お出掛けしやすくなったこの季節。地下鉄でちょっと足を延ばして、美味しいランチに出かけてみませんか? 福岡市地下鉄の空港線・七隈線・箱崎線沿線のお店をピックアップしました。
※本記事は2024年度に取材した店舗のまとめ記事です。情報は取材時のものなので最新情報は、各店舗へ確認してください。
空港線おすすめランチ
室見駅:揚げ物屋 mogmog
室見駅から徒歩約1分に位置する「揚げ物屋 mogmog」。3種類の丼物、9種類の焼き鳥、その他20種類以上の一品料理がそろう、揚げ物を中心とした食堂です。
「唐揚げ」と大きく書かれたのぼりや商品受け渡しの小窓が目に留まり、テイクアウト専門店のように見えますが、店内には12席あり、食事もできます。

売りは「ミニから弁当」で、イートインは味噌(みそ)汁付き。唐揚げはさっぱり「塩」、ニンニク醤油(じょうゆ)と一味の「醤油」、より濃い味でご飯に合う「タレ」の3種類から選べます。

また、丼物の中でスタミナ飯として特におすすめなのが「ビビンバ丼」(写真は大盛り)。牛焼肉にナムル、キムチの辛み、甘み、酸味が混然一体となって美味!

「ガッツリ系の定食屋として、また、センベロ酒場としてもぜひ」と店長の遠藤祐成さん。近隣なら各種アプリで出前にも対応しています。


揚げ物屋 mogmog(モグモグ)
住所 福岡市早良区室見5-1-2
電話 092-821-0101
営業 11:00〜23:00
不定休
アクセス:空港線「室見駅」より徒歩約1分
※2024年8月23日号掲載
赤坂駅:肉屋うたがわ
大正通り沿いにある肉バル「肉屋うたがわ」は、宮崎のブランド牛・尾崎牛を1頭買いし、自社で精肉店も経営する、まさに“肉のプロ”。そんな強みを生かし、2023年からは尾崎牛を使ったラーメンの販売も始めています。

「スープは牛骨をじっくり炊いた白濁系で、甘く濃厚に味付けした牛スジ肉や牛の脂も合わせるなど尾崎牛のうまみを凝縮した一杯です。豚骨ラーメンにも負けないパンチがありつつ、臭みがなく飲みやすいと好評です」と話すのは、店長の門井将人さん。

「特選尾崎牛骨醤油(しょうゆ)ラーメン」は、同じく尾崎牛を使った牛丼とのセットも用意。別皿のトマトサルサ、小松菜の青唐辛子の薬味で味の変化を楽しみながら、締めはライスを入れてリゾットにするのも醍醐味(だいごみ)です。

「ディナーでもラーメンは用意していますが、ランチタイムは夜よりリーズナブルな値段で楽しめます。『いつものラーメン屋さん』のように気軽に利用してほしいですね」と、門井店長は話します。

「尾崎牛はラーメンにしてもバリうま!なんです」と、店長の門井将人さん。


肉屋うたがわ
住所 福岡市中央区大名2-3-5
電話 092-739-8050
営業 12:00〜15:00、17:00〜23:00
土、日曜12:00〜23:00
休みなし
アクセス:空港線「赤坂駅」より徒歩約5分
※2025年1月24日号掲載
福岡空港駅:にしやま 福岡空港店
2019年7月、人々に惜しまれつつも71年の歴史に幕を下ろした老舗「中洲ちんや」の後継店。屋号は「にしやま」に改めましたが、伝統のすき焼きに変わりはなく、九州産黒毛和牛を用い、割り下を使わずに仕上げる当時のレシピを守っています。

福岡空港店の目玉は、大判ロース肉をどんと2枚のせた「すき焼き丼」です。甘めに味付けされたお肉と生たまご、白飯を一緒にかき込めば誰もが思わず笑顔に。すき焼きの醍醐味(だいごみ)が詰まった一品です。

一方、「中洲ちんや」時代のランチタイムに連日お客が列を作ったという「焼肉御膳」の復刻も評判を集めていて、「すき焼き丼に並ぶ人気ぶりです」と店のチーフは話します。

飛行機の発着待ちの隙間時間には「アルコールセット」がおすすめ。

お好みのお酒1杯に、自家製「ローストビーフ」と「白菜めんたい」が付いたお得なセットです。お店が混み合う帰省シーズンには、テーブル席の予約が便利です。

文化勲章を受章した作家 富永直樹氏による作品“黄金牛”がお客をお出迎え。

にしやま 福岡空港店
住所 福岡市博多区下臼井778-1
福岡空港国内線ターミナルビル3階
電話 092-292-3242
営業 11:00〜21:00(L.O.20:30)
定休日なし
アクセス:空港線「福岡空港駅」より徒歩約3分
※2024年12月6日号掲載
七隈線おすすめランチ
別府駅:あじフライ食堂 かば
別府駅から徒歩約2分。アジングをプッシュする福岡市発の釣具メーカー「34(サーティフォー)」が手がける、アジフライ専門の食堂です。
長崎県・対馬、五島産のアジを市場直送で仕入れ、時にはスタッフが“一本釣り”することも。カウンターで職人が魚をさばき、揚げる様子が見られるライブ感も人気の理由です。

