本当に行かなくなりました。
さらには子どもの寝かしつけや、私がいなくても子ども達を公園へ連れて行くように。夫に
「あれから変わったね」と言うと
「まさか、あんなに空気のように扱われるとは思わなかった。怒らせると怖いんだね」と言われました。普段、私は怒りが長続きしない性格なので、余計に夫は驚いたのかもしれません。
夫とは10年付き合ってから結婚しましたが、喧嘩するときはいつも徹底的に話し合ってきました。でも、たまには実力行使に出なくちゃいけないときがありますよね。大きな声では言えませんが、最終奥義として覚えておくのも良いかもしれません。
(ファンファン福岡公式ライター/竹内萌未)


