めったに旅行しない久留仁ですが、先々週久しぶりに東京に行って、羽田空港のふくやのお店でおにぎりを買って食べた話を先日書きました。
今回はその晩泊ったホテルに近い日本橋浜町にあるバー、miyabi(都陽)に立ち寄った話を書きましょう。福岡出身の知人が営むお店で、2回目の訪問です。

新橋での飲み会が早めに終わり、地下鉄水天宮駅から日本橋箱崎町の宿に歩く途中、ふと思い出してmiyabiに行ってみようと足を向けました。有名な劇場「明治座」がある清洲橋通りから少し入った静かな場所に粋な風情の灯りが見えます。

ご主人は、尾上嘉之介(おのえ ひろのすけ)さん。着物姿とお名前でおわかりのように、「和」の方です。今は東京にお住まいですが、大野城出身。高校は筑陽学園で、あの有名な久保竜彦の一学年下でサッカー部で長身を生かしてゴールキーパーされてました。
尾上流の日本舞踊の踊り手で指導もされてます。月イチくらいで地元に帰省されたときは、中央区警固の森本能舞台を稽古場に教室が開かれます。
ここはもちろんバーでありますが、しつらえは踊りの舞台のようであります。

ここ何年もバーに来る機会少なく、居酒屋ではビールと焼酎ばっかりですが、この雰囲気ではやっぱりウイスキーを「ロックで」いただくところでしょう。水割りはなんか薄まってもったいないですから。
最初、客は自分ひとりだったので、嘉之介さんとしばらく世間話をしていましたが、一時間ほどすると、友だち同士らしき年配のお客さんが二人来られて、いかにも地元の人らしい仕事の話題に花を咲かせてました。常連さんのようです。

嘉之介さんはお客様がグラスを傾ける前、この舞台で舞踊を披露もします。それを鑑賞するためにやって来る方もいらっしゃるようです。
私今夜は一次会でもけっこう飲み過ぎたので、2杯いただいたらもういっぱいいっぱい、このへんでおいとまさせていただきましょう。
玄関までしっかりお見送りいただきました。
ホテルまで歩いて数分なので、まあダイジョブでしょう。

そうそう、miyabiに向かう途中、こげな酒屋もありました。角打ちのレトロ感は福岡も東京も変わらんですね。
普段地方に住んでると、東京は一晩中不夜城のようにあかりがこうこうと光っているイメージがありますが、ほとんどの場所は夜も8時過ぎると静かなもんです。

もしも東京に行かれるご用事があり、お時間許せばmiyabiで嘉之介さんや福岡出身のご常連と地元ばなしに花を咲かせてみるのも一興だと思います。
ということで、東京散歩の2回目はこのへんで。
3回目は、行きたくてしょうがなかったお店訪問を果たした話です。
よろしくお願いいたします。