「魚本来の味を引き立てるため、パン粉はザクザクではなくきめ細かく。低温の油でじっくりと揚げ、身のみずみずしさを残しています」と店長の打越寛章さん。

看板メニューの「あじフライ定食」は、主役のアジが大ぶりで食べ応えがあるだけでなく、大分県産米のご飯も1杯無料でおかわりオーケー。

タルタルソースや生姜醬油(しょうがじょうゆ)など“選べる”調味料も豊富に用意され、訪れるたびに新たな楽しみ方を発見できます。

アジフライのオーダーがほとんどですが、「肉料理も食べたい」という常連の要望で作った「チキン南蛮定食」もジワジワと人気上昇中。女性お一人さまにもおすすめしたい名店です。


あじフライ食堂 かば
住所 福岡市城南区別府2-21-5
電話 092-841-0277
営業 11:30〜14:30、
17:00〜20:00(L.O.19:30)
※火曜は定休日
※ 月・水・木曜はランチ営業のみ
アクセス:七隈線「別府駅」より徒歩約2分
※2024年4月12日号掲載
天神南駅:博多イタリアン 生麺と出汁
2024年11月4日オープン、天神地下街西12c出入り口から徒歩約5分の場所に看板を出す石焼き生麺パスタの専門店です。

特注の有田焼の器でグツグツと煮るパスタは「トリュフきのこ」と「辛海老」の2種類。昆布やかつお節、鶏から取った和風だしをソースに合わせているので、深いコクを感じさせながらも驚くほどあっさりとした後味が特徴です。

中でも注目したいのが自家製のパスタ麺。モチッとした食感と歯切れの良さが両立していて、まるでラーメンとスパゲティの“いいとこどり”のような味わいです。

「煮込んでもコシが残るように特別な配合で製麺した、石焼きスープパスタのための生麺です」と話すのは、メニューを監修した村山浩シェフ。北イタリア発祥のパスタ麺タリオリーニをベースに、博多ラーメンの要素を取り入れてレシピを開発したそうです。

「すね肉の赤ワイン煮込み」や「エビのラビオリ」などのおつまみが注文できるのもうれしいポイント。ちょい飲みも楽しめます。

「トリュフきのこ」のパスタは、締めに「リゾット」を注文するのがおすすめ!

博多イタリアン 生麺と出汁
住所 福岡市中央区今泉1-1-4 石松ビル1階
電話 070-8391-0723
営業 11:00〜15:00(L.O.14:45)
17:00〜21:00(L.O.20:45)
無休
アクセス:七隈線「天神南駅」より徒歩約6分
※2025年1月24日号掲載
福大前駅:大和家
大和家(やまとや)は、福岡大学の近くで1982年から親しまれる食堂です。丼物、カレー、定食、オムライスの具のバリエーションで50種類以上あるメニューはすべてデフォルトでも一般的な大盛り以上の量。

人気ナンバーワンの「とり唐揚丼」は唐揚げ5個、計約350gがご飯の上にそびえ立つボリュームで、大盛りをはじめ、メガ盛りまで対応しています。唐揚げはジューシーな鶏ももの部位を使い、フルーツを利かせた自家製のたれに漬け込むなど、うまさと丁寧な手仕事を感じます。

「安くおなかいっぱいに、そして笑顔になってほしい。その思いで43年やってきました。先日は、創業当時学生だった常連さんが定年退職のあいさつに来たんですよ。お客さんの思い出の店になっているのが本当にうれしいですね」と目を細める店主の分山和彦さん。

分山さんの心意気に満ちた店は学生やサラリーマンでにぎわい、閉店時間まで客の波が途切れることはありません。しっかりとおなかをすかして、まず普通盛りを試すことを強くおすすめします。

大和家(やまとや)
住所 福岡市城南区西片江2-2-1
電話 092-861-0982
営業 11:00〜21:30(L.O.)
日曜、第2月曜休
アクセス:七隈線「福大前駅」より徒歩約7分
※2025年3月14日号掲載
六本松駅:餃子 一鉄
福岡市中央区六本松にある「餃子 一鉄」。六本松の裏路地、目立たない場所ながら、客足の絶えない繁盛店。麺料理に餃子が3個とサラダ、小めしがつく「セットメニュー」がお得で、中でも人気なのが「みそ豚骨ラーメンセット」です。

実に10時間も炊き込む本格豚骨スープに仙台赤みそ、米みそを加えた独特のスープは極めて濃厚。細麺、中太麺が選択可。ボリュームのあるチャーシューも魅力で、一度食べるとやみつき必至です。

しっかり手でこねて作る中ぶりの餃子は、肉と野菜のバランスが絶妙で、パンチがあるのについつい次の一個に手が伸びます。隠し味は、なんと豚骨スープ。カリッと強めに焼かれた皮は、かむともっちりとしています。

