孫のランドセルどちらが買う? 祖母たちの戦いに終止符を打ったのは…

孫の小学校入学は、おじいちゃんおばあちゃんにとっては一大イベントのうちの1つだと思います。「孫のランドセルを買ってあげたい!」と思う方も多いはず。わが家でも実母と義母がランドセル購入に名乗りを上げました。静かに繰り広げられた戦いと、その結末をお話しします。

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戦いのきっかけとなった年少

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 長女が年少になったばかりの頃です。実母から突然「そういえば、長女ちゃんのランドセルを買ってあげたいんだけど」と連絡が来ました。「え? まだ早くない?」と聞くと、「のんびりしてたら、可愛いのすぐなくなっちゃうらしいよ!」と、長女のランドセルを買う気満々。

 まだ気が早いと笑いながらも、ありがたい申し出だったので夫に相談することに。夫も
 「それはありがたいね!」と言い、義母にそれとなく話をしてくれることに。数日後夫から義母の了承をもらったことを聞き、ランドセルは実母が買うということで話はまとまったと思っていたのです。

戦いの火蓋が切られた年長

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 長女が年長になり、実母とランドセルの話を進めている最中のことでした。義母から「そういえば長女ちゃんのランドセルはどうするの?」と連絡が来たのです。嫌な予感がしつつ「ずいぶん前に実母が買うと言ってくれて… 夫くんから聞かれていませんか?」と聞くと、「相談はあったけど、まだ決まっていないよね」と返信が。

 話を聞いてみると、「ランドセルの他に、何か入学祝いを買ってあげられるものがあるならいいよ」と夫に言ったのに、その後返事がなかったとのこと。ランドセルに代わるものの連絡がなかったため、実母がランドセルを買うことを了承したつもりはなかったそうなのです。

 義母との話を終え、まずは夫に連絡。夫は「入学準備をしている中でほしいものが出てくると思うから、その時に言うつもりだった」とのこと。これは間違いなく私たちの確認不足。しまった… と申し訳ない気持ちになりました。

 その後実母に連絡し「実は夫のお母さんもランドセルを買ってくれるつもりだったみたいで」と話したのですが、「向こうのお母さんにはお雛様もお宮参りも全部してもらっているから、今回はうちが買ってあげたい」と言う実母。

 どちらも長女のための申し出のため、無下にすることはできません。義母は長く使えるものを買ってあげたいようで、消耗品以外で入学に必要なものはないか苦悩しながら調べる日々。そして何も良い案が出ないまま、義実家に遊びに行くことになりました。

長女の救いの一言!

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 義実家ではやはりランドセルの話に。
 「早くランドセル欲しいね!」と義母が長女に言うと、長女は思いもよらない一言を言ったのです。
 「ランドセルも欲しいけど、勉強する机も欲しい!」
 「えっ?」私も夫も、長女が勉強する机が欲しかったなんて初耳。

 リビングで勉強をさせるつもりだったため、勉強机を買うつもりもなかったのです。
 「Aちゃんが、自分の部屋に机を買ってもらったんだって!」と、それを聞いて自分も欲しくなったようです。
 「じゃあばあばが買ってあげる!」と乗り気になる義母。そして私たちにこう言いました。
 「ランドセルはそちらのお母さんに買っていただくことにしましょう!」
こうして長女の一言により、ランドセルの戦いは終わったのでした。

 その後、実母と一緒にランドセルを、義母と一緒に勉強机を買いに行きました。そして長女にランドセルを背負わせ、勉強机の前で写真を撮り双方に送信。2人とも「素敵!」「可愛い!」と喜んでくれ、みんなが満足する結果になりました。

 あの時長女の「勉強机がほしい」の一言がなければどうなっていたか… 戦いを収めてくれた長女に感謝しつつ、3年後に控える次女の入学時はしっかりと話をしようと心に決めたのでした。

(ファンファン福岡公式ライター/Misaki)

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