子ども用スマホはどう選ぶ?ドコモ・au・SoftBankのキッズスマホ関連製品も紹介

7歳・9歳の息子を持つママライター、永野栄里子です。

習い事やお出かけ時の連絡手段として、子どもが小さいうちからスマホを持たせるケースも増えています。依存や使い方への不安を取り除くなら、キッズ向け製品を選ぶのも1つの方法です。

今回は、ドコモやau、SoftBankの子ども用スマホを紹介します。選び方のポイントや、ドコモ、auなどの具体的な機種も知り、契約時の参考にしてください。

子ども用スマホ(キッズスマホ)とは?

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子ども用スマホは、保護者との連絡をメインの目的としたものです。我々大人が使うスマホと変わらない機能性のものから、機能を最小限に抑えたシンプルなものまであります。

まずは、子ども用スマホならではの機能や、2つのタイプについて解説します。

どのような機能が備わっている?

大人が使うスマホにはない、子ども用スマホならではの機能には以下のようなものがあります。

・防犯ブザー
・位置情報共有
・フィルタリング

また、「自宅についたら保護者のスマホにメールが届く」「自動で通話開始」など、キャリア独自の機能も用意されています。

子ども用スマホのタイプは2種類

子ども用スマホは、「ガラケータイプ」と「スマホタイプ」の大きく2種類にわかれます。

ガラケータイプは、スマホが登場する前に主流だった”ガラケー”に、見守り機能や通話、メール、位置情報共有などの必要な機能が備わったものです。アプリダウンロードができないので、LINEでのメッセージや通話、SNS、ゲームなどはできず、インターネットを使った調べ物にも対応していません。

スマホタイプは、大人が使用するスマホ同様、タッチ操作が可能なものです。新しい機種を使う場合は、アプリインストールやインターネット検索などもでき、活用の幅はより広がります。

キッズ向けのスマホタイプもありますが、見守りに必要な機能やアプリを活用し、一般的なスマホを子ども向けにカスタマイズして使うケースが多いです。

【小学生のお子様へ】キッズ携帯・キッズスマホの選び方やおススメ5選!料金からスペックまで徹底比較して一挙紹介!(https://www.strapya.com/blogs/hameefun/10433

子ども用スマホ(キッズスマホ)の選び方

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子ども用に新たにスマホの契約を検討する際には、注目したいポイントが4つあります。保護者の安心感を高めることはもちろん、子どもが端末を活用できるかという点も視野に入れ、最適なものを選びましょう。

年齢・用途に合ったタイプを選ぶ

キッズスマホは、子どもの年齢や用途に合った機種にしましょう。たとえば、未就学児や低学年の、習い事の送迎用に持たせたい場合は、機能を制限したガラケータイプだと、スマホ依存や誤操作によるトラブルを防げます。

年齢が上がってきても、連絡手段として持つのであればガラケータイプでも問題はありません。しかし、調べ物やゲームなどもできるスマホタイプにすれば、子どもが身近な機械に興味を持つきっかけになりますし、料金に見合った活用ができるかもしれません。

必要な機能があるか確認する

「共働きで離れている時間が長くて心配」「習い事の迎えに行くのに連絡が欲しい」など、キッズスマホを持たせる目的は家庭によります。いくら機能性に優れた機種でも、目的に見合っていなければスマホを持つ意味があまりなくなってしまいます。

どこにいるか確認したいなら位置情報共有機能、万一の場合に助けを呼べる道具であってほしいなら防犯ブザーなど、必要な機能が備わっているかも、事前にしっかりと確認しましょう。

プランの内容・料金を検討する

キッズスマホの月々の利用料金は、キャリアやプランによって異なります。「いくらで、どのような使い方ができるか」も、契約に大きく関わる情報です。

ガラケータイプは、持たせやすい料金や保護者が安心するプランを用意しているケースが多いといえますが、大人が使うような機種をキッズスマホにする場合は、端末代金や月々の利用料が高くなりやすい傾向にあります。

また、プランも”見守り”に特化していないケースが多いので、下調べをして比較・検討すると、最適なものに出会えるでしょう。

端末の強度もチェック!

大人でも「うっかりスマホを落として画面が割れた」という事態に陥ったことがある人は多いでしょうが、子どもが持つ際は、より落とす、汚すなどのトラブルに注意が必要です。

防水性や防塵性、耐衝撃性に強い機種だと、水没や落下させてしまったときにも、故障のリスクが低くなります。

一般的なスマホは強度が非常に高いとはいえないので、ケースを工夫して対策しましょう。

キッズ携帯のおすすめ人気ランキング【2025年】(https://my-best.com/3341

【ドコモ】キッズケータイの種類や機能、料金は?

