息子が初めてもらった通知表に書かれていたのは、まさかの“笑いの才能”!? 家でのおふざけが、学校でも発揮されていたようで…。
初めての通知表にドキドキ

息子の小学校生活がスタートして、初めて迎えた通知表。
「成績なんてまだ気にしない」と自分に言い聞かせながらも、実際はドキドキが止まりませんでした。
真っ先に目が行ったのは、「生活・行動面」のコメント欄。
「友達と仲良くできる」「あいさつができる」「決まりを守って行動しています」よしよし、ちゃんと頑張っている! と、そこに目を引く一文が。
「周囲を笑わせる力があります」
その一文を見た瞬間、頭に浮かんだのは“いつもの朝の光景”。ズボンを頭にかぶり「うんこ星人〜!」と叫びながら、家中を走り回る息子。
「やめなさい!」と叫ぶ私の横で、意味不明のダンスを踊り続ける姿…。まさか、学校でもあれをやってるの? と想像しただけで、顔が熱くなりました。
「育てたように育ってる」現実に、苦笑い

「ねえ、学校でどんなことして笑わせてるの?」おやつを食べながら何気なく息子に聞いてみると、チョコを口のまわりにつけたまま、ニコッと一言。
「いつも通りだよ。“変な顔競争”とか、“今日の変な動き発表”とかやってるよ。あと、先生のモノマネも!」
なんという自由奔放な芸人魂…。でも、クラスメイトが笑ってくれるのがうれしいらしい。
「僕がいるとおもしろいんだって」と、ちょっと誇らしげに語る息子のその顔に、私も思わず笑顔に。
家でも息子は、いつだって“お笑い担当”。変顔で家族の食卓を盛り上げたり、階段を飛び降りながら「おしりジャンプ!」と叫んだり。妹が泣いていると、「変顔いないいないばあ」で必死に泣き止ませようとする姿は、どこか愛おしい。
「なんでそんなことするの?」と聞いてみたら、
「だって、笑ったらみんな楽しいじゃん!」と、息子はさらりと言ってのけました。
ああ、通知表に書かれていたのは“ふざけてばかり”という指摘ではなく、“誰かを笑顔にできる力”としての肯定的な評価だったのだと、胸がじーんとしました。先生がそこをちゃんと見てくれていたことにも、じわりと感動。
「育てたように育ってる」って、こういうことか。ちょっと照れくさくて、でもうれしい気持ちになりました。
来学期は「おふざけ控えめキャンペーン」でも

通知表って、単なる成績の数字ではなく、その子らしさがにじみ出るものなんだなと実感しました。ふざけてばかりに見えるけど、ちゃんと誰かの笑顔を生み出せる力がある。それって、思っていた以上に価値のあることなのかもしれない。
何より、本人が「楽しい空気が好き」と言っている限り、無理に押さえ込む必要もないのかなと思えてきました。
とはいえ、先生に「常に変な動きをしている子」と思われては、ちょっと困る。次の通知表には、「集中して話を聞いています」なんて一文も、こっそり期待してしまいます。
「学校では、ちょっとだけおもしろいこと控えてみない?」と提案すると、
「え〜、でも先生も笑ってたよ?」と、満面の笑みで返されました。まぁ、先生が笑ってくださっているうちは、良しとしようか。
“うんこ星人”から“明るいムードメーカー”へ。息子の進化に、期待半分・不安半分の母なのでした。
(ファンファン福岡公式ライター/Sasaki)


