子どもが4人いると、朝の時間はまさにカオスなドタバタ劇。寝ぼけ眼をこすりながら始まる朝の準備は、毎日がてんやわんやの連続です。泣く、騒ぐ、こぼす…。そんな4児パパの“地獄タイム”をちょっぴり笑い混じりにお届けします。
6時半に鳴る戦いのゴング、「おしっこ~」
「パパぁ〜、おしっこ〜」という1歳の末っ子の声で目が覚める朝6時半。そこから怒とうの1日がスタート。まだ布団から出たくない体を引きずりながら、まずはオムツ替えと朝食の準備に取りかかります。
わが家の子どもたちは、小学生から未就園児まで年齢も性格もバラバラな4人兄妹。基本的に朝の支度は私(パパ)が担当し、妻は洗濯と出勤準備を進めながらフォローに入るという形で役割分担しています。
問題は、全員が“マイペース”だということ。ある日は「着替えを手伝って~」と甘えてくるかと思えば、次の日には「自分でやるから触らないで!」と怒られる始末。まるで毎朝、4人分の“機嫌のリトマス試験紙”をそっと差し出しているような気分です。
食べない、着替えない、ケンカが始まる、牛乳をぶちまける…。この1時間半が、間違いなく1日のうちで一番ハードな時間です。
朝食バトルと着替えストライキ

朝ごはんは、なるべく栄養バランスを考えて準備しています。定番は、ごはん・みそ汁・卵焼き・ウインナー・納豆・ヨーグルト。しかし、思い通りにいく日はほとんどありません。
「今日これ食べたくなーい!」
「牛乳こぼれたー!」
幼稚園組2人が叫ぶ間に、1歳の末っ子が勝手にテーブルによじ登り、パンをつかんで床に投げつけます。朝の食卓はもはや「バトルフィールド」。もちろん、私は朝ごはんなんて食べられません。子どもを全員送り出してからが基本です。
着替えの時間になっても、幼稚園組2人は録画しているテレビの子ども番組に夢中です。
「ほら、もう8時だよ!」と声をかけても、
「やだ〜 今日幼稚園行かない〜」とぐずり始めたり、お気に入りの服が見つからず、泣いてしまったり。そんな中、1歳の末っ子はソファの上でうんちがオムツから横モレ…。もう、全滅です。
「パパがいい〜!」4人からの集中砲火

さらに追い打ちをかけてくるのが、「パパじゃなきゃイヤ!」攻撃。特に下の3人は、朝はパパにベッタリで、ママが近づくと全力で拒否します。着替えも、歯磨きも、保湿クリームも全部「パパがやって!」と号泣モード。私は右手に歯ブラシ、左手に靴下、背中で末っ子をあやす… というカオスの中で格闘します。
こんな状態で、8時20分の登園リミットが近づいてくると、家の中は本格的な修羅場と化します。ランドセルの中身を確認する余裕なんてほとんどなく、忘れ物はもう運まかせ。送迎は基本的に妻が担当してくれるのですが、車に乗せるまでがまた一苦労です。叫び声とため息が交錯する朝のフィナーレです。
ソファに崩れ落ちる至福のひととき

ようやく全員を送り出し、玄関のドアを閉めた瞬間、私の体は力が抜けるようにソファに崩れ落ちます。
「ふぅ… もうこの時間が一番幸せかもしれない…」コーヒーを片手に深呼吸します。もちろん子どもたちは大好きですし、かけがえのない存在です。でも、朝の時間だけは、どうしても“地獄タイム”。この朝を乗り越えるたびに、何かちょっとした偉業を成し遂げたような達成感があります。
また明日も、戦いは続きます。でもこの時間、こんな日々があるからこそ、子どもたちの成長の瞬間がより輝いて、より愛おしく見えるのかもしれません。そんなふうに思える朝も… たまにはあります。
(ファンファン福岡公式ライター/もっこすパパ)