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「子ども用スマホ」「キッズスマホ」を調べると、スマホタイプの話題が多く上がってきますが、大人と同じ端末なら、特に説明はいらないでしょう。そこで、ここからは大手キャリアで契約できる、キッズケータイを紹介します。

ドコモ・キッズケータイの機種

ドコモで契約できるキッズケータイの機種は、3つあります。特徴とともに紹介します。

キッズケータイ コンパクト SK-41D

タッチで操作する、コンパクトなスマホタイプのキッズケータイ。バンドを使って腕時計のように装着したり、ストラップや専用ケースに入れて持ち運んだりできる。居場所を探す、音声通話やメッセージでコミュニケーションを取ることができるほか、画面横の「SOSボタン」を押せば、緊急連絡先にすぐに発信できる。

キッズケータイ KY-41C

スマホタイプに防犯ブザーがついているキッズケータイ。遠隔操作でマナーモードを解除したり、子どもの在宅を確認したりできる。機能は必要最小限だが、カメラつきで写真・動画の撮影が可能。ディスプレイがアクリルでできており、耐久性が高いのもポイント。

キッズケータイ SH-03M

スマホタイプに防犯ブザーがついているキッズケータイ。帰宅をメッセージで伝えてくれるほか、子どもが安心して使える機能を操作できる。耐衝撃性に加えて防水性も高く、汚れたら泡タイプのハンドソープを使って水洗いが可能。カメラ機能はないが、目覚ましやスケジュール、タイマーなど、生活に役立つ機能が充実している。

ドコモの子ども用スマホ向けサービス

ドコモの子ども用スマホ向けサービスは、GPSで見守りができる「イマドコサーチ」です。「イマドコサーチ」を使えば、子どもが移動しているルートを辿ったり、少し前にどこにいたかを確認したりできます。

また、防犯ブザー機能のついた機種は、子どもが防犯ブザーを鳴らすと自動的に居場所が保護者に送られてきます。ほかにも、ライフスタイルに合わせた便利な機能が複数備わっており、保護者がドコモユーザーではない場合も利用可能です。

ドコモの子ども用スマホの料金

前述の3種類の機種を使用する場合の月額料金は、税込550円です。この料金で、ファミリー割引グループ間の通話は無料、さらにデータ量の消費なしで「+メッセージ」を利用できます。

イマドコサーチはオプションサービスなので、利用には月額220円(税込)が必要です。しかし、すべて合わせても月額1,000円以下でキッズケータイを持てるので、家計の負担も軽く済むでしょう。

ドコモ キッズ(https://www.docomo.ne.jp/product/kids_junior.html

【au】キッズケータイの種類や機能、料金は?

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続いて、auがリリースしているキッズケータイの種類や、料金などを見てみましょう。

au・キッズケータイの機種

auで契約できるキッズケータイの機種は、2つあります。特徴とともに紹介します。

mamorino5

2019年発売の、防犯ブザーがついたスマホタイプのキッズケータイ。電池残量が少なかったり、電源がオフになったときには保護者に通知が来たり、連絡先を制限できたりと、さまざまな安心機能を備えている。強度も高く、居場所確認やセコム対応で、高い見守り性能を誇る。後述するmamorino6よりも古い機種だが、端末料金が安いのはうれしいポイント。

mamorino6

2023年発売で、mamorino5をより使いやすく進化させた機種。防犯ブザーをはじめとした見守りに役立つ機能はそのままに、メインカメラやライト、インカメラなどを搭載。テキストやスタンプでコミュニケーションが取れる「+メッセージ」で、家族とのコミュニケーションが可能。

auの子ども用スマホ向けサービス

auでは、子ども用スマホ向けに「安心ナビ」というアプリを提供しています。安心ナビを入れておくと、子どもの居場所や移動した経路を確認できます。また、au IDがあれば、タブレットやパソコンなど、スマホ以外の端末からも子どもの位置情報がわかります。

ただし、ドコモの「イマドコサーチ」とは違い、保護者がauユーザーでないと利用できないので注意しましょう。

auの子ども用スマホの料金

auの子ども向けプランは「ジュニアケータイプランN」です。小学生以下の子どもが対象で、料金は月額550円(税込)。家族間以外の通話は22円/30秒、メッセージの送信は3.3円/通かかります。

「安心ナビ」の利用料は、月額330円(税込)です。オプションに加入するとドコモより100円高くなりますが、やはり月々の出費は1,000円以下で済むので、負担を軽減して安心感を得ることができます。

ケータイ・キッズ向け(https://www.au.com/mobile/product/featurephone/

【Softbank】キッズケータイの種類や機能、料金は?

