震度6の衝撃、あの地震を振り返る―。2005(平成17)年3月20日午前10時53分頃、福岡県北西沖を震源とするマグニチュード7.0の地震が発生。福岡市中央区、東区、前原市(現・糸島市)で震度6弱を観測しました。福岡管区気象台の観測記録によると、1904(明治37)年に近代的な地震観測が始まって以来、福岡県西方沖地震が発生するまで震度5以上の揺れが観測されたことはありませんでした。
<ブロック塀の倒壊で1名死亡、家具の転倒で多数負傷>
福岡県西方沖地震によって1名が命を落とし、福岡県内の負傷者は1186名にのぼりました。また、住家被害は9680棟に及び、うち495棟が全半壊となるなど福岡県を中心に大きな被害が生じたほか、多くの住民が避難生活を余儀なくされました。
<過去の教訓を今日からの防災へ>
福岡県ではそれまで大きな地震が少ないと言われてきましたが、福岡県西方沖地震の発生は、「地震はいつ、どこで起きてもおかしくない」という現実を私たちに突きつけました。災害への備えは、「未来の課題」ではなく、「今日から取り組むべきこと」です。 あの日から20年。過去の災害を教訓に、今すぐできる備えから始めましょう。
【企画・制作/福岡県】※画像提供は全て福岡県
地震発生時の行動 屋内にいたら

<自宅では>
●テーブルやベッドの下にもぐり、安全を確保する。 適切な避難場所がない場合は、クッションなどで頭を保護する。
●料理中は、可能ならすぐに火を消す。ただし、火元が遠い場合は無理に消しに行かない。
●窓やドアを開けて、避難経路を確保する。
●耐久性の高いビル内では、慌てて外に出ず、安全な場所で待機する。

<地下街では>
●慌てて地上に出ようとせず、大きな柱や壁に身を寄せる。
●地下街には約60mごとに出口があるため、落ち着いて行動する。
●火災が発生した場合は、ハンカチなどで鼻と口を覆い、体を低くして壁沿いに移動する。
<エレベーターの中では>
●すべての階のボタンを押し、停止した階で外に出る。
●閉じ込められた場合は、非常ボタンやインターホンで外部と連絡を取り、救助を待つ。無理な脱出は危険。
地震発生時の行動 屋外にいたら

<路上では>
●手荷物などで頭を守り、広場など安全な場所へ移動する。
●建物や塀、電柱、自動販売機から離れ、転倒や落下物に備える。
<電車やバスの中では>
●急停車時の転倒を防ぐため、立っている場合はつり革や手すりをしっかり握る。
●座っている場合は、低い姿勢をとり、頭を守る。荷物棚からの落下物にも注意する。
●停車後は勝手に降車せず、乗務員の指示に従って行動する。

<車の運転中は>
●急ブレーキは危険。ハザードランプを点灯し、徐々にスピードを落として道路の左側に停車し、エンジンを切る。
●揺れが収まるまでは車外に出ず、カーラジオなどで情報を確認する。
●車を置いて避難する場合、緊急車両の妨げにならないよう道路の端に寄せる。
<斜面やがけの近くでは>
●土砂災害の危険があるため、すぐに斜面から離れる。
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3)液状化予測マップ
■問い合わせ 福岡県防災企画課 TEL092-643-3112
