【ドン引きした恋人】今だから笑える、自己肯定感が高すぎる元カレの言動とは…

ドン引きした恋人、というと思い出すのが遠い昔の元カレC君。超ナルシストで、過去に付き合った男性の中で、唯一「本気で嫌い」になってしまった人です。当時はあれこれ悩まされたものの、長い月日が経った今、彼の言動は笑える思い出になりました。

目次

自己肯定感がとっても高い彼

写真AC

 カナダで社会人としてスタートした私。そこで最初に付き合ったのは現地の大学生C君ですが、彼はびっくりするほど「自分にポジティブ」な人でした。

 学生サークルで出会った彼との初デートは、キャンパスでのコンサート。最初にいきなり手をつないできて言われたのがちょっと引く言葉でした。
 「僕が美形すぎて緊張してる? 手に汗をかいているね」

 たしかに私は緊張していました。でもそれは彼が美形だからではありません! カナダに移住して日が浅く、仕事も始めたばかりで新しい環境に終始緊張していたのです。その後の彼の言葉が、またちょっと引く内容。

 「僕、Bに似てるよね。一緒に歩けてうれしいでしょ!」彼の言うBというのは、世界的に活躍した元祖ビジュアル系ミュージシャン。ほんの少し似ているかもしれないけれど、あんなに美形じゃないと心の中で苦笑いしました。おかげで緊張はほぐれましたが…。

ドン引き彼氏の「自分崇拝」

写真AC

 元カレは「美形&秀才ゆえに自分はモテる」と信じていました。誰もが自分を素敵だと思っていると自分で言うくらいです。自分を崇拝する彼は、大学の同級生女子たちとの普段の会話でさえ「恋のアプローチ」と捉えてしまうようでした。

 例えば、
 「課題を一緒にやろうよ」
 「水泳のインストラクターだったら今度泳ぎを教えてね」という同級生の言葉を、彼は「デートの誘い」と解釈。それらを自慢げに報告してくれるのですが、自分に酔いすぎていて引いてしまいました。

 また、頻繁に元カノの話をするC君。
 「彼女は僕を愛しすぎて苦しくなり去っていった」と悲劇を語ります(噂では単にフラれたとのこと)。そんな話をしながらショーウィンドウの前で顔を斜めに構えて髪をかきあげ、ツンとすました表情でポーズ。まるで昭和の少女漫画のようで、一緒にいると恥ずかしくてドン引きです。

彼となぜ付き合った?

写真AC

 「どこがいいの?」と、言われそうな元カレ。周りの女友達からは「嫌な奴」「別れたほうがいい」とアドバイスを受けることもありました。

 そもそも彼と付き合っていた理由は、海外で就職して不安な時期で、一緒にいてくれる人が必要だったからだと思います。最初は、イケメンC君の真っ直ぐなアプローチに「恋に恋してしまった」状況でした。「愛してる、卒業したら結婚しよう」と繰り返す彼の言葉に酔ってもいました。

 C君と出会う1年前に大失恋をした私は、「結婚」という言葉に弱かったのかもしれません。「永遠を誓い合う」という相手が欲しかったのです。

 そんなわけで
 「とりあえずもう少し付き合ってみるか…」と、当時は思ってしまっていました。

心が離れたきっかけとは

写真AC

 そんな元カレとの付き合いに、亀裂が入ったのは彼の浮気未遂。彼の自慢話がくだらなく思えてきた頃でした。同級生の女子に
 「どうしようもなく惹かれて…」と涙の彼。
 「でも君を愛しているし、辛い」と。まるで悲劇の主人公のような振る舞いに、気持ちが一気に冷め始めました。

 最初は、ナルシストぶりを素直に発揮する彼を「天然で可愛い」と思っていた私。でも、カナダでの会社員生活に慣れ社会人の仲間が増えるにつれて、気持ちが変わっていきました。子どもっぽいC君の言動に振り回されることに疲れてしまい、別れを決めたのです。

 やがて社会人仲間の一人と付き合い始めたのですが、新しい彼の存在を知ったC君が職場に毎日電話をかけてくるように…。
 「もう一度付き合いたい」
 「自分と別れてあんな不細工と付き合うなんて許せない」と、毎回電話口で泣くのです。これには、まさにドン引き。本気で嫌いになりました。

 自己肯定感が超高い彼氏にうんざりした私でしたが、良かった点も…!
 
 それは、「自分が求める男性」がわかったことです。以来、ナルシスト彼氏とは付き合っていませんし、危険信号が事前に働くようになりました。ドン引き彼氏との交際も、今では「学び」のひとつだったと思っています。

(ファンファン福岡公式ライター/吉野まのん)

※この記事内容は公開日時点での情報です。

著者情報

ファンファン福岡(fanfunfukuoka)は、街ネタやグルメ、コラム、イベント等、地元福岡・博多・天神の情報が満載の街メディア。「福岡の、人が動き、人を動かし、街を動かす」メディアを目指しています。

目次