【博多座】ミュージカル「屋根の上のヴァイオリン弾き」の絵看板が完成! 除幕式に市村正親さんと鳳蘭さん登場

 博多座(福岡市博多区)で5月18日(日)まで上演中のミュージカル「屋根の上のヴァイオリン弾き」の絵看板が、劇場のコンコース広場にお目見え! 存在感を放つ絵看板を背景に撮影したり、見入ったりして楽しむ人の姿が数多く見られます。初日前日の8日に絵看板の完成披露除幕式が開かれ、主人公テヴィエを演じる市村正親さんとその妻ゴールデ役の鳳蘭さん、絵看板を制作した福岡市在住の中村高徳さん、博多座 代表取締役社長の大坪潔晴さんが参加しました。その模様をリポートします。

目次

「絵看板に描かれ舞台の役者として誇りに思います」(市村さん)

博多座のコンコース広場に掲げられた大迫力の「屋根の上のヴァイオリン弾き」の絵看板

 映画館や劇場の前に上映・上演中の作品の場面などを描いて掲げる絵看板。今回は「屋根の上のヴァイオリン弾き」の上演に合わせ博多座初の試みとして制作されました。

博多座の大坪潔晴社長が絵看板を企画した意図を説明

 完成披露除幕式では、会場である博多座のロビーに、赤い幕に覆われた縦2.1m、横2.7mの絵看板が設置されました。多くのメディアと関係者を前に、大坪社長は「かつてエンタメ文化が盛んだった中洲エリア。その文化を思い起こし、また日本では1967年から上演が続くミュージカルのレジェンド『屋根の上のヴァイオリン弾き』にノスタルジーを感じていただければと、絵看板の制作を企画しました」とあいさつしました。

「博多座に飾る絵看板を描けて光栄」と福岡市在住の看板絵師、中村高徳さん

 次に看板絵師として1,000点を超える映画の絵看板を手がけ、自身の作品が27年ぶりに中洲エリアに飾られるという中村さんが「いつかは博多座に(絵看板を)飾ることができたらと思っていました。このような形で実現するとは」と感慨深げに語りました。

いよいよ序幕の瞬間!

 その後、市村さんと鳳さんがそれぞれに役の衣装で登場し、いよいよ除幕式。中村さんと大坪社長も加わり4人でドラムロールに合わせて赤い幕を引き抜きます。

姿を現した絵看板を見て感慨深げにコメント

 本作のポスターをモチーフに、テヴィエとゴールデが描かれた絵看板に見入る市村さん。「長年役者を続けてきて良かった。舞台の役者として絵看板に描いてもらえて誇りに思います」と話し、鳳さんは「全身に鳥肌が立ちました。たいへん光栄です」と興奮気味に語りました。

 「こんな日が来るなんて夢にも思っていませんでした」(鳳さん)

市村さんと鳳さんが最後の仕上げに筆を入れます

 続いて、中村さんの計らいで市村さんと鳳さんによる最後の筆入れ。あえて塗り残されたそれぞれの名前の一部分に慎重に絵筆を重ねて作品を完成させました。

市村さんが「親」の文字を描き入れて完成! 皆さんも近くで見てくださいね

 「ゴッホ役をやったこともあり、結構絵を描いていたので、もう少し描きたかったですねえ」と茶目っ気たっぷりに話す市村さん。鳳さんは「自分にこんな日が訪れるなんて、夢にも思っていませんでした」と感動しきりの様子。その姿を見た中村さんは「お2人に仕上げていただいて光栄です」と目を細めていました。

「絵看板とダブルで見てほしい。たくさん笑って、たくさん泣ける舞台をご期待ください」

 最後は絵看板を背景に市村さん、鳳さん、中村さんが肩を並べて記念撮影。中村さんは「このような機会を与えてもらえて感謝しています」。鳳さんは「(明日からの公演は)絵看板と舞台のダブルで感動してもらえるのでは。舞台はたくさん笑って、たくさん泣けると思いますので、ぜひ期待してほしいです」。

絵看板と同じポーズを決めてくれました♪

 市村さんは「76歳になりましたが、(絵看板を見て)立派な顔になったと思います。中村先生の魂が込められ深みを感じます。今回はこの絵看板に支えられ、舞台で今までと違ったパワー出せるような気がします」と締めくくりました。

 絵看板の掲出は本作の公演期間中のみ。この機会に博多座に足を運んでみませんか。

ミュージカル「屋根の上のヴァイオリン弾き」

日時:5月9日(金)~18日(日)12:00
   ※14日(水)、17日(土)は17:00あり。13日(火)休演
場所:博多座(福岡市博多区下川端町2-1)
料金:A席15,000円(16,000円)、B席10,000円(11,000円)、C席5,000円(6,000円)
   ※税込み。( )内は土・日曜料金
問い合わせ:博多座電話予約センター
電話:092-263-5555

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