福岡のラーメンブロガーラーメン大好きガーソーさんの福岡ラーメンレポート。 令和維新会特集3店目は箱崎の鶏白湯ラーメン「絶好鳥」 中華料理店から豚骨ラーメン店で修業し、鶏白湯ラーメン専門店「絶好鳥」を開店するに至った経緯、令和維新会への加入及びそれに伴うラーメンのリニューアル、濃度控えめなのにしっかり美味い鶏白湯ラーメンの特徴や、素晴らしく美味い期間限定の極ホタテ塩SOBA、そしてウーバーイーツでのデリバリー限定商品について取材しました。
箱崎にとりぱいたん「絶好鳥」がオープンするまで
独立するまで
「絶好鳥」の大将、吉冨大輔さんにお話を伺いました。 お店のトイレの壁には創業当初から大将の略歴を書いた張り紙がしてありますが、より詳しくお聞きしてみると、高校卒業後に大阪の辻調理師専門学校にて洋食と中華を専攻して学んだ後、大阪の広東と北京料理を出している中華点心居酒屋に就職。 3年後、修業をしたいと単身東京に出かけ、その当時の有名店に次々と飛び込み、四川料理「銀座小はれ日より」に熱意を認められ就職。 3年後事故で離職し、半年後に以前勤務していた大阪のお店が東京にエスニック中華料理店で進出するということで再就職。 6年後、福岡に戻って居酒屋ぬくぬく家に就職するも、その1年後には東京進出の為、料理長として出向。 1年後、福岡に戻り中華レストランの料理長に就任。 7年後、独立を視野に入れ、勉強の為に当時一番好きだったラーメン店、久留米大砲ラーメンに3年の期間限定で就職。 44歳、箱崎でとりぱいたん「絶好鳥」をオープンさせる。 という流れで、「絶好鳥」をオープンさせた吉冨大将。 若い頃はいずれ独立したいなあと思っていたものの、ただがむしゃらに前に進もうとしてもがいていた、でも、それが今に活きてますと言われていました。 鶏出汁でいわゆる呼び戻しの手法を使ったラーメンを作れるようになったけれど、原価と時間がかかり過ぎる上に管理が難しく、ラーメンとしての価格を維持することが出来ないと、更に試行錯誤を繰り返した結果、呼び戻しの手法にヒントを得た追加熟成製法を確立。 国産鶏をじっくり丁寧に長時間炊き込み、濃度は控えつつ、でもしっかりとコクと旨味が感じられる鶏白湯ラーメンと、そこに辛味を加えた鶏白湯レッドが完成。 その二本柱でお店はスタートしました。
開店当初の「絶好鳥」のラーメン
開店当初から美味い鶏白湯ラーメンにこだわってます
国産鶏を丁寧に長時間炊きこんだスープを使用した鶏白湯ラーメンとそれの辛いバージョンの鶏白湯レッド、更にわっぱ飯やとり出汁清湯スープで炊き込んだとりダシご飯、塩麴に漬け込んだ手羽先の唐揚げなど、こだわりの、そして手がかかるラーメンとサイドメニューでオープンした「絶好鳥」。 中華や豚骨の名店で修業されただけあって、期間限定商品(麺とサイドメニュー)でも職人技とこだわりを発揮し、それもあってかオープンしてすぐに、週末は常に完売するくらい人気のお店となりました。 更にLINEでのポイントカードや、ウーバーイーツに加入してのデリバリー用の商品開発(鶏白湯まぜそば・まぜそばレッド・チキンカレー・塩麴唐揚げ・春巻等)と、様々な展開を行っています。
令和維新会への加入(ラーメンのリニューアルへの転機)
より美味しい一杯を目指し、一度完成させた物を作り直す勇気
箱崎で人気を得てたくさんのお客様に来て頂くようになった頃、すぐ近くの馬出で「駒や」が行列店となっていて、お互いのお店に訪問しあって交流がスタート。 そこから「駒や」主催のラーメン店主の飲み会に参加するようになり、令和維新会の立ち上げ時から加盟することとなります。 そこで一杯のラーメンのみで勝負している「駒や」、同じ鶏白湯ラーメンだけど完全予約制という全く違う戦略で営業している「ナカムラボ」、その他様々なラーメン店と交流することで刺激を受け、鶏白湯にこだわって作っている自分のラーメンを更に深掘りしたくなったという吉冨大将。 「駒や」の倉田大将の協力を得て、看板商品である鶏白湯ラーメンのリニューアルに着手することになりました。
現在の「絶好鳥」のラーメン
リニューアルされた鶏白湯ラーメンの特徴
リニューアルからの新展開
看板商品をリニューアルする為に一から作り直し、「駒や」の大将と共同開発して、濃度自体は控えめながら、旨味とコクが強い、鶏白湯なのに「駒や」のラーメンをどことなく彷彿とさせる一杯が完成、2020年5月6日よりリニューアルオープンされました。 世は正にコロナの影響で自粛モード中なので、時短、そして席数を減らし消毒液を完備しての営業でしたが、食べた方は私も含めて大絶賛。 そして、ベースとなる鶏白湯ラーメンをリニューアルしたことで、更なる展開と新商品も誕生しました。
夏の期間限定ラーメン 極ホタテ塩SOBA
限定ラーメン極ホタテ塩SOBAの特徴
更なる進化を求めて
北海道産のホタテ貝柱の旨味を加えることで完成した鶏白湯ラーメン。 鶏白湯にこだわりつつ、鶏ベースのラーメンの可能性を広げる為に、今度はホタテにこだわったラーメンを作り上げ、夏の期間限定ラーメンとして、ホタテ尽くしの贅沢な極ホタテ塩SOBAを販売開始。 当初は7月末までの販売予定だったそうですが、お客様からの熱心な要望があり、販売期間を延長して8月末まで販売されるとのこと。 相当に原価がかかっている一杯だけに、本来はあくまでも期間限定のお客様還元商品だったそうですが、それだけに販売が延長されるのはとても嬉しいですね。 個人的にはレギュラーメニューに昇格して欲しい一杯です。 「絶好鳥」ではウーバーイーツでも新商品を毎月開発、販売しており、先月はライスバーガー、次回からは天使のリゾット焼きおにぎりを販売予定とのこと。 こちらも楽しみですね。
まとめ
箱崎の鶏白湯専門店「絶好鳥」がオープンするまでと、オープンされてからのラーメン、令和維新会へ加入した後のラーメンのリニューアル、期間限定の極ホタテ塩SOBAの説明、「絶好鳥」の今後について、ラーメン大好きガーソーさんが取材し、記事にさせて頂きました。 今後も店名の鶏白湯にこだわり、鶏をベースにした美味しい一杯をお客様へお届けしたいと語る吉冨大将。 鶏×ホタテの旨さが絶好調な極ホタテ塩SOBAも素晴らしい出来栄えでしたし、これからの「絶好鳥」及び加盟されている令和維新会から益々目が離せません。 次回は令和維新会の副会長であり、兄弟で経営されている宗像市の「麺や道」を取材します。
施設名:鶏白湯ラーメン 絶好鳥
住所:福岡県福岡市東区箱崎1-12-14
営業時間:ランチ 11:00~14:30ディナー 17:30~21:00※日曜日、祝日は14:30までの営業となります
定休日:月曜日
平均予算:~¥999
アクセス:JR鹿児島本線 箱崎駅 徒歩3分 箱崎駅から226m