「ちょっと乗せて!」わが家の車をタクシー代わりに利用するママ友と子どもにドン引き

車を所持していないママ友から、保育園の遠足や行事の開催が現地集合の時は、一緒に車に乗せてほしいと頼まれました。快く引き受けていると、段々要求がエスカレートしてまるでウチの車はタクシー状態に。すると彼女の子どもも私をタクシー扱いし始めて…。

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車を持ってないから

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 長女が保育園の年中の時、近所にSちゃん一家が引っ越してきました。Sちゃんは長女の1歳下で、同じ保育園に通うことに。お迎えの時、Sちゃんママと一緒になることが多く、私達はよく話をするように。彼女のことを気さくでいい人だな、と思っていたのですが… 園の遠足の話になった時のことです。

 Sちゃんママが
 「私は車がなくて。駅から遠足の場所が離れてるしバスもないし…」と困っていました。遠足は隣町にある公園に現地集合です。どうせ同じ場所に行くんだし、と思った私は
 「ウチの車に一緒に乗って行く?」と提案しました。
 「いいの?! じゃあ家まで行くね」と喜ぶSちゃんママの様子に私も嬉しくなりました。

行き先は買い物、病院、実家まで…

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 その後も園の行事で現地集合の時は車に乗せていたのですが、長女が小学生になった時もSちゃんママから
 「また園の遠足があるから乗せて行って」と頼まれました。

 「ウチは今年から行かなくてもいいから」と断ると
 「当てにしてたのに…」と暗い顔に。仕方なく送ることを了承したのですが、被せるように帰りも迎えに来てねと言われてしまい、後悔先に立たずな私…。

 そのうち自宅まで来て「病院へ連れてって」や「安いスーパーに行きたい」と何かにつけて車を出してほしいと要求するように。在宅ワーク中の私が「今忙しいから」と断っても「終わるまで待ってる」と全く帰る様子がありません。早く帰ってほしい私は仕事を中断し、渋々彼女の要求を引き受けることが続きました。

この車はタクシーだね

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 休日、買い物に行くため車を走らせていると、道端からこちらに向かって片手を挙げるSちゃん親子を発見しました。路肩に停車すると、当然のように後部座席のドアを開けて乗り込んできます。

 まだ乗っていいって言ってないのに… と思っていると、シートに座ったSちゃんから
 「この車はまるでタクシーだね」と言われてしまいました。続けてSちゃんママも
 「確かに! じゃあスーパーまで行ってねー」と携帯に目をやりながら言ってきます。呆れて返事をする気にもなれず、黙ってスーパーへと車を走らせる私。

 それからは、Sちゃんママからの「タクシー要請」を断るため在宅ワークを実家でしたり、実家の手伝いがあるからと言ってごまかし、しばらく平和な日々が続いたのですが、Sちゃんが小学生になった時に再び事件は起きます。

 長女の下校が遅い日は塾に間に合わないので学校まで車で迎えに行っていたのですが、その日はなぜかSちゃんも一緒に校門で待っています。
 「家まで送って」と言うので
 「今から塾に行くの」と断っているにも関わらずSちゃんは
 「いいよ」という返事。何がいいの? と思いながらも、このままSちゃんを一人で下校させるのも気掛かりなので、一緒に乗せて長女を塾で降ろしてから家まで送ることにしました。

 長女が塾の日は車で迎えに行くという事を知ったSちゃんは、それから長女と一緒に待っているようになりました。車を見ると真っ先に乗り込み
 「友達の家まで送って、帰りは迎えに来て」と母親同様私をタクシー扱い。

 「朝学校まで送ってほしい」とも言われたので
 「それは無理だよ」と断ると、母親そっくりの表情で私を睨んで
 「ケチ」と一言。私は何とも言えない気持ちになってしまいました。

急に消えた親子

 その後親子は、Sちゃんを家まで送ると同時にSちゃんママが飛び出してきて車に乗り込み
 「スーパーまでよろしく!」という“連携プレー”を実行してきました。私を無料タクシー扱いする親子の対策に、頭を悩ませる日々がまた続いたのですが、ある時から要請がピタリと止みました。

 不思議に思っていると、近所の人からSちゃんママは離婚して実家に戻ったとのこと。車に乗せてあげている時は、そのような類の話は出てこなかったのでびっくりしました。結局何のお礼も挨拶もないままひっそりと去った親子。今後誰かがあの親子からタクシー扱いされない事を祈るばかりです。

(ファンファン福岡公式ライター/どりもあ)

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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