ゴミの出し方に文句を言ってくる近所の高齢男性 口撃がある日突然止まった理由とは?

あるとき急にゴミ置き場で待ち構え、口出しをしてくるようになった男性の出現。しかし男性は大人しそうな人を選んで口撃しているようで…。そんな男性からの口出しは私のある変化によって、ある日からぱったり止まることとなりました。

目次

わが家のゴミを漁る男性

写真AC

 ある日、私がゴミ出しをしに行くと、ゴミ置き場に見知らぬ男性が。男性は70代くらいで、ムスッとした顔。「こわいな」と思いながらも
 「おはようございますー」と笑顔で挨拶すると、
 「… ざいます」と聞き取れないくらいの声で挨拶を返してくれたようでした。

 私がゴミを置き、家に向かって歩き出すと
 「これだとカラスが荒らす!」と後ろから声が。振り返るとうちのゴミ袋の口を開けて中を見ていたのです。驚きすぎて何も言えないでいると男性は
 「生ごみは袋に三重に。周りは家にある紙袋で囲んで。これは分解してプラスチックごみ」と指摘が。

 知らない男性が目の前でわが家のゴミ袋を漁っている、衝撃的な光景。さらにゴミの出し方を指摘されたことに私は固まってしまって、なんとか
 「… はぁ」と曖昧に答えてゴミを持ち帰るしかできませんでした。

 男性の指摘通りにゴミを入れ直し、再びゴミ置き場へ。男性はまたゴミ袋を開けてチェックし、
 「今後は気をつけなさい!」と言うので、また
 「はぁ」と曖昧に返事をしてそのまま家に戻りました。

思い切った対処法

写真AC

 家で我に返り、
 「え、あの人誰? ていうか、間違ってないのに、なんでやり直し??」と怒りや疑問がわいてきました。男性が指摘したことは、地域のゴミ出しのルールにはありません。男性が勝手に言っているだけのことなのです。

 その後、男性は毎回ゴミの日に立っていました。その男性がいるから毎回男性ルールの出し方をするようになったのですが、見ていると違和感が。私や若い人のゴミは毎回袋を開けてチェックするのですが、相手が男性だったり、気の強そうな女性には何も言わないのです。

 私はというと、産後日が浅かったこともあり、セミロングの髪の毛を後ろで1つに結んだだけで、スウェット。男性が人を選んで指摘をしていることに気づいて、より一層悔しい気持ちになりました。

 そんな折、夫から
 「そろそろ美容院行ってきたら?」と提案が。それを聞いた私はピンっとひらめき、前々からやってみたかった髪型に挑戦してみることに。

 その髪型はショートカットにツーブロック。思い切って髪色も明るくしてみたら、なかなかかっこよく自分で言うのもなんですが似合っていました。ママ友からは
 「すごい似合っててめっちゃいいけど、初見は話しかけにくい…」との評価。

男性のまるで違う反応

写真AC

 次のゴミ出しの日、部屋着のスウェットではなく、普段のストリート系の服装で行ってみました。その日もやはりゴミ置き場には男性が。普段は笑顔で「おはようございます」と言うことを心がけている私ですが、あえて笑顔を消して会釈をし小さい声で挨拶しました。

 私の姿を見て男性は驚いたような戸惑ったような顔です。私は内心何か言われるかとドキドキ。しかし私がゴミを置いても男性はそっぽを向いたまま何も言わず、中身チェックもしませんでした。

 あきらかな男性の態度の変化に「よしっ!」と思うとともに、私の後に女性がゴミチェックを受けているのを見てやはり嫌な気持ちにもなりました。

 その後近所の方に聞いた話ですが、誰かが地域の役員に男性のことを指摘したらしく、しばらくして男性はゴミ置き場に立たなくなりました。男性は最近退職してずっと家にひとりでいるようになり、時間を持て余していたのではないかとのこと。そうだとしても、相手を選んで指摘する姿は、弱い者いじめをしているようにしか見えませんでした。

 以前からカラスがゴミを漁って困っていたのは事実です。
 男性は良かれと思って、指導をしていたのかもしれません。しかし人を選んで指摘している姿を見ると、どうしても解せない部分があり、自分が指摘されなくなってスッキリした面がありつつもモヤモヤが残った体験でした。

(ファンファン福岡公式ライター/K)

※この記事内容は公開日時点での情報です。

著者情報

ファンファン福岡(fanfunfukuoka)は、街ネタやグルメ、コラム、イベント等、地元福岡・博多・天神の情報が満載の街メディア。「福岡の、人が動き、人を動かし、街を動かす」メディアを目指しています。

目次