佐賀県の西部に位置する伊万里市は、「古伊万里」と呼ばれる焼き物の積み出し港として繁栄した街であり、伝統の焼き物の鍋島焼や伊万里梨をはじめとする四季を通して味わえる高品質のフルーツ、最高級の品質の黒毛和牛である伊万里牛など伝統と特産物が魅力的な街です。
そんな伊万里市で、伊万里の顔である道の駅「伊万里ふるさと村」リニューアルオープンと日本最高峰の磁器とも称される「鍋島焼(なべしまやき)」開窯350周年を記念して、様々なイベントや取り組みが行われます。

道の駅「伊万里ふるさと村」リニューアルオープン:伊万里の新たな顔

農畜産物直売所を併設した貴重な拠点施設として多くの来訪者を迎えていた、道の駅伊万里「伊万里ふるさと村」が3月28日にリニューアルオープンします。
今回のリニューアルオープンでは、「フルーツの里」伊万里が誇る伊万里梨や梨を使用したお菓子、すっきりとした甘さが特徴のいちごや全国有数の高級ブランドとして名高い伊万里牛を使用したメンチカツなど、沢山の伊万里の特産品が並びます。
リニューアル後の施設内にはイートインコーナーや喫茶、テイクアウトコーナーも充実しているため、みずみずしく新鮮な伊万里のフルーツや伊万里牛を使用した一品ものなど伊万里の特産品を存分に味わうことができます。




その他にも、伊万里を代表する特産品の販売スペースの拡充や、駐車場の整備、展望台兼交流施設の新設、広場内の遊具および芝公園の新設など、単なる休憩スポットにとどまらず「地域との結節点」として、リニューアルオープン後の道の駅伊万里はさらなる魅力を発信していきます。
オープンイベント
今回の「伊万里ふるさと村」リニューアルオープンを記念して、オープンイベントが開催されます。
伊万里実業高校による至誠龍神太鼓の演奏や伊万里牛割引チケットが当たるガラポン抽選会など、盛りだくさんの企画が準備されているので当日はぜひ会場に足を運んでみてください。
【オープンイベント】
●テープカット
●至誠龍神太鼓(伊万里実業高校):3月28日(金)
●紅白もち配布:3月28日(金)~3月30日(日) ※なくなり次第終了
●保育園児による公園開園式:3月28日(金)
●伊万里牛振興会企画
伊万里牛割引チケットが当たるガラポン抽選会:3月28日(金)~3月30日(日)
●キッチンカー来場
イベント計画(2025年)

オープンイベント以外にも、フルーツ狩りや感謝祭など年間を通して様々なイベントが開催されます。お見逃しなく!
●4月:リニューアルオープン1カ月祭
●5月:ゴールデンウィーク(4月29日~5月6日)
●6月~7月下旬:もも・すももまつり
●7月下旬~毎週末:ぶどうまつり
●8月上旬:幸水梨まつり
8月20日~9月30日:観光フルーツ狩り
●9月上旬:豊水梨まつり
梨まつり(あきづき、甘太)
なし、ぶどうスイーツまつり(市内菓子業者共同企画)
●10月:梨感謝セール(新高)
オープン半年祭
秋の収穫感謝祭(※10月中旬)
●12月:正月用品売り出し(※12月下旬)
※その他イベントも盛りだくさんです。
アクセス
【道の駅伊万里「伊万里ふるさと村」】
●住所:佐賀県伊万里市南波多町井手野2754-9
●営業時間:9:00~18:00
●休館日:1月1日~1月3日
※メンテナンス不定休あり
※畜産加工所:毎週水曜日、1月1日~1月3日
●電話:0955-24-2252
●アクセス(自動車)
福岡都市高速道路(天神北IC)から西九州自動車道経由(南波多谷口IC)で約1時間10分
●アクセス(バス)
昭和バス 都市間高速バス「いまり号」で、博多バスターミナルから約1時間50分・西鉄天神高速バスターミナルから約1時間30分
「鍋島焼」開窯350周年:伝統と革新の融合

