ホテルオークラ福岡(福岡市博多区)は地下1階のフレンチレストラン「ル・シャンドール」を4月4日(金)から営業再開します。1年5カ月ぶりの再オープンは完全予約制でランチ・ディナーともに各3コースを用意。さらに魚、肉を使わない「野菜のフルコース」も定番メニューとして新たに追加されます。ファンファン福岡編集部が一足早く体験取材してきました!
目にも鮮やかな野菜のフルコースが登場!


「ル・シャンドール」はホテルオークラ福岡地下1階の奥まった場所にあります。店内は落ち着いたしつらえで、ひっそりとした隠れ家的空間です。

シャンパンゴールドのテーブルクロス、シルバーのカトラリー、赤い花のアレンジメント、メニューカード…、洗練された雰囲気が漂います。


体験したのは、この日だけのスペシャルメニュー。ドリンクと前菜を前に、上質な時間が過ごせると期待に心が弾みました。

印象的だったのは「春野菜のガルグイユ 色彩豊かな野菜のピュレ」。神戸にある「ファーマーズヤード」の無農薬野菜が使われています。「春の美味しい野菜のフルコース」で5月まで提供されるオードブルの一皿です。
無農薬野菜は自ら土の栄養素を吸収して生きようとする力が強いため、味も力強く、ほろ苦いといいます。特に根菜類は硬いのが特長。ゆでたり、ローストにしたり、バターソテーにしたり。それぞれの野菜によって調理法が変えられます。
ウルイ、コゴミ、コシアブラ、フキノトウなど、あくの強い春野菜は地ビールをもとに作った揚げ粉をまとわせ、香りをつけて揚げているそうです。
大地の恵みを十分に受けた野菜本来の甘みや濃い味わいが堪能できます。赤ピーマンや黄色パプリカ、赤カブなどで作られた鮮やかなソースとの調和にも目を見張りました。
野菜のフルコースが誕生したのはシェフがパラリンピック選手の講演を聞いたのがきっかけ。ビーガン(完全菜食主義者)だったその選手が「フランス料理店で食べられたらいいな」と話したことから、肉や魚を食べられない人でもフランス料理の雰囲気を楽しめるコースが考案されました。
伝統のダブルコンソメスープ、その仕込み技術とは

オークラ伝統のスープも外せません。「オークラ伝統のダブルコンソメスープ 仕込み鍋から香りとともに」は福岡県産の和牛を使用。まずは、丸一日かけてビーフブイヨンスープを抽出。翌日、卵白、香味野菜などを加え5、6時間かけてコンソメスープに仕上げられます。さらに、和牛のミンチのうまみを掛け合わせることで奥深い味わいに。重厚な香りも魅了します。

メインディッシュは「仔羊(こひつじ)背肉のグリエ 新じゃがいものコンフィ 赤ワイン風味の仔羊のジュ 朝倉マスタード」。赤ワインと仔羊のだしを使ったソースで仕上げられています。
付け合わせはジャガイモとノビル、ホワイトアスパラガス。カリフラワーのペーストとピスタチオオイルのソースが爽やかに引き立てます。種をつぶさず、辛みのないマスタード「朝倉マスターネ」(正式名称)もアクセントです。
青白い炎が舞う! 感動のフランベ「ミックスベリーのジュビレ」

クライマックスは「ミックスベリーのジュビレ メートル・ド・テルによる華やかなフランベ」。ジュビレは“結婚50周年のお祝い”を意味していて、お祝い時につくるめでたいデザートなんだそうです。
スパイラル状に切ったレモンの皮にアルコールを垂らすと…「ジュワジュワ」と音を立て青白い炎が現れました。このフランベのパフォーマンスはホテルならでは! 店内から自然と拍手が沸き起こりました。

温かいフルーツと冷たいアイスクリームが口の中で融合します。アイスクリームの甘みがフルーツを優しく包み込み、とろけるような至福の味わいに。

最後は「有機コーヒーとフランス小菓子」。アンズのような味わいの野菜・ルバーブのタルトは上品な甘さでした。金箔(きんぱく)があしらわれた優美な見た目。ハート形をしたラムレーズンのボンボンショコラとの組み合わせがおしゃれです。有機コーヒーの優しい香りとともに味わい、心までほどけるようなひとときに。

広々と使える個室も完備されているので、さまざまなシーンで重宝しそうです。
こだわり抜かれた料理の数々と細やかなサービスが織りなすぜいたくな時間が待っています。
ホテルオークラ福岡 フレンチレストラン ル・シャンドール
住所 福岡市博多区下川端町3-2 博多リバレイン 地下1階
営業 完全予約制 ※前日の17時までに要予約 ※コースにより予約締切日が異なります。
金曜 17:30~21:00 土日祝 11:30~14:30/17:00~21:00 ※最終入店時間:ランチ13:00/ディナー19:00
座席 25席(うち個室1室12席) 6,300円
※料金は、サービス料・消費税込み
※4月に来店者に「グラスシャンパーニュ(1杯)」をプレゼント
問い合わせ レストラン予約課 092-262-1176(10:00〜18:00)


