「男の子はウチに遊びに来ないで!」と言い放ったママ友 唖然となった理由とは…

保育園が同じのA君ママから誘われ自宅を訪ねると、先に来ていたBちゃんママと何だか険悪な雰囲気。2人は口論の末、Bちゃんのママは怒って帰ってしまい… 怒らせた理由を聞いてびっくり! なんとその家は男の子お断りだったからです。

ママ友からのお誘い

 保育園へお迎えに行った時、年長の長女と同級生のA君のママから
 「今からウチに遊びに来ない? 息子が長女ちゃんと遊びたがってるの」と誘われました。

 どうやらBちゃんのママも誘っている様子。私は抱っこしていた6カ月の次女を連れて行って良いかA君ママに確認すると、快諾してもらえたので一旦帰宅してから家を訪ねることに。

男の子は入れない家

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 A君宅前に来ると、玄関先でA君ママとBちゃんママが揉めており、Bちゃんと小学生の男の子がポカンとした顔で立っています。
 「何で小学生の長男はダメなの?!」と聞くBちゃんママに
 「ウチに男の子は入れないから」と返すA君ママ。

 Bちゃんママが
 「アンタの子は二人とも男じゃん!」と叫びました。確かにA君ママは二人兄弟のお母さんです。A君ママは
 「ウチの子たちは言いつけを守るから」としれっとした顔で答えます。堪らなくなったBちゃんママは
「そっちが誘ってきたのに最低!」と言い捨て帰ってしまいました。

 気まずい空気の中
 「どうして男の子は入れないの?」と尋ねると
 「男の子はうるさくて乱暴で家の中を散らかしたり物を壊したりするでしょ」という答えが… その言葉に不安になる私。

 女の子でも活発で元気な子はいるし、うるさくて乱暴なのは男女関係ないはず。長女は引っ込み思案で大人しいけれど、次女は寝起きが特に機嫌が悪く泣き叫んで大変なのに…。 それを思うと気が重くなり、帰ろうかと思いましたが
 「さあ入って」と腕を掴まれ強く勧められたので、仕方なく家の中に入りました。

ご主人の偏見持論

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 通されたリビングには大きなテレビとスピーカーだけで、他に何もありません。
 「立派なテレビだね」と褒めると、A君ママは
 「百万円よ。スピーカーも高級なの」と嬉しそう。

 A君が箱を持ってきました。中にはミニカーが入っています。次女は私の腕の中で眠っており、子どもたちは静かにミニカーで遊び出しました。

 A君ママが
 「これは2軍のおもちゃよ。1軍の高いおもちゃは子どもが壊さないようにしまっているんだ」と言いました。
 「えっ?」と驚いているとさらに
 「最新のゲーム機も持ってるけど遊べるのはパパがいる時だけ」と続けます。

 その後
 「さっきの話だけど」と切り出すA君ママ、少し目が潤んでいるよう。
 「結婚前からパパは女の子を望んでたのに私は男の子しか産めなくて」と言います。
 「旦那さん男の子が嫌いなの?」と聞くと
 「男の子はうるさくて家を汚すからって」い、いやそれは男も女もないんじゃ… ご主人の持論が偏見過ぎてドン引きしました。

 A君ママの話では、自身が男兄弟の騒がしい環境で育ったので女の子を育てることに憧れがあり、女の子が遊びに来ると喜び、男の子を家に入れることは禁じているのだそう。私たちを誘ったのも、今日早番だったご主人の帰宅時間に合わせ、女の子と大人しく遊んでいるA君をご主人に見せたかったとのことです。

噂のご主人登場

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 綺麗好きで静かな環境を好むご主人は、家が散らかって子どもがうるさいと機嫌が悪く、また最新のおもちゃを買っても汚されるのが嫌で滅多に遊ばせない方針なのだとか。

 しばらくしてご主人が帰宅しました。私は焦りながら
 「お、お邪魔してます」と挨拶すると、ご主人は子どもたちをチラッと見て
 「いらっしゃい、ごゆっくり」と言い別室に消えます。急いでその後を追うA君ママ、私は次女が目覚めないかハラハラしながら不安な思いで待っていると…

 戻ってきたA君ママは
 「パパ喜んでたわ! やっぱり女の子は大人しくて可愛いって」と嬉しそうで
 「ゲーム機で遊んでも良いって」と言ってくれましたが、
 「ウチの子はゲームできないから」と遠慮しました…。

 次女が起きてきたタイミングで帰宅する事に。A君ママは名残惜しそうでしたが、運良く寝起きが良かった次女に感謝しながら帰っていると、長女が私に向かって
 「今日楽しかったね!」と笑顔で言いました。その言葉を聞いた私はやっと緊張が解けたのでした。

(ファンファン福岡公式ライター/どりもあ)

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