福岡市を拠点に活動するアイドルグループ「HelloYouth」(ハローユース、以下ハロユス)は、今年1月から東京や札幌、仙台など全国7都市(計9公演)を巡るツアー「僕らは全力で青春やってんだ!」をスタート。既に6都市での8公演を終え、5月3日(土・祝)に福岡市中央区のライブハウス「DRUM Be-1」でツアーファイナル公演を行います。福岡公演では“今夏の勝負曲”と位置付けられる新曲「青春前線上昇中」を初披露すると発表され、メンバーは「GW中の福岡で、博多どんたく(港まつり)にも負けない一番熱い場所にしたい」と意気込んでいます。5月21日(水)には、「Nuff said.」(ナフセッド)以来3年振り、現体制では初となる通算5枚目のアルバム「僕らは全力で青春やってんだ!」(全7曲)もリリースします。新アルバムを携えて臨む夏のアイドル戦線へ勢いをつける大事なツアーファイナルへの思いなどについてメンバーに話を聞きました。
ツアーで養った「考える力」

今回のツアーでは公演ごとにメンバー1人が前説を担当してきました。どうすれば来場者を楽しませることができるかを、担当するメンバーが1人で考える力を養うのが狙いとのことですが、3期生には挑戦の連続となりました。「人前で話すことが苦手な(宇咲)妃奈乃があれだけ話しているのを(前説を担当した大阪で)初めて見た」との声がスタッフから上がるなど、成果は確実に出ているようです。宇咲さん自身も「ちゃんと準備をして臨むのは得意でしたが、トークで場を温めることは私には挑戦でした。ファンにも好評でしたし、うまくできたと思います」と成長を実感した様子。

また白雪夢乃さんは「面白さかパフォーマンスかで悩んで、前説は面白さを重視しました。ステージ上ではかわいい系だと(ファンなどに)言われますが、ライブパフォーマンス中には見せられない自分を出せればと。ファンにも好評でした。これからはライブ中のMCでも、もっと前へ出ていきたいです」と自身の魅力の幅を広げるきっかけにもなったようです。
ファイナルは「成長をみせる場」に

ツアーは、ハロユスメンバーとしての各自をさらなる高みを目指すきっかけにもなっています。
槙宮令乃さんは「教科書通りにただ歌うのではなく、どう歌えば聴き手の心の奥底に響くのかを追い求めたいです。表現の仕方や歌の技術面なども他のアイドルさんたちから盗めるものは盗んでいきたいです。曲を通じてその場の空気に流されない本心を伝えたい。ファイナルでは上辺だけじゃない妥協なしのパフォーマンスを見せたいです」と話しました。

また彩木美沙さんは「ハロユスにはカッコイイ曲だったりかわいい曲だったり、幅広い楽曲がありますが、それぞれの曲に合わせて『全然違う子に見える』と思っていただけるよう、『曲によってこんな表情ができるんだ』というところを見せたいです。ハロユスいいな、と思わせるだけではなく、彩木美沙っていいな、と感じていただけるようにしたいです」と話し、宇咲妃奈乃さんは「自分の強みはダンスだと思っています。どんどん磨いていきます。私に注目していなかった人が、客席からステージ全体をパッと見た時に『ダンスがすごい子がいる』と気付くように、ステージ上で光るものを出したいです」と決意を語りました。

昨年10月にグループを卒業した藤咲まりなさんから副リーダーのバトンを受け取った海月らんさんは「ツアーファイナルは私が副リーダーになって初めての単独での大きなライブです。(副リーダーに選ばれ)自分に自信が持てたのか、自分自身を前に出せるようにもなりました。同時に、自分自身が一番変わらなくては、という思いから、ライブづくりやフォーメーションづくり、ライブ前の打ち合わせなど裏の役割にも積極的に関わってきました。ファイナルは、この半年で変わることができた自分自身をパフォーマンスでファンに伝える一日にしたいです」と大きな目を輝かせました。
本拠地だからこそ250%の力で

新体制でのツアーが刺激になっているのは3期生だけではありません。
リーダーの大島向葵さんは「長い間ついて来てくれているファンを飽きさせないというだけではなく、新規のファンを取り込もうという思いも強くなっています。このところ他のグループのファンが私たちのライブに注目してくれることが増えました。そこで自分自身のファンを増やしてハロユス全体のファンとして取り込んでいきたい。自分自身の見せ方もこの2、3年で変えてきました。以前は『カッコいい』に寄っていましたが、3期生が加入後に楽曲の雰囲気が変わり、また、ファンの層が広がったので、『カワイイ』も兼ね備えるように意識しています」と話します。

平松聖菜さんは「私自身がライブを楽しむことを以前より大切にしています。そのことが私のファンがライブを楽しむことにつながると思うし、そんなファンが楽しむ姿を見ることで私自身ももっと楽しくなります。そのキャッチボールがフロアに広がればライブ全体も盛り上がると感じています。それができるのも3期生が加入し成長したことで『風』が変わり、私自身、『病む』ことがなくなったからだと思います」と笑顔で話しました。

大葉みらいさんは「ツアーは初めてだったり久しぶりだったりの場所もありました。そこでファンを手に入れて福岡のファイナルに連れてきて盛り上げるきっかけにしたいとの思いがありました。ツアーでは毎回、全力の100%で公演をやっていますが、本拠地の福岡では250%ぐらいまで上げたいですね」と力強く語り「3期生はまだ猫をかぶっている。爪を隠しています。もっと面白いし、もっと爆発できる、そう信じてライブ活動をしています」と後輩への期待も付け加えました。
悔いなく語れる夏に

ツアーファイナルの先には、夏のアイドル戦線と言われる大きなイベントやフェスだけではなく7周年ライブも待ち構えています。
ハロユスの現状について大葉みらいさんは「8人いれば8通りの意見があります。自分の経験を踏まえて自分だけで考えるのではなく、自分では思いもつかないことをメンバーが発信してくれます。そんな大人数グループの強みが備わってきていると思います」と分析。

大島向葵さんは「メンバーだけではなくファンのみんなが熱くなってくれている、一緒に戦ってくれていると実感しています。『福岡のアイドルはここまでやれるんだぞ』というスキルもパフォーマンスも出していきたい。いい楽曲をライブでどう調理するかが大事。福岡で『ハロユスのライブはいい』と褒められることに満足しないで、歌も表現力もレベルが高い東京のグループに負けないパフォーマンス力を目指してレベルアップしていきたいです」と貪欲。

宇咲妃奈乃さんは「ハロユスといえば夏のイメージです。夏は大きなフェスが多くあります。メインステージに立つのが当たり前になるように、そこに繋がる一つ一つのライブでアピールしていきたいです。周年もありますし、もっと大きくなりたいです」と力を込めました。
槙宮令乃さんは「夏のイベントは全部出る気でやっています。もっとハロユスについて深く考えたいし、将来のいつか、みんなで今年を振り返ったときに『あの夏、楽しかった』と悔いなく語れる夏にしたいです」と話しました。
ファイナルで披露される新曲についてメンバーは「ハロユスっぽいんですけれど、夏曲じゃないですね。明るく面白い応援歌になっています。楽しみにしてください」と口をそろえました。
3期生5人が加入し2年。注目度が確実に上がってきているハロユス。ツアーファイナルは夏に向けての上昇気流の起点となるライブになりそうです。
全国ツアー「僕らは全力で青春やってんだ!」ファイナル福岡公演はDRUM Be-1(福岡市中央区舞鶴)で5月3日午後4時45分開演。詳しくは下記サイトで確認を。