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SoftBankでも、子ども向けの機能が充実した機種を契約できます。独自の機能や料金についても、確認しましょう。

SoftBank・キッズケータイの機種

SoftBankで契約できるキッズケータイの機種は、3つあります。特徴とともに紹介します。

どこかなGPS2

2022年発売。コンパクトなGPSで、居場所や移動経路を確認できる。位置情報共有に特化しており、通話やメッセージの送受信はできず、防犯ブザーの役割もない。1回の充電で最大1.5ヵ月続けて利用できる、大容量バッテリーが特徴。

キッズフォン2

2020年発売。スマホタイプに防犯ブザーがついたキッズケータイ。居場所確認や通話、メッセージのほか、カメラ搭載で大切な思い出を写真に残せる。漢字学習アプリや顔認識スタンプで、学びや遊びの要素もプラス。耐久性が高く、長く使える1台。

キッズフォン3

2023年発売。防犯ブザーつきで、キッズフォン2よりも液晶画面が広くなったキッズケータイ。高い見守り・防犯機能や、相手を制限できる通話・メッセージで、保護者との円滑なやり取りを実現。大人用スマホのようなデザインと、カスタマイズ可能な壁紙・アイコンで、「自分だけのスマホ」の特別感も味わえる。

Softbankの子ども用スマホ向けサービス

SoftBankも、現在地や行動履歴を確認できるサービス「位置ナビ」を提供しています。位置情報は過去3日分まで遡れ、習い事の会場など、指定の場所を登録すると到着を自動で知らせてくれます。また、位置情報を知りたい時間を登録・通知できるタイマー通知も便利です。

ほかにも、交通系ICカードをタッチすると、駅名や位置情報をメールで教えてくれる「タッチでメール」というサービスがあります。

Softbankの子ども用スマホの料金

SoftBankのキッズケータイの基本料金は、月額539円(税込)です。ドコモ、auと比べると若干安くなります。

オプションサービスは、位置ナビが月額220円(税込)、「タッチでメール」が月額550円です。どちらのオプションもつけると月額料金は1,000円を超えますが、位置ナビのみなら大手キャリア3社のなかで最も安価に、子どもの見守りができます。

キッズフォン・どこかなGPS(https://www.softbank.jp/mobile/products/mimamorimobile/

格安SIMでキッズスマホを持つことはできる?

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ドコモ、au、SoftBankの子ども向けの基本プランは500円ほどで、オプションを含めても月々1,000円と安価です。「格安SIMならもっと安くキッズスマホが持てるのでは?」と思うかもしれませんが、格安SIMは子ども向けの機種に対応していないケースがほとんどです。

しかし、大手キャリア3社でキッズプランが適用される機種は、スマホタイプとはいえ機能が限りなく制限されています。そのぶん安価に、そして安全に使えるのは魅力ですが、年齢が上がると「友だちとLINEでやりとりしたい」「調べ物のためにインターネットを使いたい」「ゲームやYouTube閲覧に使いたい」と思う子どもも増えます。

大手キャリアで通常プランの端末を増やすと、そのぶん家計の負担も大きくなるので、「小さいうちはキッズケータイ」「年齢が上がったら格安SIMで大人と同じスマホ」と、年齢に応じた機種を選ぶのもおすすめです。

格安SIMの会社は非常に多く、なかにはLINEが無制限に使えるもの、実質月額0円に近い金額で所持できるものもあります。子どもが大人と同じスマホを持つタイミングで、家族で格安SIMに乗り換えるのもよいでしょう。

格安SIMのキッズ携帯とは? メリット・デメリットも解説(https://tone.ne.jp/column/education/kids-mobile-low-cost-sim/

子ども用スマホ(キッズスマホ)は安心して活用できるものを選ぼう!

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子ども用スマホは、タッチパネルで操作するものでも、機能を制限した機種がほとんどです。ドコモやauのキッズスマホは利用料金がリーズナブルで、保護者も子どもも安心できる機能やサービスが充実しているので、年齢が低いあいだの利用は非常におすすめです。

選び方のポイントも意識しながら、最適なキッズスマホを入手しましょう。

※この記事内容は公開日時点での情報です。

著者情報

大学・大学院にて日本語学を専攻し、修了後は日本語学校に非常勤講師として勤務。2018年よりウェブライターに転身し、さまざまなメディアで記事を手がける。2人の子を持つ「ママライター」として、日々育児に仕事に奮闘中。