結婚してから初めての大喧嘩! 夫婦の絆が試されるのは出産後だった?

順風満帆な結婚生活だったはずが、産後こんなにも夫婦関係が変わるとは…。産後、夫婦の衝突が増え、本当のスタート地点は出産後だと痛感しました。

順風満帆だと思っていた結婚生活

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 2年間の遠距離交際を経て結婚した彼と私。同棲なしの結婚だったので、初めての2人暮らしに憧れを抱いていました。結婚式や新婚旅行等の計画を着々と進め、その日がもう目前にやってきたところで、突然コロナ禍に。

 緊急事態宣言により、結婚式や旅行どころではなくなり、何もかもキャンセルすることになってしまいました。とても楽しみにしていたイベントだったので、本当に残念でしたが、幸いあまり大きな喧嘩はなく平和に過ごしていました。

子どもが生まれて変わる生活

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 結婚から2年経ち、待望の第一子を出産。元々保育士をしていたこともあり、子どもは大好きだったので、自分の子どものお世話をすることに対して不安はあまりありませんでした。ところが、子どもが生まれて、がらっと生活が一変。初めての育児がこんなに大変だと知らず、辛すぎて何度も何度も心が折れそうになりました。

 両実家が県外ということとコロナ禍が重なり、頼れる場所はなく、夫が帰って来るまでワンオペ状態。さらに緊急事態宣言により、育児サークルや支援施設は全て閉鎖されており、毎日誰とも話せないまま、鬱々とした中で孤独に育児をしていました。

 しかも、わが子は特に寝ない子。やっと寝かしつけできたと思っても30分足らずで起きてしまい、また2時間かけて寝かしつけをする毎日。昼寝もなかなかできず、夜も寝られて3時間程度だったので、私は常に寝不足状態で限界を迎えていました。

初の大喧嘩勃発

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 夫も多忙な仕事に加え、初めての育児。朝早くに家を出て、夜遅くに帰って来てからも、極力育児や家事を手伝おうとしてくれていました。あまりにも娘が寝ない時には、次の日に仕事があっても少し夜中の対応を代わってくれたりしていました。

 それでも、私は十分に寝られないことと、夫以外の人と話せないことが一番の根本的なストレスに。夫も慣れない生活にストレスが溜まっていたようで、ついにお互い大爆発してしまう事件が…。

 娘が産まれてから初めてのお盆休みで義実家への帰省を相談していた時のことです。
夫「お正月の時は泊まれなかったから泊まりでいいよね?」
私「いや、まだコロナ禍だし、挨拶するくらいで早めに帰ろうよ。娘の夜泣きもあるから夜も寝れないし、泊まりはちょっと厳しいかも」
夫「いとこたちも来るみたいだし、1泊するくらいもダメ?」
私「じゃあ、誰が夜この子の面倒見るの?」
夫「俺だっていつも代わるよって言ってるじゃん」
私「代わっても結局娘は泣くじゃん。しかも、添い乳じゃないと寝ないから結局私しかできないじゃん」
夫「俺が何もやってないみたいな言い方やめてよ! できることはいつもやってるじゃん!」
私「そんな風に言ってない!」

 ここからはお互い言いたい放題。話の論点もずれていくし、何の生産性もない大喧嘩へと発展していきました。今まで言い合ったことのない私たちですが、緊張の糸が切れたように初めて大声で罵り合いました。

その後の夫婦関係

 この後もしばらく冷戦状態が続きましたが、何気ない会話からいつも通りの会話へと戻っていきました。しかし、ここで終わりにせず、これを機にお互いの思いやこれからのことをしっかりと冷静に話し合う場を作りました。

 私は常に寝不足で余裕がなかったので、シフトのように時間交代制にし、前半と後半で分けて娘の寝かしつけを担当。また、夫も自ら作り置きのおかずを作ったり、掃除機をかけてくれたりするようになりました。

 そうしていくうちに心穏やかに過ごせる日も増えてきて、徐々に夫婦関係が改善。2人目が生まれた現在も試練だらけの日々で喧嘩をしながら過ごしていますが、上の子は夫が担当、下の子は私が担当というように、完全担当制にしてお世話や寝かしつけを分担し行っています。

 子どもたちのお世話に手が取られ、家事も完璧な状態とは程遠いですが、できる方ができることをやるというスタンスに切り替えたことで、良い意味で力が抜けたように思います。今回の経験を通して、夫婦の絆が試されるのは子どもが生まれてからだと改めて痛感しました。

(ファンファン福岡公式ライター/りん)

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