”カレー愛あふれる”レシピを試した ~久留仁譲二の小市民だより~

 たまに、NHKEテレの「きょうの料理」を録画して、そのレシピで料理を作ります。まあ、ほぼカレーなんですが。

 4月末に、「東京カレー番長」の異名を取る水野仁輔さんが出演され、そのレシピを披露するというので、もちろん録画して、真剣に視聴しました。

 私久留仁が水野さんのことをその著書で知ってから10年以上になりますが、「日本一(もしかしたら世界一かも)カレーを愛してる人」として尊敬、崇拝しています。メディアに様々なカレー好き、研究科といった肩書の方が出ますが、水野さんほどカレーに「無償の愛」を注ぎ、暮らしている人は(私の知る限り)いないと断言します。

 その水野さんが、ご自身考えた家庭で簡単に出来るカレーの作り方を伝授してくれるんです。見逃す選択肢はありません。

 新聞の番組紹介欄に載っていたレシピです。「家族」カレーとはなんでしょう。

 水野さんが最初に、「おうちでおとうさんが張り切ってスパイスカレー作ると、イマイチ家族の受けが悪くて、『普通のカレーがいい』と言われてしまうので、そうならないように工夫しました」みたいな趣旨のこと言われました。たしかに凝ったカレー(「カリー」と言うべきかも)は往々にして作った人の自己満足に陥りがちで、市販のルーに戻りがちです。

 当たり前ですが、手慣れていて手際が良いです。

 画面に映る完成形です。いい色してますね。盛り付けもおしゃれです。

 私も作ってみなければ。

 *********************************************

 それから二か月経ちました。ついつい先延ばしにしてましたが、ようやく実践します。

 鶏もも肉は、行きつけの上人橋通り・井手精肉店で買いました。かたまりで二切れだったのを一口大に切りましたが、油が出てなかなか苦戦します。玉ねぎはうちの庭でとれたものです。

 材料を鍋にぶち込みます。炒める前に煮るのが今回の水野流です。

 なんかいい感じです。火をつけます。

 煮立ってきました。

 いったん、火を止めます。

 煮込んだスープは一度鍋から出して他の容器(ボウル)にキープします。で、鶏肉や野菜はここから炒めます。

 カレー粉とガラムマサラを準備しときます。S&Bのカレー粉はどこでも手に入りますが、近年、カルディがあちこちに出来たので、様々な香辛料が手に入ることがありがたいです。

 カレー粉、ガラムマサラも投入して一緒に炒めます。良い香りが漂います。

 充分炒めたら、先ほどボウルに入れたスープを戻し、再び煮込みます。15分ほどで完成。

 いやあ、出来上がりましたよ。調理時間、全部で45分ほどでした。普段使わない金属製の長皿を使います。そして、いつもはごはんが隠れるくらいドバっとルーをかけてしまうんですが、きょうは少しでも見栄えをよくするため、盛り方も上品(なつもり)にしてます。

    *****************************************

 さて、お味ですが、あまり本格的にマニアックにならずにあっさりしておいしいです。サクサク食べれます。かために炊いたしろごはんが合う感じです。インド料理っぽい雰囲気とスパイシーさもありますが、唐辛子とか入れてるわけじゃないので、辛いの苦手な方や子どもさんでも問題なくいただけると思います。

 私は酸味が少し苦手なので、トマトどうかなと思いましたが、この分量で1個程度ならまるで気になりません。

 そうですねえ、強いて好みをいえば、もうちょいコクというか味が濃い方が良いですかね。次回は水の代わりに出し汁で煮込むとか、ブイヨンを入れるとか中華スープの素を入れるとかちょいと工夫をしてみたいと思います。

 水野仁輔さん、良いレシピ指導ありがとうございました。

 こちらが最初の方に書いた、水野さんの本です。東京に転勤してすぐ、左の「RETURNS」の方を買って、載っているカレー屋さんあちこち食べに行きました。中にくまモン生みの親の小山薫堂さんとの対談も載っていて、「ラーメン屋は宗教家、カレー屋は哲学者」という分析に目からウロコが落ちました。

 右の黄色い方は、後年会社の後輩から、RETURNSを貸したお礼にいただきました。

 この記事を読まれた方の中にも、「たまには市販のルーを遣わずにカレーを作ってみたい」という方いらっしゃるかもしれません。今回紹介したこのやり方だと簡単なので、一度お試ししてみてはいかがですか。

※この記事内容は公開日時点での情報です。

著者情報

米国の本家と同い年のシニアブロガー。毎晩長いときは30分に及ぶ歯磨きを欠かさない。最近覚えたメルカリへの出品にはまっている。
17年乗った作業用の軽トラックをカッコいいカーキ色の新車に買い替えた。

目次