「トイ・ストーリー」や「モンスターズ・インク」など、大人も子どもも楽しめる人気作品を数多く手掛けているPIXAR(ピクサー)・アニメーション・スタジオ。その制作の舞台裏に迫る体験型の展覧会「PIXARのひみつ展」が、9月27日(日)まで福岡市博物館(福岡市早良区)で開催されています。会場リポートをお届けします!
ピクサーのアニメーション制作にはいくつかの制作工程(パイプライン)があります。今回の展覧会では主要な制作工程をパイプラインごとにコーナーを設け、人気キャラクターを使って実際に工程を体験しながら、その魅力をより深く知ることができますよ。
1. モデリング
アーティストのスケッチを基に、キャラクターの形を作ります。まず粘土模型でキャラクターの特徴を把握し、それをデジタルスキャンするなどして、バーチャルな3Dモデルにします。
2. リギング
キャラクターを動かす骨や関節、筋肉の構造を作ります。体の各パーツの「動きの支点」の数や場所、曲がる角度などを設定し、自然な動作を表現します。操り人形を糸で動かすようなイメージです。
眉やまぶたの「リグ」を動かして、さまざまな表情を作れる展示もあります。実際に動かして自分なりの表情を作成してみて。
3. サーフェイス
表面の素材や質感を加工し、見え方を決める工程です。新しいのか、古いのか、光沢があってツルツルしているのか、さびてザラザラしているのか…など、さまざまな効果を生み出します。
4. セット&カメラ
ストーリーに合ったセットを造り、バーチャルカメラを使って物語世界を撮影します。
5. アニメーション
キャラクターを動かして演技をつけ、生き生きと感情豊かな表現を生み出します。
6. シミュレーション
髪や毛並み、衣装などに動きをつけます。火や水、風などの自然現象も、作品世界にふさわしい「物理法則」を設定して、本物のように動くようプログラミングします。
7. ライティング
光の色や位置、明るさを調節します。
8. レンダリング
映画館などで楽しめる状態に仕上げる最終調整を経て、完成です!
会場限定グッズも
グッズは定番のクリアファイルやメモパッドのほか、ジグソーパズル、ピンバッジ、キーリング、Tシャツ、キャップ、フェイスタオル、クリアポーチ、マイバッグにも使えるビニールトートなど盛りだくさん。缶バッジとアクリルプレートはランダム封入なので、どのキャラクターが出るかお楽しみに!
現在、1時間ごとの時間指定入場を実施しています(滞在時間の制限は無し)。週末は来場希望者が多いため、都合の付く人は平日や夜間がゆっくり見られておすすめですよ!
PIXARのひみつ展 いのちを生みだすサイエンス
日時:~9月27日(日) 9:30~17:30(最終入場は17:00まで) ※月曜休館。ただし8月10日(月・祝)と9月21日(月・祝)は開館、8月11日(火)休館 ※8月23日(日)までの金・土・日曜と祝日、8月13日(木)は20:00まで開館延長 (最終入場は19:30まで) 場所:福岡市博物館(福岡市早良区百道浜3-1-1) 料金:一般1,600円、高大生1,200円、小中学生700円 ※税込み、未就学児は無料 ※入場には「日時指定チケット」(オンライン事前予約)が必要 問い合わせ:PIXARのひみつ展 福岡事務局(西日本新聞イベントサービス内) 電話:092-711-5491(平日9:30~17:30)