思いがけない第三者の救世主! 公園で起きたママ友トラブルを解決したのは?

子ども同士のちょっとした遊びのトラブルが、気づけばママ同士のバトルに発展… なんて経験、ありませんか? 子どもがまだ幼稚園に入る前、近くの公園で起きたママ友同士の口論。オロオロしていた私の前に現れたのは、一人のおばあさんでした。

目次

穏やかな公園で勃発したママ友トラブル

写真AC

 日曜日の午後、公園にはたくさんの親子連れが集まっていて子どもたちは元気いっぱいに遊び回り、ベンチに座るママたちはおしゃべりを楽しんでいました。

 そんな平和な光景の中、ある親子が滑り台の近くで遊んでいました。Aくんがシャボン玉セットで遊んでいると、それを見ていたBくんが
 「貸して!」と近づいていきました。Aくんは最初はためらったものの、「いいよ」とシャボン玉を貸してあげていました。しかし、Bくんが夢中になっているうちに、Aくんは
 「もう一回やりたい」と言い出し、取り合いが始まってしまったのです。

 その様子を見ていたAくんのママが
 「貸してあげたんだから、返してもらおうね」とシャボン玉セットを返してもらうのを待っていたA君に声を掛けました。すると、Bくんのママが
 「ちょっと待って、まだ遊んでいるでしょ? 少しくらい貸してくれてもいいじゃない」と言い返していました。

 すると、Aくんのママは
 「うちの子のものなのに…」と不満げに呟き、Bくんのママも
 「そんな言い方しなくてもいいんじゃない?」と険悪なムードに。気が付けば周囲のママたちもヒソヒソと話し始め、公園の空気が一気にピリついてしまいました。

どちらも引かない! ヒートアップするママたち

写真AC

 その後もAくんのママとBくんのママの口論は、次第にエスカレートしていって…

 「ちゃんと順番を守らせるのも、親の役目じゃないですか?」
 「え? そんな小さなことで怒るなんて、ちょっと神経質すぎません?」それぞれの言い分があり、どちらも引く気配はなく、私はハラハラしていました。その間にAくんとBくんは無邪気にシャボン玉を追いかけ、まるで何事もなかったかのように遊んでいるというのに。

 それを見ていた他のママたちも「どっちの言い分も分かるけど…」「これ、長引きそうね」と困惑気味。やがて完全に言い合いとなり二人の間には険悪な空気が流れ始めたそんな時、一人の女性がゆっくりと二人の前に歩み寄ったのでした。

救世主現る!

写真AC

 その女性は、70代くらいの上品なおばあさん。公園のベンチに座りながら孫を見守っていたようで、静かに二人を見つめ、穏やかな口調でこう言いました。

 「ねぇ、お母さんたち。子どもたち、見てごらんなさいな」二人のママは、その言葉にハッとして視線を落とすと、そこには楽しそうに手を繋ぎながら走り回るAくんとBくんの姿がありました。

 「子どもたちはもう仲直りして、一緒に遊んでいるわよ。それなのに大人が怒った顔をしていたら、もったいないわねぇ」その瞬間、AくんのママもBくんのママも一気に肩の力が抜けて、お互いに顔を見合わせ、どちらからともなく「ごめんなさい」と謝り仲直り。

 おばあさんは微笑みながら
 「子どもって、すぐに仲直りするでしょう? 大人も見習わないとね」と優しく語って、その場を収めてくれました。

 おばあさんの一言のおかげで場の空気は一変し、二人のママも自然と笑顔に。周囲にいたママたちもホッとした表情になりました。たった一言で空気を変える力。それは、人生経験を積んだ大人の優しさと周りを見渡す冷静な視点によるものだったのかもしれない。

大人こそ、子どもから学ぶべきことがある

 日常の中で起こるちょっとしたトラブル。つい感情的になってしまうこともあるけれど、子どもたちの素直さや柔軟さに目を向けると、「本当に大切なこと」が見えてくるのかもしれないと思った出来事でした。

 今回のように、冷静な第三者の一言が状況を和らげることもある。だからこそ、大人も時には引いて、相手の立場を考えてみることが大切だなと感じます。

 そして何より「子どもたちの仲直りの早さ」こそ、大人が見習うべき最強のスキルかもしれないですね。

(ファンファン福岡公式ライター/Happymam)

※この記事内容は公開日時点での情報です。

著者情報

ファンファン福岡(fanfunfukuoka)は、街ネタやグルメ、コラム、イベント等、地元福岡・博多・天神の情報が満載の街メディア。「福岡の、人が動き、人を動かし、街を動かす」メディアを目指しています。

目次