紀文(店屋町)の黒鉄火丼に舌鼓 久留仁譲二の小市民だより

 梅雨入り前のきょう、お天気が良いので、40分ほどかけて自転車で、南区の自宅から博多エリアにやって来ました。用事を済ますと、昼どきになっていたので、このへんでごはんをいただくことにしました。

 国体道路沿いの和風ちゃんぽんの名店・花びしとか色々考えましたが、福岡センタービルの地下から店屋町に移転してから行ったことのない、まぐろ料理の紀文を攻めたい気分になりました。

 ここ ここ。入ったことはないけど、前を通りがかって「いつか」と思ってたんです。

 知らなかったけど、三代続いてるんですね。店先、実に味わいのある良い面構えしてます。

 店先に掲示しているメニューを確認します。「この頃、どこも高くなってランチも平気で千円超えるからなあ」と思いながら見ると、何と看板メニューの「黒鉄火丼」、数年前と同じ千円ちょうどじゃないですか。

 他の丼に目を移すと、こちらは少しあがってるなあ。辛いもの好きな私がよく食べていた「ゆず鉄火丼」(ゆずと言いつつ、かなり刺激の強い柚子胡椒がまぶしてある)はたしか700円か800円だったのに、黒鉄火丼と同じ金額になってました。

 定食メニューも見てみます。これも刺身とかついててもそんな高いわけじゃありません。私は以前は、あら汁あら炊き定食というのもよくいただきましたが、もうないんでしょうか。

 きょうは黒鉄火丼にねらいを定めて店内に入ります。

 店内の様子の写真は撮るのはばかられるのでありませんが、奥行きもあって広々してます。12時過ぎの入店で座れないほどでなく、まずまずの混み具合。カウンターに座ります。

 来ました。黒鉄火丼。今や貴重品の海苔がびっしりのってまぐろが見えません。が、しっかり沢山入ってます、黒まぐろ。たしか以前は「黒まぐろ丼」と言ってた気がするんですが、気のせいでしょうか。

 中の上にあるのは、乾燥鷹の爪です。これはどうするのか、というと、

 あら汁の中に入れて辛みと風味を出すのです。

 ほんとは、定食はすまし汁なんですが、私は大好きなあら汁に代えてもらいました。追加料金250円かかりますが、めったに食べないので、ぜいたくしました。これがたまらん。

 黒まぐろ丼、あら汁とともに10分足らずで平らげてしまいました。説明しにくいんですが、とにかくウマイ。会社の後輩には、「普通の鉄火丼でなく、ケチらずに黒にしないと後悔する」と言い続けてきました。

 勘定を済ませてお店を出る頃には十人ほどお待ちになられているお客さんがいました。

 意外に知られていないこの紀文、ブログなんかに書くと常連さんから恨まれる可能性もありますが、私のこのブログはそんなに読者もいないから、まあ許してもらえるでしょう。

 紀文さん、私が会社に入った40年以上前は、フタタさん本店のある天神三丁目にあり、その後野村證券の入った天神センタービルに移転しました。だいたいお昼に行ってましたが、何度か居酒屋としても入ったことありました。刺身やどんぶりだけでなく、カツとか煮物、天ぷら、寿司、ステーキ、ハンバーグ、塩焼き、かぶと焼き・・・と無限ともいえるまぐろメニューが楽しめます。

 他地域の方から福岡人はあまりまぐろを食べない印象を持たれているようですが、どっこい紀文ははやり続けて何十年も経ちます。

 次回はあら炊きも食べに行きたいです。

※この記事内容は公開日時点での情報です。

著者情報

米国の本家と同い年のシニアブロガー。毎晩長いときは30分に及ぶ歯磨きを欠かさない。最近覚えたメルカリへの出品にはまっている。
17年乗った作業用の軽トラックをカッコいいカーキ色の新車に買い替えた。

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