シングルファーザーと結婚し、6歳の娘と3歳の息子の子育てと義両親との同居が開始。一緒に暮らすまでは羽振りの良かった夫ですが、実は収入が少なく、貯金もゼロ。親の脛を齧りながら暮らしていました。同居してからお財布のお金が無くなっているような気がして…。
羽振りのいい夫?

交際中の夫は私に財布を開かせることはなかったですし、私の友達の分も払ってくれるなど羽振りが良かったのでお金がないなど何も疑っていませんでした。しかし、一緒に生活するようになってわかったのですが、夫は生活費の全てを義両親に負担してもらっていたようで、夫の収入はあまりありませんでした。
結婚後の生活費は、結婚前の羽振りの良さから夫が負担してくれるものと思い込んでました。そして私の収入は貯蓄にあてられると思っていたのですが、現実は全く違ったのです…。
食費や学校や幼稚園の費用、イベント事のプレゼントなど、生活費のすべてを私が負担していました。夫に食費などの請求をしても払ってくれたことは一度もなかったです。
お財布から抜かれる1万円

そんなお金ががない夫と同居し始めて、お財布から1万円が無くなっている気がしました。「気のせいかな? 計算間違えたか? 使いすぎちゃったのかも」と思っていましたが…。
またしても1万円足りない気がして
「あれ? 1万円足りない…」とつぶやきました。それが夫に聞こえたらしく夫はすかさず
「俺知らないよ」と言ったことで逆に夫が怪しいのでは? と思いました。
それからお財布にお金を入れるときは小さく印を付けるように。角に小さく、鉛筆で〇を書きました。そしてその時が! またお財布からお金が無くなりました。夫がお風呂に入ってる間にこっそり夫の財布を確認。〇の付いてる1万円が入っていました。
お風呂から出てきた夫に、
「今いくら持ってるの?」と聞きました。
「1万円くらいかな」と夫。お財布に入っているお札は1万円だけというのは確認済み。
「そっか、それって私の1万円じゃない?」と言うと無言になる夫。
「印を付けてあって、さっき確認した。お金返してほしい」と言うと
「明日釣りに行くのに足りないから無理!」と口論になり、
「約束してんねんからしゃあないやんけ。行かんくてもキャンセル料かかるねんから、それやったら行った方がええやろ!」と逆ギレをする始末。
騒いでいるのが聞こえたようで、同居している義母がやってきました。義母は夫に加勢。
「夫婦は助け合うものだろ! 1万円くらいでギャーギャー騒ぐな!」などと怒鳴り散らして来ました。
助けてくれたのは…

あまりにも大きな声で怒鳴っていたためご近所さんに全て聞こえていたらしく、近所のおばちゃんが家に入ってきました。このおばちゃんは、夫が生まれる前からご近所さんで、お互いの家の状況をそれなりに知っている、親しく付き合いをしているおばちゃんでした。私にとっても優しいおばちゃんで、夫が生活費を払ってくれないことなどいつも愚痴を聞いてくれていました。
「銭出さずに食わしてもらっといてさらに財布から抜くとかどういう神経しているんだ! (義母が)そんなんだからこいつ(夫)がこんなんなんだろ! 子どもの失態は親の責任だ! 責任取れ!」と夫と義母をコテンパンに言い詰めてくれました。偶然通りかかってくれて、助けに入ってくれて本当に感謝でした。
そしておばちゃんにいわれるまま夫は私に1万円を返し、義母は今月分の食費を肩代わりして2万円渡してきました。夫も義母も、ぐうの音も出ないといった様子でうつむいたままになっていました。
夫とのその後

近所のおばちゃんが怒鳴り込んできた以降、生活費として3万円渡すと夫と約束しましたが、金額が足りないことや遅延が多くまともに受け取れたことは一度もありませんでした。
学校などの引き落としも期日に残高が足りず貸してほしいと言ってくることがありましたが、そこは義両親に負担してもらうことにしました。私と義母との関係は最悪なまま、夫の暴力や育児放棄など、他にも理由がたくさんあり、約1年後にお別れに。
今はお財布からお金を取られることもなく、自分のためにお金を使えて幸せの日々を送っています。
(ファンファン福岡公式ライター/蜂蜜メロン)