江戸時代に献上品としてつくられた歴史を持つ日本最高峰の磁器である「鍋島焼(なべしまやき)」は、鍋島藩窯が佐賀県伊万里市・大川内山に移転してから今年(2025年)で350周年を迎えます。
日本の伝統工芸品として高い評価を受けてきた鍋島焼。卓越した技術力とデザイン性によって品格と美しさが際立つ鍋島焼は、世界に誇る日本磁器の代表として名前が真っ先に上がるほど特別な焼き物です。

江戸時代に佐賀鍋島藩によって全国から選りすぐられた31人の陶工が、伊万里市・大川内山に集められ、官営の御用窯である「鍋島藩窯(なべしまはんよう)」が築かれました。その精巧な技術と鮮やかなデザインから日本最高峰の磁器と称された鍋島焼は、廃藩置県までの200年・以降の150年・そして民窯となった今日まで、伝統と技術が受け継がれ続けています。国の「伝統的工芸品」の指定を受け、伊万里での陶磁器生産を守り育てるための「伊万里鍋島焼協同組合」の設立をはじめ、その歴史・文化・精神は守り続けられています。
そんな鍋島焼開窯350周年を記念して、年間を通しての特別イベントの開催やデジタルアーカイブの作成、観光客向けツアーの開催など、守り受け継いできた「鍋島焼文化」の新たな情報発信と、これからの50年後・100年後のまだ見ぬ未来の陶工へ夢をつないでいく様々なイベントや取り組みが行われます。
年間を通して様々なイベントや取り組みが開催されるため、ぜひ会場に足を運び「鍋島焼の伝統と革新」を直接肌で感じてみてください。


鍋島藩窯 窯元市:4月29日~5月5日

春のうららかな日差しが注ぐ大川内山で行われる「鍋島藩窯 窯元市」は、肥前が日本遺産に認定されたことを記念し、2016年に始まりました。
350周年となる今年は、美しい鍋島焼はもちろんのこと、県内外から集った飲食店が例年以上の数で立ち並び、大川内山の豊かな自然の風景とともに、里山を楽しむことができます。
●期間:4月29日(火)~5月5日(月)
※日程は変更になる可能性があります。
その他年間行事
●「鍋島藩窯 風鈴市」(6月14日~8月24日)
2004年より始まった「伊万里風鈴まつり」は、2025年から「鍋島藩窯 風鈴市」としてリニューアル。大川内山の夏の風物詩として定着しています。個性あふれる29の窯元を中心に作られた風鈴の数は、昨年からさらにボリュームアップした約3,000個の展示を予定。それぞれの店先を彩り、深緑の山々に囲まれた大川内山に涼しげな音色を響き渡らせます。
●「鍋島藩窯 あかり夏祭り」(8月23日)
昨年まで開催されてきた「ボシ灯籠まつり」は2025年から「鍋島藩窯 あかり夏祭り」としてリニューアル。三方山に囲まれ、歴史と伝統が息づく大川内山で、窯詰道具である「ボシ」を用いた幻想的な灯籠の光が山間の風景と夜空を照らし、訪れる人々を魅了します。当日は佐賀県内や伊万里市内の飲食店の出店も予定されています。
●「鍋島藩窯 秋祭り」(11月1日~11月5日)
紅葉が美しい季節に開催される「鍋島藩窯 秋祭り」は、鍋島焼の魅力と歴史を堪能できる大川内山の一大イベントです。これまで大川内山を支え、鍋島焼の技術を継承してきた先人たちへの感謝をこめて、40年以上前から行われています。鍋島藩窯の歴史が息づくこの地ならではの特別な体験が多数用意されており、伝統の技術に触れながら秋の風景とともに鍋島焼の美しさを堪能することができます。


提供:伊万里市