個展開催中の藤井フミヤさんにインタビュー!

 ロックバンド「チェッカーズ」のボーカルとしてデビューした藤井フミヤさん。さまざまなスタイルの作品を生み出すアーティストとしても活躍する藤井さんの個展「藤井フミヤ展 デジタルとアナログで創造する 多様な想像新世界 The Diversity」が、10月31日(日)まで、福岡アジア美術館(福岡市博多区)で開催中です。作品に対する思いや、今後挑戦してみたい作品などについて、藤井さんにインタビューしてきました。※撮影時のみマスクを外しています。

―CGアートから始めたきっかけは。

 個展を初めてやったのがCGアート。その前からアナログで、手で描く絵も好きで描いていたのですが、個展という意味ではCGアートが初でしたね。

―作品を作る時、どういったモチーフにひかれますか。

 今は女性ですね。昔から人がすごく好きで描いていました。モチーフがないような、現代アート的なものは描いたことがないかも。

―どういった際にインスピレーションを受けて、作品を作ろうと思いますか。

 インスピレーション…ここ最近は、気になった道具を見つけて、それを使って作ってみたいと思うことが多いです。例えばボールペンとか針金とか。最近はマーカーで3枚くらい描きましたね。「マーカーで描くとどういう絵になるんだろう」って。今まで使ったことのない画材を見て、それきっかけで描くことが多いかな。「この画材には、どんな面白さがあるんだろう」って思って試しています。
 散歩している時も結構考えていますね。風景は見ているのか見ていないのか…。歩きながら考えを構築している感覚です。普段自分の中で考えているようなことの答えが出やすいかなと。家の中より外で…犬の散歩をしているときに(笑)。

―そういった時に、「犬をモチーフに描いてみよう」とは?

 ぜんっぜんならないね(笑)! 犬をモチーフに描きたいと思ったことはないですね。そそられないなあ~…(笑)。動物をあまり描かないかもしれない。あっでも猫とネズミは描きました。「トムとジェリー」じゃないけど、一時期そのシリーズはたくさん描きました。想像であまり描けないので、書店に足を運んで図鑑や本を見て描いたのですが、漫画家さんとかはすごいですよね。

―実際に作品に取り掛かる際、先に完成形は頭の中にありますか。

 まったくないものもあれば、(完成形を)想像したうえで取り掛かるもの、どちらもあるのですが、想像していても途中で変わったりするんですよね。全然違う形になることはそんなにないけど、失敗を埋め合わせていった結果そうなってしまうことはある(笑)。「こういうやり方とかで描いてみようかな」って思って始めたものの、「あっやっちゃった…」みたいなのが。それをなんとかしようとした結果、思い描いていたものじゃないものになることはあります。意外と多いというか、結構ある(笑)。同じ作品を2枚描いたこともありますよ、どうしようもなくなっちゃって、もう1枚、みたいな。

―自分が影響を受けているなと思うアーティストは。

 いっぱいいすぎて分かんなくなっちゃうけど、クリムトとかはすごく好きですよ。作品にもその影響は出ているかなと思います。ミケランジェロとか。

―クリムトなどは特に色使いが特徴的だと思いますが、藤井さんがよく使う色などは。

 金色です。すごく使っていると思います。あとピンク。影響を受けてというのもありますが単純に好きなのでしょうね、金色とピンクが。

―作品によって違うとは思いますが、1作品ごとにかかる時間は。

 完成までに時間がかかる作品は、途中で放り出しているもの。1年くらいかかったこともあるし、すぐできちゃうのは3日とかでできるんですよ。2時間とかで描けたこともある。それ考えたら1年かけたやつと2時間で出来たもの、同じ値段ってあれだよねえ(笑)。
 1年かかるやつは描いていて「あ、もうこりゃだめだ!」ってなるの。そのあと「ここをこうやったらいいんじゃないか?」ってなるまで放っておく。そのまま放置です。

―扱いやすい画材、使っていて楽しい画材はありますか。

 うーん、どれがっていうのは特にないんだけど、逆に使いにくいのは油絵の具。乾かないんだよね…。違うところに手が当たったりしてその辺一体が全部だめになったりするから、油彩画はたぶん同時に5枚くらい描きながらじゃないとだめなのでしょうね。油絵はもっと勉強しないとだめですね。もっと大胆な絵を描くようになれば、油絵の良さが生きてくるんでしょうね。

―大きな作品と、小さな作品、作るのはどちらが好きですか。

 大きいのはやはり体力が必要ですね。時間もかかるし…。小さいものはでも、細かくなっていきますね。その時の気分で描き分けています。

―昼と夜で描きやすさが変わりますか。

 昼かな…。でも水彩とかだと夜描くかな。画材によって変わることはあるかもしれません。日の光があるところで見る方がやはり色彩がわかりやすいので。ただ細かい絵になると、絵付けみたいな感覚になるので、蛍光灯の明かりで描きますかね。時にはルーペで見ながら。モノクロの作品であっても、陽光の下の方が良いかなと思います。あとは引きで見るのと、寄って見るのとでは印象が変わるので、そういう見方をするにも昼かなと。

―今後挑戦してみたい画材や素材はありますか。

 今はマーカーで描くのにハマっています。だいぶ描けるようになったかなあ。あとはキャンバスの大きいサイズに描くこと。油絵…アクリルかな。描きたいモチーフはやっぱり人。体、いろんなパーツに魅力を感じるし、面白いと思います。雑誌とかを見ていて「この指いいじゃん」とかね。
 あまり美人すぎると描きにくい(笑)。整っているものって意外とモチーフとしてはつまらなくて…どこか個性があるほうがいいです。特に体は。

―最後に読者へ一言。

 女性って、男性よりも創作の趣味を持つ人が多いと思うんです。その創作意欲に刺激を与えられるアート展になっています。女性をモチーフにした作品も多く、リスペクトして、美しく描いていますので安心して見に来られると思います(笑)。どうぞ足を運んで見に来てください!

藤井フミヤ展 デジタルとアナログで創造する 多様な想像新世界 The Diversity

日時:~10月31日(日)9:30~18:00(入場は閉館の30分前まで)※水曜休館、金・土曜は20:00まで。
場所:福岡アジア美術館(福岡市博多区下川端町3‐1)
料金:一般1,300円、高大生900円、小中学生600円
問い合わせ:福岡会場事務局(東映)
電話:092-532-1081

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