長男が3歳頃の話です。長男はいつも元気いっぱいでとってもやんちゃでした。ある日、いっぱい遊んで疲れた長男と夫がお昼寝をしていたのですが、2時間ほど経った頃、スッキリとしない顔で「耳が痛い…」と夫が起きてきました。耳を見てみると、まさかの耳から出血! 長男がとっていた衝撃の行動とは…。
やんちゃな長男

長男はとてもヤンチャなタイプで、いつも元気いっぱいでしたが、想像もできない行動を突然し始めるので、困ってしまうこともありました。
例えばテレビ台に登りテレビにぶら下がって一緒に落ちてきたり、こたつのコンセントを抜いてプラグをしゃぶっていたり…。ちょっと目を離した隙に怪我をしてしまうようなことをすることもあり、いつもヒヤヒヤしていました。
お昼寝をする長男と夫

その日は日曜日で、遊び疲れた長男は和室でお昼寝をすることに。長男が昼寝をする時はなるべくそばで過ごすようにしていたのですが、夫も一緒に昼寝をするということなので、「そばにいなくても大丈夫かな」と思い、私は隣のリビングで1人でくつろいでいました。
夫が一緒にいるという安心感から、私は昼寝をしている長男の様子を確認しにいきませんでした。
お昼寝から覚めると耳から出血?!

2時間ほどして、先に夫が起きてきました。たっぷり寝られたはずなのに、夫は何か浮かない顔。
「ん? どうしたの?」と聞くと、
「なんか耳が痛いんだよね…」といって右耳をすごく気にしている様子です。
「何だろう?」と不思議に思い右耳を見てみると、なんと耳から出血しているではありませんか!
「え!? なんで耳から血が出てるの! どうしたの?」と聞きましたが、夫は
「いや、わからない。昼寝から起きたら痛くて…」と、夫も何が起きたかよく分からない様子。
混乱しすぎて長男の存在を忘れてしまっていたのですが、ふと、「あれ? 長男は起きてる?」と気づき、急いで和室を確認しました。すると、起き上がってポカンとした表情でたたずむ息子が…。
「良かった。ご機嫌に起きたのかな…」と安心していましたが、息子を見ると、右手にはいつもおままごとで使っている割り箸が。「え… まさか…」と思い、恐る恐る長男に
「その割り箸、なんで持ってるの?」と聞いてみました。
すると、
「パパの耳にどこまで入るかやってみたかったから、さしてみた」と衝撃の答えが。
「えー! 割り箸を耳に入れたの?!」と驚きすぎて、頭が真っ白になってしまいました。「鼓膜破れた…? 耳聞こえなくなっちゃう? 」と多少のパニック状態になりながらも、なんとかしなきゃ! と、看護師の母に電話してどうすれば良いか聞いたり、休日に電話対応してくれるコールセンターに電話したりしました。休日の、しかも夕方だったので、病院にも行けず、息子にどう言えばいいかも分からず、ただ不安な夜を過ごしました。
人の体を傷つけてはいけないと

翌日耳鼻科に行くと、幸い「傷はついているけれど、手術せずに塗り薬と通院で治ると思う」ということだったので、本当にホッとしました。
3歳の長男にどのように伝えればいいのかすごく考えましたが、「人の体は傷つけてはいけない」ということ、「興味があってもやってはいけないことがある」など、長男にもわかるように教えていくことにしました。長男はポカンとした表情で話を聞いていましたが、少しずつ理解してもらえたらと思います。
悪気はなく、興味があってのことだとしても思いもよらない行動をとることが多いので、ケガをしないように、そして誰かを傷つけないように、しっかりと見守っていこうと改めて思った出来事でした。
(ファンファン福岡公式ライター/溝野 奏)


