シングルファーザーと結婚することになり始まった子育てと義両親との同居。同居が始まって、子どもたちが虫歯だらけと言うことを知り、そうなった経緯を目の当たりにし驚愕でした。
子持ち男性と結婚

友人の紹介で出会った男性は、バツイチで6歳の娘と3歳の息子が居るシングルファーザー。そして実家住まいでした。不思議なくらいに意気投合し、出会って3ヶ月で結婚していました。そして始まった義実家で義両親との同居。一緒に住むまでは孫をかわいがるやさしい祖父母に見えましたが、実際に住んでみると全く違いました。
夫が仕事をしている間子守をしていると聞いていましたが、実際は部屋でテレビを見させて放置。
「ばぁば遊んで~」と言えばお菓子を渡して黙らせる。食べかけのチョコや飴などが、たくさん部屋に散乱していました。喉が乾いたと言えば甘いジュース。お茶や水を飲む習慣がなく、食後の歯磨きの習慣もありませんでした。
3歳検診で虫歯8本

結婚して間もなく、3歳息子の検診がありました。「乳歯20本全て生え揃っているが、その内の8本が既に虫歯になっている。他の歯も健康と言える状態じゃない。即治療を始めないといけない」と指摘を受けました。
帰宅後、そのことを夫と義両親に伝えたところ
「虫歯なんてあって普通。なにがいけない?」と言われました。猛反対を押し切り娘も歯医者へ連れて行くことに。するとほとんどの歯が虫歯になっていると指摘されました。そして息子同様、健康な歯は1本もないと言われました。さらには
「このままでは20歳になる前に総入れ歯になるよ」とも言われました…。
子どもを産んだことがなかった私は乳歯について調べ、乳歯は全20本あり、満3歳頃に生えそろうことを知りました。つまり、3歳になったばかりの息子は、おそらく生えそろったばかり。それなのにその全てが健康な状態でないことに思考が停止し、理解ができないでいました。
歯磨きが終わって出てくるケーキ

子どもたちの歯の状態を夫と義両親に話しました。夫は事の重大さを理解し、虫歯を減らすことに協力するようになりましたが、義両親は全く理解を示しませんでした。
後日子どもが欲しがっていたゲームを購入し、ご飯の後、歯磨きが終わったらやらせてあげると約束をし、歯磨きを頑張らせました。そんな中、歯磨き後に義母がケーキを持ってきました。
「〇〇さんからケーキ頂いたからみんなで食べよう」
「歯磨き終わったから明日にしようね」と子どもに言うも、子どもたちは我慢できるわけもなく食べ始めました。虫歯に対する意識が少し芽生えていた夫は
「なんで歯磨きの前に出してこないんだよ!」と言うも
「子どもは甘いものが好きなんだから我慢させるのはかわいそう」
「今まで歯磨きなんてしてなかったんだから、今更気にすることない」と不思議な発言をする義父。
今までなかっためんどくさい習慣を身に付けようと、頑張っている子どもたちの努力を無駄にしていることに気づかない義両親たちが、本当に腹立たしかったです。
子どもに泣きつかれて

子どもたちの歯医者の受診日。義両親のことを歯科医師に相談しました。すると、子どもたちの口の中の写真を私のスマホで撮ってくれました。健康な歯の写真を見せてから、
「これがあなたたちの口の中だよ。お家の人にも見せてあげてね」と撮影した写真を見せると、涙を流す子どもたち。
「え… なんでこんなに汚いの? 気持ち悪い」と2人揃って号泣していました。
帰宅後すぐに義両親の部屋へ行き、一緒に写真を見ることに。ほとんど全ての歯に黒い部分があり、とても汚い口の中を再度みせられて
「こんな汚い口嫌だ! 気持ち悪い。何とかして!」と号泣する子どもたち。義両親も事の重大さに気づいたのか、食後のデザートは歯磨き前に出してくるようになりました。
ご飯が終わると子どもたちから
「歯磨きしてゲームしたいから先にデザートちょうだい」と言うようになり、義母もそれにこたえて出すように。夫は子どもたちと一緒に洗面台へ行き歯磨きをし、仕上げ磨きをしてあげるようになりました。ステップファミリーの難しさを痛感しながらも、子どもたちが健康に育つことができそうになっている今は、とても安心しています。
(ファンファン福岡公式ライター/蜂蜜メロン)


