「小1の宿題なんてサッと終わるでしょ!」と思っていたのに、小学校に入った息子は宿題のプリントを前に大泣きする事態に。 まさかこんなに大変だとは思いませんでした… 年長の頃から字を書くのが苦手だった息子は初めての宿題につまずき、うまく書けないことが悔しくて、怒ったり泣いたり。でも、試行錯誤の末に3つのステップでなんとか乗り越えることができました。
ステップ1:帰宅後すぐさせようとしない

入学当初は「宿題は帰ったらすぐやるもの」と思っていました。私自身、帰宅後すぐに宿題をして友達と遊びに行っていたような記憶があったからです。
しかし、これが大失敗。保育園から小学校に上がって息子は過ごし方のギャップにとまどい、かなりストレスを感じていたようでした。保育園と比べて、自由に遊べる時間が短いのです。ほとんどの時間を椅子に座って授業を受けることがまず大変なようでした。学校で頑張って帰ってきた息子にとって、宿題は「追い討ち」のようなものだったのです。息子は、
「もう疲れた! なんもしたくない」とよく言っていました。
そこで、まずは共感をして
「じゃあ少し遊んでからにしようか?」とブロックを広げて、遊ぶ時間を確保しました。
帰宅後すぐにではなく、おやつを食べたり、少し遊んだりしてから宿題タイムに入ることにしたのです。息子は「宿題をしないといけない」と頭では分かっているので、気持ちをリセットする時間を作ると机に向かいやすくなりました。
ステップ2:なぞり書きOKにする

字を書くのが苦手な息子にとって「まっすぐ書く」「小さく書く」などの指示はストレスMAX。プリントのマスに収まらず、書き直しで号泣…。
そこで、最初は「なぞり書き」OKにしました。薄く赤鉛筆で下書きをしてあげると、それをなぞることで「できた!」という成功体験を積めるようになってきたのです。
息子は
「きれいに書けたよ!」と言うので、私は
「すごいね! じゃあ次は1文字だけ自分で書いてみる?」と少しずつ、なぞり書きを減らしていくよう進めていきました。
学校でも書くことが増えてくると「鉛筆で書く」という習慣が身についてきたのか、だんだんと自信がついて、気がつけばお手本を見て書けるようになっていったのです。
ステップ3:褒めて「ごほうびシール」を貯める

子どもも大人も「ごほうび」があると、やる気が出るものです。
そこで、宿題を頑張ったらカレンダーにシールを1枚貼っていき、10枚たまったら好きなお菓子を買えるルールにしました。息子は
「シールあと3つでチョコを買えるよ!」と、シールを貼る時楽しそうに話すようになりました。
「よーし! 明日も頑張ろう!」と、私も前向きになるような声掛けをすることに。
「頑張ったらいいことがある」と分かると、イヤイヤやる宿題が「シール集めのイベント」になったのが1番! 最初は泣いていたのに、1カ月もすると帰宅後すぐに自分から宿題をはじめるようになりました。
後から聞いた話ですが、近所のママ友は
「妹は兄を見て宿題があることを知っていたから文句を言わなかったけど、上の子は宿題をやらせるのが大変だった」と言っていました。私は、子どももそれぞれ性格が違うから疲れ具合をしっかり観察して、無理のない範囲で宿題に取り組ませるのが大切だと感じたのでした。
わが家はこの3ステップが有効で、1カ月後には
「宿題イヤ!」と言わなくなりました。宿題でかんしゃくを起こす、宿題をやらせるのが大変すぎると感じたらぜひ試してみてください。
(ファンファン福岡公式ライター/森風花)


