6月9日は「ロックの日」なんだそうです。まあ、読めばそのまんま「69=ロック」なんですが、日本のロック評論家の中では一番有名な渋谷陽一さんの誕生日でもあります。2年ほど前、NHK-FMの「ワールドロックナウ」という番組を病気療養のため降板されてからどうしておられるのでしょうか。

渋谷さんの声は、ずーっとNKH-FMの番組で聴いてきました。最初は「若いこだま」、次が「ヤングジョッキー」、そして「サウンドストリート」、そのあともあったのかもしれませんが、最近の「ワールドロックナウ」。辛らつで時に一刀両断のコメントが小気味よく、主宰されてた「ロッキング・オン」の文章ともども楽しみでした。
本国のアメリカで鳴かず飛ばずで日本から火がついたチープトリックを無名時代から推しまくり、スターダムに押し上げたのは、渋谷さんと、福岡・KBCラジオのアナウンサー・松井伸一さんお二方の功績だと言われてます。今気づきましたが、「イチイチコンビ」ですね。
渋谷さんは忖度無しの、自分に正直な人で、ひと頃は「ロックに興味が無くなった。ソウルばっかり聴いてる。雑誌のタイトルも変えるしかないかも」と身もふたもないことを書かれてました。その後、結局ロックに戻ったんでしょうね。その経緯は知りません。
彼の指摘で痛快なのは、「広告とかのコピーにある”僕たちはビートルズと共に育った世代だ”なんて嘘っぱちだ」という趣旨の発言でした。クラスに40人いたとして、ビートルズとか洋楽聴く人はせいぜい一人かふたり。あとは、舟木一夫とか聴いていたというんですね。東京とか大阪でそうですから、田舎ではもっとでしょう。今も大して変わんないでしょうし。そういう胡散臭い話を軽く蹴とばすのが魅力です。
私の好きなバンドとか曲も、趣味に合わないものはこてんぱん(例・「ELO、つまんないバンドですけどね」「トレバー・ホーンなんかがいいアルバム作れっこない」)でしたが、不思議と腹も立たない。
私の10歳年上で誕生日も近い渋谷陽一さん。どうされてるのでしょうか。復活して、また歯に衣着せぬ毒舌聞かせて下さい。
最後に全然本文と関係ないけど、薬師丸ひろ子さんも6月9日が誕生日です。何と61歳。
以前、おじさん(やっぱり薬師丸さん)が西鉄グランドホテルでソムリエをされているというのを西日本新聞の記事で読みました。まだ、いらっしゃるのでしょうか。


