「自慢に思われた?」初めての通知表、娘の“堂々自己申告”で、ママ友がザワついた話

何事も“初めて”という出来事は、何が良くて何が悪いのかわかりません。昨年、娘が初めて小学校の通知表をもらってきた時も「これはすごいの? それとも普通?」と、首をかしげました。ところが、娘のとある発言がきっかけで、思いがけない事実を知ることに!

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◎は“本当に特別”? 先生から聞いた評価基準とは

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 夏休み前の保護者会で、先生から通知表の評価基準の説明を受けました。評価は「テストの点数」「授業態度」「意欲」を総合的に評価しているとのこと。その上で、通知表では「よくできた◎」「できた〇」「がんばりましょう△」と、3段階で記されているとのことでした。

 そして、◎を貰うということは特別すごいことで、〇でも十分すばらしい評価なので、どんな評価でもまずは褒めてあげてくださいと、先生たちは繰り返し話していました。私はその言葉通り、「どんな評価でも叱らずにとにかく褒めてあげよう」と思っていたのです。

「すごいの?普通なの?」◎8個にピンとこなかったワケ

 そして夏休み前、ついに初めての通知表を持って娘が帰宅。私はドキドキワクワクしながら通知表を開くと…。
 「え!? ◎が8個もある!」なんと、特別すごいと言われていた◎が18個中8個もあったのです。さらに、残り10個もすべて〇でした。△が一つもなかったのです。

 当然、他の子の評価は分かりません。先生が「◎は特別な評価」と言っていたのは、〇や△が多かった場合でも落ち込まないようにするための配慮かな? と勝手に解釈していました。

 娘の通知表は◎が多かったのですが、◎をもらうことは特別すごいことではないのだと思い、
 「すごいね、よく頑張ったね」と軽く褒める程度でしたが、娘はドヤ顔でうれしそう。微笑ましいなと思いながら夏休みがスタートしたのです。

ママ友との通知表トークで発覚

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 夏休み中、ママ友5人と子どもたちと公園で遊ぶことになりました。子どもたちが少し離れたところで遊び始めると、すぐさまママ友たちは通知表の話題に。 
 「どうだった?」「うちは全然!」「うちもダメだったわ~」と、ぼやかしながら話すママ友たち。
 
 「娘ちゃんはどうだったの?」と、私に話を振られたので、私はすかさず
 「あー、まあ普通かな」と返答。

 するとそこへ、ちょうど水分補給で戻ってきた娘が、
「私、◎が8個あったよ! あとは全部〇!」と元気よく言い残し、また走って遊びに戻って行ってしまいました。

 ママ友たちは一斉に
 「え!? すごい!」「そんなに!? △は?」と、びっくり。娘が自分の成績を披露してしまったことにより、ママ友たちは自分の子どもの評価をぼやかさずに正直に話し始めました。

◎は本当に特別な評価だった!

 「うちなんか◎1個もなかったよ。〇が多くて△が3個」
 「息子は◎が2個しかなかったわ」
 と、ママ友たちは口をそろえて◎が少なかったと話すのです。

 そんな話を聞きながら、
 「先生が言っていたことは本当だったのか!」と私はただただ驚きました。ママ友たちにも、
 「本当に娘ちゃんはすごいんだよ! 先生も◎は特別すごいって言ってたじゃん!」
 「ちゃんと褒めた!?」と言われ、◎がそんなにすごいと思っていなかった私は、もっと褒めてあげればよかったなと反省しました。

複雑な気持ちと、誇らしさ

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 とはいえ、娘の◎の多さが知られたことで、
 「自慢してるって思われたかも…。嫌味に感じられてないかな」と、不安な気持ちも湧いてきました。

 しかし、ママ友たちはいい人ばかりで、
 「本当にすごいね~。うちの子に見習ってほしいわ!」と、ずっと終始褒めてくれ、私や娘に対して嫌な態度を取る人はいませんでした。とはいえ、腹の内はわかりませんが…。

ママ友から嫉妬されないか不安に思いつつも、私は内心「娘ってすごいんだな…。帰ったらいっぱい褒めてあげよう」と、誇らしい気持ちになったのでした。

(ファンファン福岡公式ライター/みみみみ)

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