少子化や高齢化、核家族化が進み、暮らしの困りごとや悩みを一人で抱え込む人が増えています。そんな時に身近な相談相手や支援者となってくれるのが、「民生委員・児童委員」です。
歴史は100年以上もあり、いつの時代も地域を守るボランティアとしてさまざまな活動を続けてきました。
「民生委員・児童委員」とは?
皆さんが住む地域に「民生委員・児童委員」と呼ばれる人々がいることを知っていますか?暮らしの困りごとの相談に乗り、社会福祉制度を利用したい人が必要な支援を受けられるよう専門機関への「つなぎ役」を担っています。同じ地域住民から選ばれ、皆さんの立場に立ち、寄り添ってくれる身近な人たちです。また、地域の実状に合わせて地域の居場所づくりなどに協力している人もいます。

さらに、児童福祉法に定められた児童委員を兼ねていて、子どもや子育て家庭の相談支援、子どもの育成活動にもあたっています。「民生委員・児童委員」の中には、子どものための地域活動に関わっている人や子育てに関する支援を主に担当する主任児童委員もいます。

「地域に寄り添い、さりげなく見守る」そんな思いがあたたかいまちをつくる

あなたも、民生委員の地域活動に触れ、心があたたかくなったことはありませんか?
小学生の保護者に、「民生委員・児童委員」への思いを聞きました。その一部を紹介します。
地域の方 小学1年生の母(30代)

見守り活動のおかげで気持ちが軽くなりました
子どもに一人で登校させるのが不安でしたが、地域の方の見守り活動のおかげで、通学路には元気な挨拶が響き、子どもが笑顔で挨拶する姿を見て、心配する気持ちが軽くなりました。皆さんの活動に、とても感謝しています。
地域の方 小学2年生の母(30代)

ママ友ができて仲良くさせてもらっています
娘が乳幼児の時、地域の民生委員さんに声をかけていただいて子育てサロンに参加しました。同じくらいの年の子を持つママと話せてリフレッシュできました。今でも子育ての話をし合うママ友として仲良くさせてもらっています。
また、「民生委員・児童委員」 、主任児童委員に取材したところ地域の見守り活動を通して、活動する側もあたたかい気持ちになると話してくれました。
民生委員・児童委員(50代男性)

「地域で子どもたちを守る」という思いで活動
私が民生委員になったのは「地域で子どもたちを守る」という思いに共感したからです。通学路の見守りで新1年生が挨拶をしてくれると、とてもあたたかい気持ちになります。これからも地域のみんなで見守っていきたいです。
主任児童委員(40代女性)

「一人で抱え込まなくていいんだよ」って伝えたい
初めての子育ては、わからないことも多いと思います。そんな方は一人で抱え込まずに、「子育てサロン」を利用してみませんか? 私も同じ地域の子育て仲間として、困りごとや不安を少しでも取り除くお手伝いができればと思っています。
民生委員・児童委員(70代男性)

ちょっとしたことが誰かの役に立つってやっぱりうれしいものです
「人の役に立ちたい」という思いから民生委員になりました。「民生委員って大変では?」というイメージがあるかもしれませんが、「できる範囲で、できることを」が私のモットーです。高齢のお一人住まい世帯のお役に立った時など、感謝の言葉をいただくと「民生委員になって良かったな」と思います。
あなたも「民生委員・児童委員」になってみませんか?
「民生委員・児童委員」は市及び各校区ごとに設置される推薦会において選任されます。任期は3年で、全国で一斉に改選されます。
本年、令和7年12月に改選が行われます。自治協議会会長や町内会長などから声かけがあった際には、ぜひ就任について検討いただけたらと思います。
興味がある人は、自身が住む区役所に尋ねてみてください。
福岡市各区保健福祉センター地域保健福祉課
東区 :092-645-1086
博多区:092-419-1098
中央区:092-718-1109
南区 :092-559-5131
城南区:092-833-4111
早良区:092-833-4361
西区 :092-895-7077
提供:福岡市福祉局生活福祉部地域福祉課