5年前、息子の所属していた少年野球チームのコーチと保護者ママの禁断の関係が、コーチが送った「誤爆ライン」によって明らかになりました。詰めが甘いコーチに見切りをつけた保護者ママが、その後にとった行動が驚愕だったのです。
コーチと保護者ママの出会い

息子の少年野球のチームは少人数だったので、大人も子どもも仲が良いアットホームなチームでした。
そして、私達保護者をまとめる役員がMママ。
いつものように雑談をしていると、Mママから悩み相談をされました。子育てにまるで関心が無いご主人と離婚を考えているんだとか…。
そんなある日、監督から新しいコーチ(Tコーチ)を紹介されました。何年か前の卒団生のお父さんで、とても社交的でチームのみんなとすぐに仲良くなりました。
なんだか怪しい… 禁断の関係?

普段、私達は1台の車に乗り合いで、指導者のお昼ごはんや必要な道具などを買出しに行きます。しかしある時から、何かと理由をつけてTコーチとMママの2人で、1台の車に乗って行くことが多くなりました。
「なんだか怪しい…」と女の勘が発動したのは、私だけではありませんでした。
保護者の間では格好の噂話に。もともと、父母・男女関係なく仲良くしていたチームでしたが、明らかにそれとは違う特別な距離感を感じていました。
その日は、昨夜から降り続いた雨が午前中には止むとの予報。
いつものように、Mママから保護者のグループラインに連絡が流れます。
「お昼集合。午後から練習」そして、間髪入れずにそこにTコーチが、
「早く会いたい…」
私は、ヤバいものを見てしまった! と、フリーズしてしまいました。
Mママの個人ラインへ送ったつもりが、グループラインへ誤送信してしまったのでしょう。しばらくしてTコーチによって、送信取り消しされました。
「誤爆ライン」の後始末でアタフタ!

その日の午後、Mママは子どもを送迎するとすぐに帰ってしまいました。
Tコーチは、
「久しぶりに飲む約束をした同級生に送ろうとしたラインを、誤送信してしまった」と、必死に苦しい弁解をしていました。
そういう時、人は口数がやたらと多くなるんですよね。みんな苦笑い。
翌週からTコーチはチームに来なくなりました。表向きは、
「仕事が忙しくなったので…」とのこと。
しかし本当のところは、離婚協議中のMママにとって、関係がバレてしまうと不利になると見放されたのでしょう…。
Mママはそれからも何食わぬ顔をして、保護者の代表として過ごしていました。
しかし、しばらくして私はある違和感を覚えました。
今までみんな平等に扱ってくれていたチームの監督の子ども達への対応に、差があるように感じたのです。キャプテンじゃないMママの子どもに指示を出したり、練習中にMママの子どもだけを呼び出して2人で話をしたり、まるでわが子と接するようなボディータッチや距離感。
しまいには、お世辞にも上手いとはいえないMママの子どもが、スタメンで、しかも4番バッターで出場することが増えたのです。他の保護者達も
「さすがに違和感しかない」と口にしていました。
切り替えの早さに驚愕!

その謎はすぐに解けました。
ある保護者が見てしまったのです。Mママと監督が、夜の街をふたりで歩いているところを。
「見間違えたかと思うほどに、ぴったりと寄り添っていた」と。
いつの間にかMママは、「離婚協議に不利になる詰めの甘いTコーチ」から、「子どもを良いポジションで試合に出すことができる監督」へと乗り換え。コーチと保護者の禁断の関係かと思いきや、その上をいく「監督と保護者の禁断の関係」にまで発展してしまったのです。
結局Tコーチについては、監督から「仕事が忙しくなり、練習に来るのが難しくなった」と聞いただけで、その後の行方は誰も知りません。Mママと監督についても、その後関係が続いたのかは分かりませんが、風の噂でMママの離婚が成立したということだけは知りました。
子ども達が主役である場所で、裏では泥沼愛憎劇が繰り広げられていたことにガッカリです。子どもが大きくなっても仲良くしていけそうなチームだと思ってましたが、卒団してからはすっかり疎遠になってしまいました…。
(ファンファン福岡公式ライター/北島しずく)


