こんにちは。お掃除スペシャリストの佐倉です。季節の変わり目は、衣替えシーズン。久しぶりに出した衣類についた黄ばみの取り方をご紹介します。ひどい黄ばみに驚いて、処分してしまう前にちょっとひと手間かけるだけで、衣類がよみがえります。
収納していた服の黄ばみとニオイの原因は?
衣替えで収納ケースやタンスから服を出した時に、黄ばみにびっくりした経験はありませんか?
昨年、きれいに洗濯して収納したはずの白いトップスの背中やわき、衿がひどく黄ばんでいると焦りますよね。
長期保管していた衣類の黄ばみは、繊維にしみこんだ汗と皮脂が原因です。洗濯機で洗っても落としきれない皮脂と汗が、衣類の繊維の中に積もり酸化し、黄ばみに変化したのです。
酸素系漂白剤が黄ばみの原因を除去
すでに黄ばんでしまった服の黄ばみは酸素系漂白剤を使って落とします。酸素系漂白剤は、色柄物にも使える漂白剤です。漂白効果を高める40~50℃のお湯を使ってつけおきます。
【注意】酸素系漂白剤は、綿・麻・化繊には使えますが、毛と絹・含金属染料で染めた布、色落ちしやすい衣類には使えません。
酸素系漂白剤で1~2時間浸け置きを
ポイントは「40~50℃のお湯」です。水では効果が出にくいため、必ず40~50℃のお湯を使いましょう。そして、お湯が冷めにくいように、保温の工夫も必要です。
<用意するもの>
・ お湯(40~50℃) 2リットル
・ 粉末酸素系漂白剤 10g
・ ゴム手袋
・ バケツ 1個
・ ゴミ袋1枚(バケツのフタがわりに使います)
・ バスタオル数枚(バケツをくるみます)
※つけたい衣類が充分つかるお湯を準備します。お湯2リットルに、酸素系漂白剤10 gです。お湯の量に合わせて、漂白剤の量を調整してください。
<手順>
1. バケツにお湯を入れ、分量の粉末酸素系漂白剤を入れる。棒状のものか、ゴム手袋をつけた手でゆっくりかき混ぜ溶かす
2. 白い泡が出はじめたら、バケツに衣類を入れ液が充分いきわたるように浸け込む
3. バケツにゴミ袋をかぶせ、その上からバスタオルでくるみ保温して、1~2時間浸け置く
4. 時間が来たら、バケツから衣類を引き上げ、普通に洗濯をして干す
黄ばみが残った時は、つけ込み漂白を何度か繰り返し、徐々に黄ばみを落としていきましょう。
塩素系漂白剤は綿・麻の白い衣類限定で
綿・麻・ポリエステル・アクリルの白い衣料であれば、塩素系漂白剤が使えます。酸素系漂白剤にくらべ、塩素系漂白剤は強いアルカリ性のため生地を傷める可能性があります、必ず製品の、使用方法・分量・用法を確認して使いましょう。
【注意】塩素系漂白剤は、毛・絹には使用厳禁です。化繊でも使えないものがあるので注意してください。柄物や色物に使うと、色が抜けてしまいますので注意してください。
クリーニングで黄ばみを出さないために
クリーニングに出した衣類も久しぶりに出すと、黄ばんでいることがあります。ドライクリーニングは皮脂汚など脂溶性の汚れを落とすのは得意ですが、水溶性の汗ジミは不得意なのです。汗が付いた衣類をクリーニングに出すときは、お店の人に「汗を取りたい」ことや、「来シーズンまでしまっておく」ことなどを伝え、洗い方を相談しましょう。
まとめ
長期保存で黄ばみがひどくなった服も、酸素系漂白剤の浸け込み漂白できれいになります。ポイントは、「40~50℃のお湯を使って、漂白効果が長く続くように保温をすること」。少々の手間をかけることで、あきらめかけた衣類がよみがえります!
(ファンファン福岡公式ライター/佐倉玖弥)