【舞台】福岡市民ホール開館! 中ホール初回公演は福岡市ゆかりのアーティストが集結する「見上げんな!」

 大中小のホールにリハーサル室などを備えた文化振興拠点「福岡市民ホール」が3月28日(金)、福岡市中央区天神に開館します。客席が約800席ある、舞台との距離も近い中ホールでの初回公演は4月4日(金)~6日(日)に開催される「万能グローブ ガラパゴスダイナモス(通称・ガラパ)×ゴジゲン×小山田壮平『見上げんな!』」。脚本はガラパの川口大樹さん、演出はゴジゲン主宰で映画監督の松居大悟さん、音楽は元andymoriの小山田壮平さんと福岡市にゆかりのあるアーティストが集結。福岡発で大阪や東京でも公演する舞台作品です。1月下旬に実施された記者発表に主要メンバーが出席し、企画を立ち上げたときの思いや公演への意気込みを話しました。

目次

「福岡好きの人の手による福岡でしか生まれない作品に」

左から川口大樹さん、松居大悟さん、椎木樹人さん

 記者発表には、福岡市を拠点に活動するガラパ主宰の椎木樹人さんと川口さん、そして東京から駆け付けた松居さんが登場しました。

「新しく誕生する福岡市民ホールの中ホールで初回公演できるのは光栄」と出演もする椎木さん

 まずは椎木さんが「福岡市に新しい文化振興拠点が誕生するのはとてもうれしく、中でも、より演劇にフィットするであろう中ホールで初回の公演をさせてもらえるのは光栄です。川口さん、松居さん、小山田さんとは、それぞれが現在の活動を始める前からの知り合いで、この4人で一つの作品をつくるのは僕の夢でした」と企画立ち上げの動機に触れ、「キャストもスタッフも信頼の置ける福岡好きの人を集めました。福岡で寝食を共にしながら、福岡でしか生まれない作品をつくっていきます」と意気込みを語りました。

「福岡の街を感じられる群像コメディです」と脚本を担当する川口さん

 脚本を手がける川口さんは「見上げんな!」のあらすじを説明。「元アイドルで映像作家を目指す東京在住の女性に故郷の福岡からミュージックビデオの撮影依頼が届きます。早速、福岡に戻ってみると、依頼主のおじさんバンドは活動停止中で送ってないと言う。バンドメンバーを説得しようと奔走する彼女とやる気のないおじさんたちの再生、それらを取り巻く人々を描く群像コメディです。福岡市を舞台にしているので大濠公園や百道浜などの地名も出てきます。福岡のお客さんにはその場所を思い浮かべてもらい、東京や大阪のお客さんには福岡という街を感じてもらえれば」

「中ホールは福岡の演劇人の目指す場所になってほしい」

「行儀のいいものにはしたくないと考えています」と演出の松居さん

 演出担当の松居さんは「椎木くんの情熱、川口さんの脚本に面白さを感じ、行儀のいいものにはしないというか、お客さんを“刺し”に行こうと考えています。僕は福岡にいる時、母(コラムニストのトコさん)が多くの演劇を見せてくれました。その衝撃的な観劇体験があったので、東京で演劇をやってきました。(本公演を見た)自分よりも若い世代の人が何かを作ってみようとか、何か人生のきっかけになるような作品がつくれたらと思っています」と福岡の次世代の演劇人への思いも込めます。

出演者も駆けつけ、会見は大いに盛り上がりました

 続いて出演者6人〈HKT48の元メンバーで俳優の田島芽瑠さん、博多座出演やテレビなどでも活躍する神田朝香さん、古賀駿作さん(ガラパ)、千代田佑李さん(同)、青野大輔さん(同)、富永真由さん(同)〉が登場し、即興で「見上げんな!」を“あいうえお作文”にして公演への意気込みを語りました。

 椎木さん、川口さん、松居さんが「福岡の演劇人が作品の上演を目指す場所になってほしい」と期待を込める中ホールのお披露目が楽しみです!

提供:スリーオクロック

万能グローブ ガラパゴスダイナモス×ゴジゲン×小山田壮平「見上げんな!」

日時:4月4日(金) 19:00★
     5日(土) 18:00◆
     6日(日) 13:00★
※★小山田壮平ミニライブ付き、◆生コメンタリー開催
場所:福岡市民ホール 中ホール(福岡市中央区天神5-2-2)
料金:前売り5,500円、U25席(25歳以下限定)3,500円
   当日6,000円 
※いずれも税込み。全席指定。未就学児入場不可
※U25席は当日座席指定券。引き換えには身分証明書の提示が必要
問い合わせ:スリーオクロック
電話:092-732-1688
【大阪公演】4月17日(木)~20日(日) 近鉄アート館
【東京公演】4月24日(木)~27日(日) 新国立劇場 小劇場

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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