「手間暇を惜しまないのが信条」と語る店主の神鳥謙治さんは、餃子の名店「王さん亭」(現在は閉店)と、みそラーメンで有名な「一楽ラーメン」で修業。それぞれのエッセンスを大切に、自らの味を追求しています。夜は炙(あぶ)りチャーシューや豚足の唐揚げなど、酒のあても充実。

餃子 一鉄
住所 福岡市中央区六本松2-3-21
電話 092-725-8210
営業 11:30~15:30、18:00~22:30
(L.O.各30分前)※スープ終了次第閉店
火曜、不定休
アクセス:七隈線「六本松駅」より徒歩約3分
※2024年4月26日号掲載
箱崎線おすすめランチ
箱崎宮前駅:中華バル あおいくま
福岡市東区箱崎の路地裏に立つ大衆中華食堂。

店主の草野宗一郎さんは「グランドハイアット福岡」の中華料理店で16年間腕を磨いた凄腕(すごうで)のシェフ。おはこである広東料理を中心とした本格中華を気軽に楽しんでほしいと、2017年に開店しました。

「シンプルな塩炒めなど、素材の味を生かした淡い味付けが広東料理の特徴の一つですが、濃厚で辛さを利かせた料理もそろえています」と草野さん。

肉、海鮮、点心など約50種類あるメニューの中でも、まず食べてもらいたいのが「エビの甘辛にんにく醤油(しょうゆ)」。エビをさっと油で揚げて醤油と黒酢をベースにしたソースと絡めたもので、上品な甘さでコク深い味わい。唐辛子チップスの爽やかな辛さとパリパリした食感がたまりません。グラスワインや青島(チンタオ)ビールなどアルコールも、グイグイ進むこと間違いなし。

昼は白胡麻(ごま)坦々麺や中華そばなど、麺や定食がメインのランチスポットとしても利用できます。

「ちょい飲みバル、ガッツリ飯どころとして気軽に使ってください」と、店主の草野宗一郎さん。
中華バル あおいくま
住所 福岡市東区箱崎1-28-17
テアトル箱崎 2階
電話 092-710-6117
営業 11:30〜14:30、18:00〜24:00
※水曜は夜のみ営業
日曜休
アクセス:箱崎線「箱崎宮前駅」より徒歩約9分
※2025年3月7日号掲載
千代県庁口駅:マシマシらーめん 物語はここから始まるのだ。
千代県庁口駅から徒歩約3分。“二郎系”または“G(がっつり)系”と呼ばれるジャンルの人気ラーメン店です。
基本のラーメンでも麺量は、一般的な博多ラーメンの大盛り以上。野菜やニンニク、背脂の量などをカスタマイズできるのも醍醐味(だいごみ)です。

野菜を“マシマシ”にすると、見た目も圧倒的な“タワー”ラーメンに。学生やサラリーマンの胃袋をしっかりとつかみ、閉店まで客の波が途切れません。

「具材で入るカツオ節のうまみも染み出した飲みやすい肉系スープ。麺も独自にアレンジし、老若男女が食べやすい太さ、食感のものを特注しています」と店長の辰山響さん。

食券の各項目に好みを記入して注文するシステムも分かりやすく、二郎系入門にはぴったりです。

2021年にオープンした「千代店」のほか24年5月に「小倉北店」、6月には「九産大前店」もオープンし、勢いは増すばかり。ラーメンのほか「まぜそば」(1,000円~)や季節替わりのメニューなど食べ応えのあるメニューを楽しめます。

マシマシらーめん 物語はここから始まるのだ。
住所 福岡市博多区千代4-29-17
営業 11:00〜20:00、日曜11:00~16:00
(L.O.各30分前)
月曜休
アクセス:箱崎線「千代県庁口駅」より徒歩約3分
※2024年6月21日号掲載
箱崎宮前駅:十一 箱崎店
箱崎宮前駅1番出口から徒歩約6分、筥崎宮の一之鳥居の程近くにのれんを出すステーキとスープカレーのお店です。

博多発の豚ステーキ定食の専門店として知られる「豚ステーキ十一」グループの新店として2023年6月にオープンしました。

お店の目玉「豚ステーキ&スープカレー」は、熱せられた器でぐつぐつと煮えるスープカレーに国産豚のステーキをたっぷりのせたボリューム満点の一皿。

見た目のインパクトも抜群です。香り高いカレースープは「スリランカから取り寄せた10種類以上のスパイスが決め手で、一から手仕込みした自信作です」と、店長の新井三津枝さん。ココナツミルクのまろやかさが豚ステーキの肉汁と調和して、食べ進めるほど夢中になる味わいです。

洗練された「和」のムードを感じる店のしつらえは、老舗の飲食店や古民家が数多く残る街並みになじむようにと設計されたのだそう。お参り前後の腹ごしらえに、ぜひとも立ち寄りたい筥崎宮の新名所です。

ステーキには十一秘伝の薬味「にんにく入りの辛みそ」または「わさびおろし」をお好みで
十一(といち)箱崎店
住所 福岡市東区箱崎1-27-15
電話 092-409-8263
営業 11:00〜15:00、17:00〜21:00
不定休
アクセス:箱崎線「箱崎宮前駅」より徒歩約6分
※2024年10月4日号掲載