高校からの友人A子は、昔からドタキャンの常習犯でした。そんなA子と食事に行く約束をし「次はドタキャンしない!」と宣言されてホッとしていたのですが…。待ち合わせ直前に電話が鳴り、最悪の言い訳が始まったのです。
ドタキャン癖のある友人

私には高校時代からの友人(A子)がいます。A子は昔からドタキャン癖があり、「体調が悪い」「家の用事を忘れていた」などは日常茶飯事でした。その度に、悪びれない
「ごめんね~」を聞いてきた私。しかし高校時代の私にとってA子は数少ない友人のひとりだったので、強く言えずにいました。
そんなA子とは大人になった今でも連絡を取り合う仲ですが、今でもドタキャン癖は治っていません。
ドタキャンの理由1位は「熱が出てきた」などの体調不良です。1年中発熱しているの? と思うほど。ドタキャンの理由2位は「緊急! 身内が倒れた」という不幸ごとです。少し遠い身内を理由にすることが多く、本当に倒れたのか定かではありません。体調不良も不幸ごとも確認するすべもなく、私からは
「大丈夫? こっちは気にしないで」としか言いようがありません。
もちろん毎回ドタキャンされるわけではなく、会うと楽しい時間を過ごせます。しかし、約束の半分はドタキャンするA子。こちらも仕事の休みにわざわざ予定を空けているので、身勝手なA子との約束が億劫になっていました。
本当に信じていい? 「次こそドタキャンしないから!」

年末にA子が
「2人で忘年会をしよう!」と誘ってきました。今までのこともあって悩んでいると、A子が
「有名なお店を予約するから!」と乗り気で言ってきたので、これは本当に行く気があるのだと思った私。
「次こそドタキャンしないでよ?」そう言うと、A子は笑いながら
「しないってば~!」と返すので私もOKしました。
A子が有名なお店を予約したと言っていたので、当日は私もオシャレに気合を入れて駅へと向かっていました。すると、待ち合わせ直前にA子から電話が…。嫌な予感がしつつ電話に出ると、A子が
「聞いてほしい… 辛いことがあった」と悲しそうに言うのです。話しを聞くと、どうやら彼氏とケンカしたんだそう。
電話ではゆっくり聞けないので
「とりあえず今からお店で会おう」そうなだめると、A子が
「行ける気分じゃない…」と断ってきたのです。
お店も予約しているし、彼氏とのケンカでドタキャンはありえないと思った私。今回ばかりは引き下がるわけにはいきません。
「キャンセルはお店に迷惑がかかるから行こうよ」そう強気で言うと、A子からとんでもない返事が…
ドタキャンした上にキャンセル料を…!?

なんとA子は
「ケンカで用意もできてないし、今からじゃ間に合わない」と言うのです。何度もドタキャンを許してきた私でも今回ばかりは呆れてしまい
「もういいよ。A子がお店にキャンセルの電話をしておいて」そう突っぱねました。
すると
「ごめんね、キャンセル料がかかったら割り勘の費用を連絡するね」と、バカげたことを言い出すA子。頭にきた私は
「なぜキャンセル料が割り勘なの? ドタキャンしたのはA子でしょ?」と言い返しました。
A子は一気に不機嫌になり
「ごめんって謝ってるし、彼氏とケンカして辛いのに気持ちに寄り添ってくれないならもういい」と逆ギレ状態。いつもの薄っぺらい「ごめん」で許せるわけがなく、無言で電話を切った私。この日以降A子から何の音沙汰もなく、私たちの長い友人関係は終わり絶縁となりました。
この話には続きがあり…。私とA子の共通の友人がA子のSNS(裏アカウント)を知っていて、彼氏とケンカでドタキャンした日にA子は彼氏と仲良くデートに行っていたことが発覚。きっと今までのドタキャンも、私に嘘をついては他の予定を入れていたのでしょう。今いる友人たちは誰一人としてドタキャン癖もなく、平和に過ごしています。
(ファンファン福岡公式ライター/餅キナコ)


